こんにちは、りんさく(@sakurarin72)です。
この前、家の駐車場で猫と遊んでいると、幼稚園の子供達が先生と一緒に歩いてきました。
園児たちは、うちの猫たちをすごく可愛がってくれていて、必ずと言っていいほど猫の頭や体を撫でてくれます。
猫も、園児たちに可愛がられているのがわかっているようで、お腹を見せたり、ゴロゴロ言ったりして、遊んでもらっていました。
ある時、園児の1人が、
「ねぇねぇ、なんで背中は茶色なのにお腹は白いの?
あの子は背中がシマシマなのにお腹は真っ白」
と、先生に質問していました。
先生は、
「それはね...」
と言って、僕の方を見て「ニコッ」
なんやその笑顔は、まさか…
あんたが答えろ的な感じなのか(笑)
そんなことで今回は、「猫のお腹はなぜ白いの?」という雑学的なお話です。
なぜ猫のお腹は白い?
ほとんどの猫は、お腹に白い毛が生えているのをご存知でしょうか?
猫は、お腹を触られる事、見せる事をすごく嫌います。
そのため、猫のお腹を見る機会は少ないかもしれませんが、ほとんどの猫はお腹に白くてフワフワした毛が生えているのです。
これは猫に限らず、ほとんどの脊椎動物が、このようなお腹になっています。
では、なぜ猫のお腹は白いのでしょうか?
保護色
保護色とは、外敵から身を守るため、周りのものに似た色にする事。
野生で暮らすほとんどの脊椎動物は、保護色を使って身を守っていると考えられています。
真上から太陽の光を浴びると、背中側は明るく、お腹側は暗くなりますね。
それを打ち消す配色にすれば、立体感が生まれにくいため、周囲の色に溶け込みやすくなると、動物達は考えたのです。
つまり、背中をダークトーン(暗い色)、お腹をライトトーン(白を混ぜた明るい色)にする事で、敵から狙われにくくなるというわけなのです。
紫外線・照り返し対策
猫の先祖リビアヤマネコは、日差しの強い砂漠に住んでいました。
上からは太陽の光(紫外線)、下からは地面の照り返しを、毎日イヤというほど浴びなくてはいけません。
そのため、背中側の色を濃くする事で紫外線から体を守り、お腹側を白くする事で照り返された地面の熱を、反射させているのだと考えられています。
猫の毛色で、背中が白く(ライトトーン)お腹が濃い(ダークトーン)色の猫がいないのは、この2つの理由が大きく関係しているからだそうです。
猫の毛色がつく順番
猫の毛色や柄は、親猫の遺伝子で決まります。
しかし、同じ父猫と母猫から産まれた猫でも、同じ柄には絶対にならないそうです。
また、どれだけの猫を集めても、同じ柄の猫は存在しないとまで言われています。
それほど猫の柄は、不思議な仕組みになっているようです。
その不思議な仕組みにも、猫特有の法則があります。
猫特有の法則で、個性のある柄になっているのです。
1番は頭と尻尾から
猫の遺伝子の中でも白は、絶対優性だと言われるほど強い色です。
その事から、真っ白な猫を四つん這いにして、絵の具を垂らす様子を想像して下さい。
毛色がつく順番は、まず最初に高い位置にある頭と尻尾から色が付きます。
そのため、頭に色がついている猫は、必ずしっぽにも色がついているのです。
頭は色(柄)がついているけど、しっぽには色がついていない、またその逆もあるのですが、どちらにせよ片方にしか色がついていない猫は、ほとんど存在しないと言われています。
2番目は背中
1番高い位置にある頭と尻尾の次に、絵の具がかかるのは背中ですね。
背中に絵の具がかかった時に飛び跳ねたりすると、背中に模様ができてしまうのです。
最後はお腹
最後のお腹は、1番最後で絵の具が薄くなったから、内側に入っているからという事で、色が付きにくいそうです。
「保護色」「照り返し防止」などの理由があるため、ちょうどよかったのかもしれませんね。
靴下猫、足袋猫
猫の中でも、手足の先だけ白い猫をご存知でしょうか。
その姿が、「靴下や白い足袋を履いているみたいだ」という事から、猫好きさんの間では「靴下猫、足袋猫」などと呼ばれ可愛がられていますね。
なぜ、このように手足の白い猫ができるのでしょうか。
先ほども言いましたが、真っ白な猫の上から絵の具を垂らした様子を想像してみて下さい。
1番高い位置にある頭や尻尾から色づき、次に背中、肩、お腹の順に追っていくと、最後は1番下にある手足です。
色づく順番が1番最後という事もあって、手足に到達するまでに、絵の具が無くなってしまう事があります。
そうすると、手足に色がつかなくなり、白くなってしまうのです。
このように猫の毛色は色づくために、手足だけ色がついているという猫は、ほとんどいないと言われています。
ちなみに、靴下猫、足袋猫は手足だけでなく、お腹も白くなるそうです。
黒猫
黒猫のお腹や胸に、一部白い毛が生えていることがありますね。
猫好きさんの間では「エンジェルマーク」と呼ばれ親しまれています。
ヨーロッパでは「天使が触れたあと」「幸せを呼ぶ猫の印」などと言われ、幸運猫とされているそうです。
これは、中世ヨーロッパ時代に黒猫が「悪魔の使いだ」と言われ、虐待された事が影響していると言われています。
しかし、一方では「この白い毛は先祖リビアヤマネコから受け継いだものだ」という説もあるようです。
猫の毛色は、未だに謎が多いようですね。
さいごに
昔から、「猫の行動には必ず意味がある」と言われてきましたが、まさかお腹の毛の色にも理由があったなんて驚きですね。
猫は毛色や柄によって、性格が違うと言われています。
生まれ持った遺伝子で決まっているのでしょう。
しかし、飼い猫は飼い主の言動と環境で、性格が変わるというデータがあります。
クールな飼い主さんなら、クールな猫に
怒りっぽい飼い主さんなら、すぐキレる猫に
優しい飼い主さんなら、思いやりのある猫に
甘えん坊の飼い主さんなら、人懐っこい猫に
など、飼い主さんで飼い猫の性格が決まるといっても、過言ではないそうです。
いつまでも優しい飼い主でいてあげると、思いやりのある素晴らしい猫になることは、まちがいないでしょうね。
おしまい
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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