こんにちは! りんさく(@sakurarin72)です。
世界中で約60%の人が、犬や猫などの伴侶動物(ペット)を飼っていると言われています。
わざわざ、自分の事以外にお金を使ってまでペットを飼育するのには、それなりの理由がなければできるとこではありません。
人は、誰かにお金を使うことで、幸福感を得ることができると言います。
そのお金を使う相手が、人ではなく動物に使ったとしても、同じ幸福感が得られるそうです。
人間は「猫を撫でると幸せな気持ちになる!」
というお話を、聞いたことはないでしょうか?
ある学者は、
「人間は猫から『癒し』という品物を買っているのだ。
猫に尽くすこと(お金を使うこと)で、最高の幸せが得られる」
と言っていました。
「猫と過ごしている時間は、恋人と過ごす幸せな時間に相当する」というお話をご存知でしょうか。
人間は猫を撫ると、免疫力アップやストレスを減少させる「オキシトシン」というホルモンが分泌さるために、幸せな気持ちになるのです。
ある調査で、猫を飼っている家庭は飼っていない家庭に比べて、健康状態に問題が少ないという結果が出ました。
その結果「人間は猫を撫でているだけでストレスが減り、幸福感が得られて健康増進に繋がる」という事が判明したそうです。
人間は、猫を撫でる事で健康になると言いますが、撫でられている猫はどのように感じているのでしょうか?
今回は「猫は撫でられる事をどう思っているの?」というお話です。
猫は撫でられる事をどう思っているの?
猫って、触られるのを嫌うイメージがあるのですが「撫でられる事を嫌う猫は、ほとんどいない」と言われるほど、猫は撫でられる事が大好きだそうです。
では、なぜ猫は撫でられる事が好きなのでしょうか?
オキシトシンの分泌
人間は猫を撫でると、オキシトシンというホルモンが脳内に分泌されて、幸福感を得ることができます。
オキシトシンとは、
- 幸せホルモン
- 愛情ホルモン
- 恋愛ホルモン
- 信頼ホルモン
- 癒しホルモン
など、様々な呼び方を持つ神経伝達物質の一つです。
オキシトシンが分泌されると、愛されている感が強まり、親密な関係を築きたい度が増すと言われています。
このオキシトシンが、撫でられている方の猫にも分泌されるのです。
人間は撫でてオキシトシンを分泌しますが、猫は撫でられて分泌します。
つまり、猫は撫でられる事で愛されている感が強まり、幸せな気持ちに包まれるという事なのです。
それが、大好きな飼い主さんに撫でられるのなら、なおさらではないでしょうか。
さらにオキシトシンには、幸せな気持ちになるだけでなく、信頼感を深める作用があると証明されています。
愛猫が寄ってきたら、優しく撫でて絆を深めて下さいね。
母猫を思い出す
子猫は母猫に体を舐めてもらう事で、母猫からの愛情を感じられるといいます。
その子猫時代に母猫から舌で舐めてもらった感覚と、人間の暖かい手で撫でられる感覚が似ている事から、猫は撫でられていると母猫を思い出す傾向にあるそうです。
愛猫を撫でていると、お尻を上げるポーズをとる時があると思います。
まさにその時こそ、母猫を思い出している時かもしれません。
子猫がお尻を高く上げるポーズは、母猫にお尻を舐めてもらっている時です。
愛猫にとって飼い主さんは「母猫」です。
「撫でてくれ~」と、しつこく付きまとわれる事もあるかと思います。
しかし、それだけ飼い主さんの事を母猫のように信頼している証拠なのです。
母猫になったつもりで、体を撫でて甘えさせてあげて下さいね。
匂いを付けている
猫は、縄張り意識が強い生き物です。
そのうえ、自分の物への執着心が強いと言われています。
愛猫が、頭や体をすり寄せてくる事がありますね。
あれは「これは僕の物だ!」といった感じで、周りにアピールをしているのです。
猫は体のあらゆる場所に、フェロモン(匂い)を出す腺を持っています。
そのため、体を撫でさせることによって、自分の匂いを飼い主さんに付けていると考えられています。
猫は自分の匂いがすると、安心して
たくさん撫でて愛猫の匂いをつけてあげると、絆が深まるかもしれませんね。
撫でられたい時にするアピール
撫でられる事が大好きな猫だって、いつでも撫でてほしいわけではありません。
猫は気まぐれな生き物です。
撫でられていても急に嫌になったり、気分が乗らない時に撫でられると引っ搔いたり、怒ってどこかに行ってしまう事があります。
気まぐれな猫の気持ちを察してあげる事は、なかなか難しいですよね。
しかし、愛猫が撫でてほしい時に撫でてあげる事で、今以上の信頼感を抱いてくれる事は間違いありません。
猫は撫でてほしい時に、何らかのアピールをしてきます。
それを見極めてあげることで、信頼度もグッと上がるはずです。
頭をスリスリしてくる
たまに頭突きをしてきたり、頭をスリスリする仕草をしてくる時があります。
この頭突きをするアピールは「甘えたい」という気持ちが強い時だそうです。
言葉にするなら
「撫でてよ~」
「甘えさせてよ」
と言った、気持ちの表れだと言われています。
頭突きをしてきた時は、愛猫の気が済むまで撫でてあげると、すごく喜んでくれるはずです。
手を舐める
猫が手を舐めてくる時は「撫でてほしい」という気持ちが強い時です。
人間の手のぬくもりと猫の舌は、感覚が似ていると言われています。
そのことから、猫が手を舐めてくる行為は、信頼をしている猫へのグルーミングと同じだと考えられているのです。
「お互いにグルーミングをやろうよ」
と、誘っているのだとか。
愛猫が手を舐めてきたら、思いっきり撫でてあげると絆が深まるのではないでしょうか。
お土産を持ってくる
お気に入りのオモチャ、飼い主さんのスリッパ、虫などを持ってくることはないでしょうか?
