猫は静電気を起こしやすいってホント⁉静電気の影響と対策について

 

こんにちは、りんさく(@sakurarin72)です。

 

「もう11月なのに全然寒くない。なぜか暖かい」

と、周りからはそんな声が聞こえてきます。

 

今年の夏は、日本で過去最高の気温が記録されましたね。

気象庁の発表によると2023年12月~2024年2月は、例年よりも気温が高いと予想しています。

寒すぎるのも嫌ですが、暖かい冬というのはどうなのでしょうか。

 

ただ、冬は夏と違い空気が乾燥をしているために、肌トラブルや風邪などが起こりやすくなります。

また、空気の乾燥により「静電気」も、この時期には多いですね。

 

何かに触れた瞬間「バチッ」とくる衝撃に、ストレスを感じる方も少なくはないでしょう。

しかし、この静電気にストレスを感じているのは、人間だけではありません。

実は、猫も人間と同じぐらいにストレスを感じているようです。

 

ということで、今回は「猫も静電気が苦手?」というお話です。

 

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静電気とは

愛猫を撫でた瞬間、「バチッ」とくる静電気に痛みを感じた方は多いはずです。

また、子供の頃に下敷きをこすって、静電気を起こし髪の毛を立たせて遊んだりもしましたよね。

 

以前、うちの猫が発泡スチロールで遊んでいて、いつの間にか体中が発泡スチロールだらけになっていたことがありました。

あれも、静電気の仕業ですね。

 

では、静電気とは一体何なのでしょうか?

静電気とは、物体が帯電している状態、または帯電している電気の事を示します。

 

僕たちの身の回りには、「金属」「プラスチック」「繊維」「ガラス」など、様々な物がありますね。

これら全ての物は、プラス「+」とマイナス「-」の2種類の電気を持っています。

 

通常は、プラスとマイナスの電気の数が同じなために、電気を帯びない状態になっています。

しかし、何かのきっかけでプラスとマイナスの電気が衝突をすると、マイナスの電気がプラスの電気の方へ引っ張られてしまいます。

このバランスが崩れた状態の事を「静電気」と呼んでいます。

 

バランスが崩れた電気は、正常な状態へ戻そうとします。

戻そうとした時、どちらかの電気が放電をするために、「バチッ」とした電気の衝撃が起こるのです。

 

ちなみに、人間はプラス電気を帯電しやすい性質を持っています。

 

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なぜ冬場は静電気が起こりやすいの?

「夏場はそんなに静電気を感じないのに、冬場は静電気をすごく感じる」という方が、多いのではないでしょうか。

それは、冬場は空気が乾燥をしているために、大気中の水分が少なく電気を溜めやすくなっているからです。

 

逆に、夏場は大気中に水分が多いために、静電気が起こりにくいのです。

水を通す電気は、水分によって放電されます。

そのため、湿気が多い夏場は大気中の水分によって放電がされるので、静電気が起こりにくくなるのです。

 

つまり、空気が乾燥をしている冬場は、愛猫や色々な物に触れた瞬間、電気が放出されるために痛みを感じるのです。

 

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猫は静電気を溜めやすいの?

静電気の原因は、「空気の乾燥」「摩擦」です。

 

全てのものは、プラスとマイナスの電気を持っています。

もちろん、人間や猫にも存在します。

 

人間は、「プラスの電気」を帯電しやすいと言われていますが、実は猫も「プラスの電気」を帯電しやすいのです。

猫は、皮膚よりも毛の方にプラス電気が溜まりやすいと言われています。

 

では、なぜ猫は静電気が溜まりやすいと言われるのでしょうか?

 

猫の毛は何本あるかご存知ですか?

