こんにちは! りんさく(@sakurarin72)です。
仕事が終わり家に帰ると、愛猫リンの姿が見当たらない。
「おーい、リン!リー-ン!」
・・・し~ん・・・
「リン!リーン!」
もしかして、脱走??
いやいや、戸締りはちゃんとしてあるし…
すると、後ろの方から「ニャーン」という声が。
「おぉ~。後ろにいたのか」
と思い振り向いたら、
「いやいや、お前はテンや!」
見た目も名前も似てるけど…お前やない、と思いながらテンを撫でてしまう僕(笑)
再び
「おーい、リン!どこや?」
名前を何回も呼び探していると、新入りの子猫うにが「ニャン」。
「なんでやねん!」
思わず子猫に突っ込んでしまいました(笑)
結局リンは出てこず。
1時間ぐらいしたら、クローゼットの奥から、のそっと寝ぼけた顔をして、出てきました。
みなさん家のご自宅の愛猫は、ちゃんと自分の名前を認識していますか?
名前を呼ぶと、返事をしてくれますか?
という事で今回は、猫は自分の名前がわかるのか?というお話です。
猫は自分の名前がわかるの?
愛猫の名前を呼ぶと、「ニャン」と返事をしてくれたり、しっぽで返事をしたり、全然反応がないなど、猫によって様々ですよね。
そもそも猫には、「この声は飼い主さんの声だ!」という事が、わかっているのでしょうか?
飼い主の声を聞き分けられる?
2013年、東京大学大学院総合文化研究科に所属していた斎藤慈子(さいとう あつこ)氏は、20匹の家猫を対象に、「猫は飼い主の声を聞き分けられるか」という研究をしました。
研究内容は、猫が飼い主の声を聞いた時に、頭や耳、しっぽ、身体などを使って反応をするか?という実験です。
結果、飼い主の声と他人の声の区別はできるものの、微妙な反応しかしない事がわかりました。
しかし斎藤氏は、声の判別はできるが、猫は自分の名前を呼ばれているという認識がないかもしれない、と言っています。
斎藤氏はその後に、猫は自分の名前をわかっているのか?という疑問を考え始めたそうです。
そして斎藤氏は、2019年に猫は自分の名前がわかるのか?という疑問について、論文を発表しました。
猫は自分の名前を聞きわけられる?
学術誌「Scientific Reports」に論文を発表した2019年の斎藤氏は、上智大学総合人間科学部心理学科に所属していました。
そこで、家で飼われている猫、猫カフェにいる猫、合計78匹の猫を対象に「猫は自分の名前を聞きわけられるのか?」という研究が行われたそうです。
研究チームは全部で4パターンの実験を行います。
- 1匹もしくは少数で飼われている猫に対して、自分の名前と同じイントネーションの全く違う言葉には、どのような反応をするか。
- 4匹以上と同居している猫に対して、自分の名前と他の猫との区別ができるのか。
- 猫カフェにいる猫や多頭飼いをしている猫に対して、実験1と同様にイントネーションの違いにはどうように反応するのか。
- 飼い主以外の人に名前を呼ばれると、どのような反応を示すのか。
という内容で、始められました。
その結果、自分にとって関係のない言葉には反応をしなかったが、自分の名前には耳やしっぽを動かしたり、声を出して反応をしたそうです。
つまり、「猫は自分の名前を聞き分けることができる」という結果が出ました。
しかし、猫は自分の名前に反応をしているのではなくて、言葉のトーンや音で「これは、僕のことを言っているのだな」と判断をしているようです。
そのため、猫には「これが僕の名前だ」という概念は、ないと考えられています。
猫に名前を覚えてもらうには?
猫は、自分の名前を認識する事ができるのです。
しかし、名前を覚えるまでにかかる日数は、猫によってかなりの差があると言われています。
すぐに名前を覚えられる猫もいれば、いつまで経っても覚えられない猫など様々ですが、ほとんどの猫が名前を覚えてくれるそうです。
せっかく愛情を込めてつけた名前なので、愛猫には覚えてほしいですよね。
そのためには、名前を付ける時や呼ぶ時に、ちょっとした工夫をしてあげると覚えやすくなります。
名前=嬉しいこと
猫は自分の名前を言葉ではなく、音のトーンで判別をしています。
「この音は僕の事を言っているんだな」
「飼い主が僕を呼んでいる時の音だぞ」
というような感じで、猫は名前を認識しているのです。
猫は、自分にとって利益な事や嬉しい事にはすごく反応をするため、名前と嬉しい事を結び付けてあげると、覚えやすくなるのではないでしょうか。
名前を呼びながらご飯をあげたり、ナデナデしたり、遊んであげたりすると、この言葉(音のトーン)が聞こえると、良いことがあると感じてくれます。
そうして名前を呼ぶと、「この音は良い事が起きる音だ。僕に関係がしている音だ!」と、学習してくれるそうです。
「この音は僕の名前だ!」とまでは覚えられなくても、認識をしてくれるのは間違いないようですね。
聞きとりにくい名前を付けない
何度も言いますが、猫は音のトーンで人間の言葉を認識しています。
つまり、音がハッキリしない言葉は、猫でも聞き分けることができないという事です。
人間は、聞きとりにくかったり、聞きとれない場合は、「えっ?」「なんて?」などと聞き返すことができますが、猫にはそれができません。
猫が聞きとれなかった場合は、
「ん?なんて言ったんだ?何言ってるか、わかんにゃい
まぁ、いいや。ほっておこう」
と考えて、反応をしなくなります。
そのため、猫にとっては難しい発音をする言葉より、単純な言葉の方が覚えやすいという事です。
それと、多頭飼いをしているご家庭では、似たような名前を付けてしまうと、愛猫が混乱をしてしまう場合があります。
「僕の事なのかな?飼い主は誰を呼んでいるんだ?
わかんないから、行かなくてもいいや」
という事にもなりかねませんので、名前は全然違う音の文字を組み合わせてあげると、愛猫もわかりやすくていいかもしれませんね。
覚えやすい名前
なるべく文字数は少なめ(2~4文字程度)で、聞き取りやすい言葉(音、トーン)を使ってあげましょう。
聞き取りやすい文字とは、最後の文字を伸ばして「あ」で終わると、猫にとっては聞きとりやすいと言われています。
あ、か、さ、た、な、は、ま、や、ら、わ、
が、ざ、だ、ば
の文字です。
その他に、名前に濁点の文字が入っていると、猫には印象が強く残ると考えられています。
猫の姓名判断について書いてます。
興味がありましたら読んでみて下さい。
さいごに
愛猫の名前を呼んで返事が返ってくると、やっぱり嬉しいものですよね。
数多くの文字の中から、その子に合った可愛い名前をつけてあげるのも、飼い主の醍醐味ではないでしょうか。
愛猫がみんなに愛される、可愛い名前をつけてあげて下さいね。
おしまい
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最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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