これは「飼い主さんに褒められたい」「ナデナデしてほしい」という気持ちの表れなのです。
もし愛猫が変なお土産を持ってきても、決して叱る事はしないであげて下さい。
愛猫は「褒められたい」「飼い主さんに喜んでもらいたい」と思ってしている行為です。
それを叱られたとなると、飼い主さんの気持ちがわからなくなり、少し距離をとってしまう可能性があります。
だからと言って、褒めすぎると癖になってしまう可能性が無いとは言えません。
「ありがとうね」
と頭を撫でて、軽めに対応をしてあげましょう。
長めに鳴く
猫は、鳴き方や声のトーンの違いで感情を表現します。
子猫が母猫に甘える時は、高音で少し長めに鳴く事が多いそうです。
もちろん個体差はありますが、猫が甘えたい時の声は、高くなると言われています。
それは成猫になっても同じで、飼い主さんに向かって、いつもより高い声で鳴いてきた時は、甘えたい時、構ってほしい時です。
名前を呼んで撫でてあげると、すごく喜んでくれます。
お腹を見せる
猫は、お腹を触られる事をすごく嫌がります。
なぜなら、お腹を攻撃されると、命にかかわるからです。
その弱点とも言えるお腹を、飼い主さんに見せてくるという事は、母猫のように信頼をして甘えている証拠です。
この時に、ゴロゴロと喉を鳴らす猫が多いと言います。
猫も人間と同じで、大人になっても甘えたい時があるのです。
母猫になったつもりで、背中や頭を優しく撫でてあげると、強い信頼感を持ってくれるでしょう。
撫でられると気持ちがいい場所
猫は、フェロモンを出す場所をいくつか持っています。
その場所を撫でてあげると、すごく喜ぶそうです。
腰、お尻
しっぽの付け根近くの腰の部分をナデナデしてあげたり、ポンポンと軽く叩いてあげると喜んでくれます。
頭(後頭部)
耳の付け根付近から、首の付け根辺りまで(後頭部)を撫でられると、気持ちがいいと感じる猫が多いようです。
ゆっくりと撫でてあげて下さい。
背中
背中を撫でられると、ほとんどの猫が喜んでくれます。
しかし脇腹や横腹など、お腹に近づくにつれて、嫌がる猫が多いようです。
お腹に近い場所は、撫でない方がいいかもしれませんね。
顔
子猫の時は母猫に顔を舐めてもらっているため、その名残から顔を撫でられると気持ちがいいと感じる猫が多いようです。
口の周り、あご、眉間などをゆっくりと優しく撫でてあげると、目をつぶって気持ちよさそうにしてくれます。
撫でられると嫌な場所
撫でられるのが好きな猫でも、触れられたくない場所もあります。
お腹
命にかかわる臓器が詰まっている大切な場所なので、触られる事を嫌がる猫が多いです。
信頼している人には、お腹を見せて「撫でてくれ~」とアピールをしてきますが、ほとんどの猫は嫌がります。
あまり触らないようにしましょうね。
しっぽ
しっぽは、細かい神経や脊髄と繋がっているため、痛みを感じやすいと言われています。
脊髄と繋がっているため、何かでキズがつくと、後遺症が残ったり、命にかかわる可能性があります。
そのため、しっぽを触られて嫌がる猫が多いようです。
手先、足先
歩けなくなったり、走れなくなったりしたら、猫にとっては致命傷です。
そういう事から、手先や足先に触られる事を嫌がる猫が多いといいます。
さいごに
愛猫を撫でてあげる事で、スキンシップがとれたり、コミュニケーションで絆を深める事ができます。
そして何より、愛猫の体に触れる事で健康チェックもしてあげられるのです。
なかには、撫でられる事を嫌がる猫もいると思います。
そんな時は、手のひらで撫でるのではなく、手の甲で撫でてみて下さい。
手のひらは「捕まえられる⁉」と感じて、怖がる猫が多いといいます。
猫を撫でる人間
人間に撫でられる猫
どちらも、幸せで温かい気持ちになれると最高ですね。
おしまい
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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