こんにちは、りんさく(@sakurarin72)です。
少しづつ暑さが和らいで、涼しくなってきましたね。
だんだんと、秋が近づいてきた気がします。
ところで、秋のイベントといえば…やっぱり
10月31日のハロウィン!
「待ってました!」という声が聞こえてきそうな…。
最近では、クリスマスよりもハロウィンの方が賑わうそうです。
その賑わう理由の1つは「仮装」なのだとか。
カボチャのオバケ、魔女、ゾンビなどの衣装を着て仮装を楽しむのが人気のようですが、最近ではアニメや映画のキャラクターに仮装をする人が多いと言われています。
何にせよ、普段と違う格好をするのは楽しいですよね。
そのなかでも、昔から人気が高いのは「黒猫」の仮装なのだとか。
頭の上に猫耳をつけたり、頬にヒゲをつけたり、おしりにしっぽをつけたりして、黒猫の仮装を楽しむ方が多いようです。
しかし、猫に仮装をするのなら、三毛猫、茶トラ猫、白猫、キジトラ猫などの仮装を目にしてもよさそうなものですが、ほとんど見かけませんよね。
では、なぜハロウィンは黒猫なのでしょうか?
今回は「ハロウィンと黒猫の関係性について」のお話です。
ハロウィンとは
「ハロウィン」と聞くと、アメリカのお祭りのように感じますが、発祥地はアメリカではなくアイルランドなのです。
ハロウィンは、毎年10月31日に行われるイベントで、2000年以上前の古代ケルト民族が、ドルイド教で行なっていたサウィン祭が起源だと言われています。
ちなみに、サウィンとは「夏の終わり」を意味しているそうです。
古代ケルトでは、11月1日が新年とされており、前夜の10月31日は秋の収穫物を集めたお祭りが開かれていました。
また、新年の前日10月31日には、死後の世界との扉が開き、先祖が戻ってくると信じられていたそうです。
しかし、戻ってくるのは先祖だけではなく、悪霊や魔女、さまよう魂なども、死後の世界から一緒にやって来ると言われていました。
そのため、仮面を被ったり、魔よけの焚き木を焚いたりして、悪霊たちを追い払っていたそうです。
ほかにも、ケルト民族は悪さをする悪霊や魔女と同じ格好をして、仲間だと思わせて身を守っていたとも言われています。
その名残が、今の「仮装」に繋がっているそうです。
のちにケルト民族は、キリスト教化していきますが、祝祭の習慣は残りました。
キリスト教の11月1日は、「諸聖人の日」という祝日にあたり、キリスト教における全ての聖人を記念する日とされています。
諸聖人の日「All Hallows’Day」
諸聖人の日の前夜「All Hallows’Evening」
これを短縮して、ハロウィン「Halloween」
と、呼ばれるようになったと言われています。
なので、ハロウィンとは「諸聖人の日の前夜祭」を意味するものなのです。
では、なぜハロウィンに黒猫が出てくるのでしょうか?
ましてや、大人気だなんて...。
ハロウィンと黒猫の関係性
ハロウィンといえば、「魔女」「オバケ」「カボチャ」「コウモリ」などのイメージが強いですよね。
では「魔女」のつきものといえば・・・
やはり「黒猫」ではないでしょうか。
ハロウィンの起源とされるケルト民族は、「黒猫には未来を予知する魔力がある」と信じられていました。
また黒猫は、魔女のお供と言われたり、魔女の化身などと言われ、ケルト人に恐れられていたそうです。
その他にも、魔女は黒猫を馬に変えて、馬車にしていたという説もあります。
いずれにせよ、真っ黒な体を持つ黒猫は、闇夜に溶け込みやすかったため、魔女にとっては最高のパートナーだったのです。
最初にも言いましたが、古代ケルトでは10月31日ハロウィンの日に、死者が戻ってくると言われていました。
と同時に、悪霊や魔女たちもやって来ると考えられていたのです。
そのため、ケルト人は魔女のパートナーの格好をしていれば身を守れると考え、黒猫の仮装をするようになったと言われています。
また、クモやコウモリ、フクロウも魔女のペットと考えられていたために、ハロウィンで仮装をするようになったそうです。
同様に、吸血鬼やゾンビ、ゴースト、ガイコツの仮装をするのも、悪霊などに仲間だと思わせて、身を守るためだと考えられています。
各国の黒猫に対する考え方
黒猫は、古くから人間との関わりが深い動物だと言われてきました。
そのため、日本国内の書物や海外の神話には、よく黒猫が登場しています。
しかし、黒猫は「不気味」「不吉」「魔女の使い」といったイメージがまだまだ強く、いまだに黒猫を邪険にする地域が残っているそうです。