実は、猫の毛は100万本あるのです。

その100万本ある毛の1本1本に、電気が溜まっていると言われています。

特に、長毛な猫や毛量が多い猫ほど帯電をする量が多いために、猫は静電気を発生しやすいのです。

 

猫の毛が乾燥をしていたり、抜け毛が体についたままだと、放電が起きやすいと言われています。

冬場は、こまめにチェックをしてあげて下さいね。

 

ちなみに、「猫がよく体を舐めるのは、電気を溜めないためだ」「電化製品の上で寝ているのは電気を放出しているからだ」という説もあります。

 

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静電気が猫に与える影響は

人間は静電気に触れると、不快に感じる方が多いと思います。

 

では、猫はどうなのでしょうか?

猫も人間と同じで、静電気の衝撃に驚いたり、痛みを感じるのです。

 

人間は「静電気のせいだ」とすぐにわかりますが、猫には「静電気」という認識はありません。

そのため、「何かされたのだ」と感じるのです。

 

愛猫に触れた瞬間、「バチッ!」と静電気が起こり、驚きと痛みを感じた事はありませんか?

この時は、触れた側だけ驚きと痛みを感じているのではなく、触れられた側も同じぐらいの衝撃を感じていると考えられています。

つまり、触れられた猫も同じぐらいの痛みを感じているのです。

 

そのため猫は、

「飼い主が触れる=痛い=何かされた」

というように、飼い主へ不信感を抱いてしまうそうです。

 

皮膚には、電圧を下げ電力を小さくする働きがあるために、静電気ぐらいの電圧では命を落とすことはないと言われています。

これは、人間の皮膚だけでなく猫の皮膚にも同じ事が言えるのです。

しかし、人間よりも体の小さい猫にとっては、かなりの負担になると考えられています。

 

特に、幼い猫、病気を患っている猫、ケガをしている猫には、かなりのストレスを与えてしまう可能性があるそうです。

また、静電気を帯電することで、猫の毛に「ほこり」「花粉」などのハウスダストが集まる可能性が高くなります。

ハウスダストが猫の体内に入り込むと、アレルギーを発症するリスクが高くなってしまいます。

 

さらに、抜け毛と共に消化ができないハウスダストを飲み込んでしまうために、お腹の中に毛玉を溜め込んでしまう可能性もでてきます。

 

愛猫の静電気対策は、しっかりとしてあげて下さいね。

 

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猫への静電気対策

今現在において、日常生活から静電気を取り除くことは、不可能に近いと言われています。

なぜなら、激しく動く気温の変化、または静電気を起こす素材が至る所で使用させているからだそうです。

 

静電気が起こりやすい原因は、

  • 気温が低い(25度以下)
  • 空気が乾燥している(湿度が35%以下)
  • 帯電しやすい素材に触れることが多い(アクリル、ポリエステル)

 

これらを対策すれば、ある程度の静電気は防げると言われています。

 

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湿度を保つ

静電気の主な原因は、「空気の乾燥」です。

一般的に静電気は、相対湿度が40%以下になると起きやすく、25%以下になると起きると言われています。

相対湿度とは、空気中に含まれる水蒸気の割合の事です。

天気予報で、「本日は湿度◯%です」と言われている数字が相対湿度です。

 

逆に、相対湿度が65%を超えると、静電気は発生しにくくなり、発生しても自然と逃げていくと言われています。

つまり、部屋の湿度が高いと静電気は発生しにくいというわけです。

 

猫が快適に過ごせる湿度は、「50~60%」とされています。

この湿度を目安にすれば、静電気は起こりにくいし、猫は快適に過ごしてくれるしで、一石二鳥です。

 

加湿器を使用したり、洗濯物や濡れタオルを部屋に干したり、お風呂場のドアを開けるなどして、ある程度の湿度を保つと静電気は起こりにくくなります。

また、もこもこした物や厚みのあるクッションなどは、湿気を保ってくれるために、保湿効果には最適です。

 

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放電させる

僕たちは、知らず知らずのうちに体内へ電気を溜め混んでいます。

そのため、何かに触れると溜め込んだ電気が放電されて「バチッ」という衝撃が起こるのです。

 

