こんにちは、りんさく(@sakurarin72)です。
先日、猫を飼っている友達の家へ遊びに行きました。
その子の家には、黒猫、キジトラ、キジ白の3匹がいます。
家に入ると、体と態度のデカイ3匹の猫達が、リビングで寛いでいました。
しかし、3匹ともリビングに居るはずなのに、クローゼットの後が何か騒がしい・・・
ふと目をやると、白い物体が見え隠れ。
えっ、幽霊?😱
恐る恐る近づいてみると「ワン、ワン!」
えっ?お前、誰やねん?(笑)
友達いわく、親戚ん家の犬を預かっているとのこと。
「先に言えよ」
友達はビックリした僕の姿を見て、笑い転げていました。
しかし、急に友達は真剣な顔をして、
「犬がきてから、ミック(黒猫)がよくクシャミをするようになった。犬アレルギーかも」と言い出しました。
たしか、猫も犬アレルギーになると言う話を、聞いたことがあります。
それと、猫は人間アレルギーにもなるのです。
ということで今回は、猫って人間アレルギーになるの?というお話です。
人間アレルギーって何?
今から50年前の日本では、「アレルギー」というものがほとんどなかったと言われています。
しかし、現在では3人に1人が何かしらのアレルギーを持っているそうです。
それだけ今の環境は、人間の体に有害な成分が、増えたということなのかもしれません。
便利な世の中になっていくためには、しかたのない事なのでしょうね。
ちなみに、アレルギーを持っている人の8人に1人は、猫アレルギーだそうです。
その中で、猫を飼っている方の4割近く(23%)は、猫アレルギーだとか。
そのため「私、猫アレルギーなんだよね」「僕は犬アレルギーなんだ」と言う話は、よく耳にすると思います。
しかし、「私、人間アレルギーなんだ」と言う話は、あまり耳にしないですよね。
「えっ、人間アレルギーてなに?」と思われた方も多いのではないでしょうか。
では、人間アレルギーとは一体何なのでしょう。
アレルギーとは、無害なものに対して、過敏に免疫が反応をしてしまう事です。
アレルギーを引き起こす原因をアレルゲンと呼び、ハウスダスト、花粉、カビ、食べ物、動物のフケなどがアレルゲンとなります。
人間が猫アレルギーになる原因は、唾液、皮脂腺から分泌されるタンパク質、排泄物、鱗屑(りんせつ)などです。
鱗屑(りんせつ)とは、文字通りに魚の鱗(うろこ)のような屑(くず)の事を指します。
つまり、皮膚の最も表面にある角質層が剝がれ落ちる事で、いわゆるフケと呼ばれるものです。
このアレルギーの原因となる鱗屑は、猫だけでなく全ての動物から出ると言われています。
つまり、人間も動物なために、鱗屑を落とす事があるというわけです。
この人間の鱗屑でアレルギー反応を起こす事を、人間アレルギーと呼んでいます。
猫が人間アレルギーになった時の症状と対策
僕の周りにも、猫アレルギーの方はたくさんいます。
しかし、猫を飼っている方から「うちの猫、人間アレルギーなんだ」という話は聞いた事がありません。
ですが、人間が鱗屑(フケ)を持っているかぎり、「猫は人間アレルギーになる可能性がある」のです。
人間が猫に対してアレルギーを起こす原因は、猫の唾液、皮脂腺、鱗屑などが原因だと考えられています。
逆に、猫が人間に対してアレルギーを起こす原因は、鱗屑(フケ)なのです。
ということは、犬にも同じことが言えます。
アメリカ・ワシントン州立大学獣医学部のレイリン・ファーンズワース氏は、
「稀ではありますが、イヌはネコや人間の鱗屑(りんせつ)でアレルギーを起こすことがありますし、その逆もありえます。どんなものであれ、アレルゲンとなる可能性はあるのです」と公言しました。
アメリカ・ニューヨーク州にあるコーネル大学の獣医学部で、「犬は猫のフケに対してアレルギー反応を起こすのか?」という実験が行われました。
結果は、20匹に1匹が陽性反応が出たそうです。
しかし、犬は人間ほど猫アレルギーの症状が少ないうえに、猫アレルギーの犬は非常に稀だ、という結論を発表しました。
つまり、「犬が人間アレルギー」「猫が犬アレルギー」「犬が猫アレルギー」になる事が、「稀ではあるが全ての動物間で起こりうる」と考えられています。
では、猫が人間アレルギーになった時は、どのような症状が出るのでしょうか?
猫が人間アレルギーになった時の症状
猫がアレルギーになった時の症状は、皮膚へ症状が出るケースと、消化器へ出るケースがあります。
皮膚へ出る場合
- 痒み
- 脱毛
- 皮膚が赤くなる
- 粟粒性(ぞくりゅうせい)皮膚炎
などの症状が出ます。
粟粒性皮膚炎...あまり聞きなれませんね。
「粟粒性皮膚炎」とは、文字通り「粟」あわのような小さな赤い「粒」つぶが、いくつも形成される皮膚炎です。
粟粒性皮膚炎は、猫のアレルギー性皮膚炎の1つとも言われています。
猫がかかる皮膚炎の多くは、粟粒性皮膚炎です。
消火器へ出る場合
- 下痢
- 嘔吐
- 体重の減少
などが主な症状です。
特に皮膚へ出る場合は、強い痒みが生じるために痒みを和らげようと、普段ではみられない行動をする事が多いと言われています。
愛猫の様子がいつも違う場合は、速やかに動物病院へ連れて行ってあげましょうね。
猫が人間アレルギーになった時の対策
人間が猫アレルギーになると、飼っていた猫を遠ざけたり、手放すケースが多いと言われています。
猫からしてみれば迷惑な話ですね。
「飼う前に調べろよ!」
と、言いたくもなるでしょう。
しかし、その逆で猫が人間アレルギーになっても、遠ざけたり、手放すことは少ないと言われています。
なぜなら、飼い主は愛猫がアレルギーで苦しんでいる姿を見ると、まず最初に「絶対に治してあげたい!」という気持ちが、膨らむからだそうです。
当たり前のことですね。
人間が猫アレルギーにかかると、飲み薬や注射で治療を受けます。
治療方法は、猫も同じです。
猫に人間アレルギー、もしくは他のアレルギー疾患が見られると、減感作療法で治療を行います。
減感作療法とは、アレルゲンとなる物質を体内に投与する事で、アレルギー反応を体に慣れさせる方法の事です。
アレルギーを治す方法は、「アレルゲンの元を断つ事」と言われてはいますが、愛猫から遠ざかるなんて・・・ね。
さいごに
昔から、「人間がかかる病気は猫もかかる」と言われてきたため、猫が人間アレルギーになっても不思議な話ではありません。
しかし、猫が人間アレルギーになるのは、稀だそうです。
飼い主なら、愛猫が辛そうにしている顔を、見たくはありませんよね。
かと言って、「遠ざける」「離れる」という選択は違うと思います。
アレルギーが辛いのは、猫も人間も同じです。
しかし、今の医療は人間に対しても、動物に対しても素晴らしく進歩をしています。
「離れる」という選択よりも、「治す」「治してあげる」という選択を、選んであげて下さい。
愛猫も大切な家族の一員です。
辛いことを共に乗り越えられる飼い主でいましょうね。
おしまい
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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