余談ですが、
今から約500年前ぐらいのイングランド・リンカーンシャー地方で起こった出来事に、このようなお話が残されています。
月のない真っ暗な夜の道を、父と子で歩いた時のことです。
物陰から1匹の黒猫が、親子の前を横切りました。
それに腹を立てた親子は、黒猫めがけて石を投げたそうです。
すると、不運なことに石は黒猫に命中してしまいました。
石を当てられた黒猫は、血を流しながらある家の床下へ逃げ込んだそうです。
翌日、親子は近所の人から「あの黒猫が逃げ込んだ家に住む女性がケガをしている」という話を聞きました。
それを聞いた親子は、「あの女は魔女だ!女が黒猫に化けていたんだ」と、町中に言いふらしたそうです。
こんなこともあって、「魔女=黒猫」「黒猫は魔女の使い魔」と言われるようになったという説が残されています。
しかし、それは一部の地域だけで、世界中の多くの方は黒猫に魅了されているのです。
では、各国の黒猫に対する考え方はどうでしょうか。
日本
「黒猫は暗闇でも目が見える」ということから、魔除けや商売繫盛をもたらす幸運猫とされています。
江戸時代では結核が治る、恋が叶う猫と言われていたそうです。
また、スピリチュアルの世界での黒猫は「幸運の前ぶれ」とされています。
- 黒猫が横切ると「チャンス到来の合図」
- 黒猫が家に来ると「金運アップ」
- 黒猫が近づいてくると「大きな幸運が訪れる」
- 黒猫に触ると「恋愛運が上がる」
などと言われ、昔から日本では黒猫を大切に扱っていました。
しかし、よくない迷信もいくつか残っています。
- 13日の金曜日に黒猫を見ると不幸になる
- 黒猫をまたぐと不吉なことがおこる
- 黒猫が目の前を通りすぎると不吉なことが起こる前兆
などと、言われることもあるようです。
アメリカ
黒猫が住み着く家は、幸せになれる。
いつの間にか黒猫が住み着いていたら、その家に幸運が舞い込む
アメリカでも黒猫は、幸運猫として扱われています。
ただ、悪い言い伝えもあるようで「黒猫が横切ると不幸になる」「縁起が悪い」などとも、言われているようです。
スコットランド
飼い猫でない黒猫を見かけると「金運アップ」
見知らぬ黒猫に優しくすると「子宝に恵まれる」
黒猫は「妖精の化身」で幸運を運んでくれる
などと言われ、野良の黒猫とすれ違う時は、エサをあげる習慣があるのだとか。
また、黒猫は予知能力があるために、玄関先へ黒猫が遊びに来ると、その家は繫栄するといったジンクスもあるようです。
フランス
フランスでの黒猫は「魔法を使う能力がある魔法猫」とされています。
そのため、黒猫を見かけたら敬意をもって接し、優しく撫でてあげたり、エサをあげたりすると、そのお礼に幸運を運んでくれると言われているそうです。
イングランド
イングランドでの黒猫は「幸運の象徴」とされており、黒猫が家に来ると、黒猫にくっついて幸運も一緒についてくると言われています。
また、結婚式に黒猫や黒猫をモチーフにした物をプレゼントすると、「いつまでも仲のいい夫婦でいられる」「子供が授かる」といった言い伝えもあるようです。
黒猫に関する良い言い伝えは数多くありますが、当然悪い言い伝えもあります。
その他(悪い言い伝え)
アイルランド
月夜に黒猫が目の前を横切ると、伝染病にかかって命をおとす。
イタリア
黒猫が病気の人の横に座ると、その人は必ず亡くなる。
ドイツ
クリスマスの日に黒猫を見ると、翌年に重い病気を患う。
国によって、様々な言い伝えがあります。
さいごに
昔は、黒猫を「不気味」「不吉」「魔女の化身」などと言い、迫害していました。
そんな黒猫のために、「黒猫を称えようとする日」を制定している国があります。
- アメリカ・・8月17日「黒猫に感謝をする日」
- イギリス・・10月27日「全英黒猫の日」
- イタリア・・11月17日「黒猫の日」
最近では、「黒猫はインスタ映えがしない」「黒いから表情がわかりづらい」などといって、敬遠する方が多いそうです。
しかし、黒猫は甘えん坊で頭も良く、人間の心に寄り添える猫だと言われています。
そのうえ、邪気を払って幸運を運んでくれるとなれば、最高の猫じゃないですか。
10月31日ハロウィンの日は、みんなで黒猫の仮装をして、楽しみましょうね。
おしまい
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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