愛猫に触れた瞬間に静電気が起こるのは、僕たちが溜め込んだ電気と猫が溜め込んだ電気の摩擦によって起こります。

つまり、猫に触れる前に放電をしておけば、猫に触れても静電気は発生しないというわけです。

 

愛猫に触れる前は、壁や木製のタンス、机、棚などに触れて電気を逃がしておくと、静電気は発生しにくくなります。

特に、金属製の物(ドアノブ、冷蔵庫など)は効果的です。

 

また、愛猫への触り方にも気をつけてあげて下さい。

静電気は、先端が細いものほど強く放電をする傾向にあります。

そのため、指先で触れるのではなく、手のひらで触れるようにすると、静電気は起きにくくなるそうです。

 

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観葉植物を置く

森や滝など自然の中へ行くと、マイナスイオンで爽快な気持ちになりませんか。

マイナスイオンとは、空気中に含まれる僅かなマイナスの電気を帯びた分子の集合体をいいます。

そのマイナスイオンが、観葉植物から出ているのです。

 

そのため、観葉植物には静電気の原因となる「プラスイオン」を吸収する働きがあります。

つまり、猫の毛に溜まった「プラスの電気」を吸収してくれるのです。

 

また、植物には水分を空気中に出すという働きがあるために、ある程度の湿度も保ってくれます。

 

ただし、猫にとって危険な観葉植物がたくさんあります。

観葉植物を置く時は、十分注意して下さいね。

 

 

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静電気が起きにくい素材にする

人間も猫も「プラスの電気」を溜めやすい性質があります。

そのため、「マイナスの電気」を帯びやすい素材を身に付けると、電気のバランスが崩れて、静電気が起きやすくなるそうです。

 

アクリルやポリエステル、ポリエチレン、アセテートなどは、マイナスの電気を帯びやすい素材です。

ちなみに、ナイロンやウール、レーヨンなどは、プラスの電気を帯びやすい素材です。

 

麻や綿、コットン、シルクなどは、帯電しにくい素材と言われています。

 

マイナスの電気を持つ素材は、プラスの電気を持つ猫が触れると放電しやすくなるために、アクリルやポリエステルの素材は要注意です。

 

猫のベッドやオモチャなどは、帯電しにくい麻や綿製品がおすすめです。

 

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静電気防止グッズを使う

最近では、首輪やアクセサリーなどのように、身に付けているだけで静電気を除去してくれるものがたくさんあります。

 

ほかにも、静電気を防いでくれるスプレーなども多く販売されていますね。

それらを使用するのも、ひとつの手段ではないでしょうか。

 

また、飼い主さんも愛猫に触れる時は、ハンドクリームなどを塗ると、手が潤って摩擦が少なくなり静電気が起きにくくなります。

 

ようは、猫も人間も潤い(湿気)があったら、静電気は起きにくいということです。

猫を濡れタオルで拭くのもひとつの方法ですし、飼い主さんが愛猫に触れる前に手を洗うのもひとつの方法です。

 

色々な工夫をして、愛猫を思いきり撫でてあげて下さいね。

 

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さいごに

 

冬は愛猫に触るのが、「ちょっと苦手だ」という方が多いそうです。

理由は、静電気の「ビリッ」とくる痛みがイヤだからだとか。

 

静電気の痛みは、人間も猫も同じです。

人間だけが痛いわけではありません。

 

それに、猫は飼い主に痛いことをされたと不信感を抱くことがあります。

そうならないためにも、静電気対策は必要ではないでしょうか。

 

静電気の原因は、「乾燥と摩擦」です。

 

この寒い時期は、愛猫が暖かさを求めて、飼い主さんに甘えてきます。

飼い主としては、甘えた愛猫の姿が見れる絶好のチャンスです。

 

色々な工夫をして、愛猫とのスキンシップを楽しんで下さいね。

 

おしまい

 

 

 

 

 

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

猫との暮らし
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