こんにちは、りんさく(@sakurarin72)です。
古くから、日本には様々な伝統行事があります。
お正月、ひな祭り、七夕、お月見など、季節によって様々な年中行事が存在しますね。
他にも、人生の節目をお祝いする七五三、成人式、還暦などの人生儀礼も大切な行事です。
その中で、いま愛猫家さんの間で、密かにブームになっている行事があるのはご存知でしょうか?
それは、お子さんの成長を祝う「七五三」です。
七五三の日には、家族全員で着物を着て、神社へお参りに行くご家庭が多いのではないでしょうか。
また、立派になったお子さんの姿を、動画や写真に残したりもしますよね。
このお子さんの成長をお祝いする行事が、愛猫家さんの間でブームになっているのです。
猫と人間の子供では…と思っちゃいそうですが、猫といえども、一緒に暮らしているなら家族同然!
飼い主さんからしてみれば「我が子」なのです。
そのため、愛猫が元気に成長している姿をお祝いするのは、当然の事なのかもしれません。
しかし、「愛猫の七五三も人間と同じように祝ってあげればいいの?」と、考えちゃいますよね。
ということで今回は「猫の七五三について」のお話です。
七五三とは
七五三とは、お子さんが7歳、5歳、3歳になった年の11月15日に、氏神様へ参拝をする行事のことです。
お子さんが、無事にその年齢を迎えられたことに感謝をし、これからの健やかな成長をお祈りします。
では、なぜ7歳、5歳、3歳にお祝いをするのでしょうか?
七五三は、今から約1000年前の平安時代から、行われていた行事だと言われています。
当時は、今のように医療が発達していなかったために、子供の死亡率が非常に高かったそうです。
そのため、7歳までの子は「神の子」と言われ、大切に扱われていました。
そして、無事に7歳を迎えると、一人前になったと認められ、お祝いをしたそうです。
医療が発達していない時代は、親として子供の成長が喜びであり、健やかに育ってくれることを、願わずにはいられなかったのでしょうね。
そういったことから、子供の節目にあたる7歳、5歳、3歳は神様に感謝をし、お祝いをする様になったそうです。
これが、七五三の由来だと言われています。
それが、やがて江戸時代の武家や商人の間に広まり、明治時代には「七五三」と呼ばれて庶民に広がって、大正時代以降には現在のような「七五三」ができあがったという説が残されています。
七五三をお祝いする年齢
七五三をお祝いする年齢は、男の子と女の子によって違います。
- 3歳:男の子と女の子
- 5歳:男の子のみ
- 7歳:女の子のみ
なぜ、性別によって異なるのでしょうか?
- 3歳(男の子と女の子):髪置の儀(かみおきのぎ)
- 5歳(男の子):袴着の儀(はかまぎのぎ)
- 7歳(女の子):帯解の儀(おびときのぎ)
このような儀式が、関係しているからだそうです。
猫の七五三
昔は、七五三に猫をお祝いするご家庭は、ごくわずかでした。
なぜなら、猫はネズミを捕るためのペットであって、人間とは同等にならないと、言われていたからだそうです。
そのため、七五三は人間の子供をお祝いするための儀式であって、犬や猫などのペットには必要がないと考えられていました。
しかし、最近では犬や猫などのペットを我が子同然のように想い、大切な家族の一員と感じる飼い主さんが増えてきました。
そのため、「人間と同じように人生(猫生)の節目には、きちんとお祝いをしてあげたい」と、考える飼い主さんが多くなってきたそうです。
猫の七五三は何歳でするの?
人間の七五三は、3歳、5歳、7歳でお祝いをするものですが、猫も同じでいいのでしょうか?
人間の年齢を猫の年齢に重ねてみると、
- 人間の3歳:猫は2ヵ月
- 人間の5歳:猫は3ヵ月
- 人間の7歳:猫は4ヵ月~5ヵ月
まだ、1歳にもなっていない小さな子猫です。
そんな子猫を神社へ連れ出してお参りに行くなんて…
と、不安になっちゃいますね。
では逆に、猫の年齢を人間の年齢に重ねてみると、
- 猫の3歳:人間は28歳
- 猫の5歳:人間は36歳
- 猫の7歳:人間は44歳
私より年上なのに七五三⁉
という方も、いるのではないでしょうか🤭
また、ご家庭の猫が保護猫などの場合は、明確な年齢がわからない事もあります。
そのため、愛猫の七五三は飼い主さんが考えるタイミングで、お祝いをする方が多いようです。
子猫の時に七五三をする飼い主さんや、人間の年齢に重ねてお祝いをする飼い主さん。
また、愛猫が保護猫の場合は、保護をした日が誕生日と考えて年齢を決めたり、動物病院である程度の年齢を教えてもらい、それをもとに年齢を決めるなど、飼い主さんによって年齢の決め方は様々なようです。
そのため、猫の七五三は年齢へのこだわりが、あまりないと考えられています。
ようするに、「愛猫の節目には、きちんとお祝いをしてあげたい!」という、飼い主さんの気持ちが大切だという事です。
猫の七五三はいつ行くの?
七五三のお参りは11月15日が一般的ですが、最近では11月15日の1ヵ月前後にする方が、増えているそうです。
理由は、
- 11月15日は混雑するから
- 仕事の都合
- 紅葉をバックに子供の写真が撮りたいから
- 天気の都合
- 六曜(大安、仏滅、先負、先勝、友引、赤口)が気になる
人間のお子さんが、いつ七五三へ行くのかには様々な理由はありますが、愛猫の七五三も同じです。
七五三は、これからの健やかな成長をお祈りし、無事にその年齢を迎えられたことに感謝をする日です。
そのため、11月15日に必ず参拝しなければならない!という事はありません。
違う日にお祈りをし、神様に感謝をしたらいいだけの話です。
愛猫の七五三は、人間同様に11月15日を目安にして、飼い主さんの都合の良い日にお祝いをしてあげて下さいね。
注意点
猫は知らない場所、知らない匂いが大の苦手です。
ましてや、外へ連れ出して逃げてしまった時の事を考えると、リスクが高すぎるように思えます。
そのため、無理に神社へ連れていかなくても、いいような気がします。
お祝いは、家でも十分にしてあげられるはずです。
神社へのお参りは飼い主さんだけで行って、愛猫は家でお祝いをしてあげるのが、ベストではないでしょうか。
猫にとっては知らない場所より、慣れ親しんだ家の方が楽しんでくれると思います。
安心ができる場所で、大好きな飼い主さんにお祝いしてもらえたら、愛猫もきっと喜んでくれるはずです。
猫の3歳・5歳・7歳
猫は、人間よりも歳を取るスピードが早いです。
そのため、猫の平均寿命は「15.45歳」と言われています。
しかし、今と20年前を比べると、猫の寿命は約3倍以上に伸びているそうです。
昔は、愛猫が七五三を迎える前に亡くなる事が、珍しくはなかったとされています。
また、寿命に比例して健康年齢も上がってきているようなので、僕たち飼い主としては嬉しいかぎりです。
では、猫の3歳、5歳、7歳は、どんな時期なのでしょうか?
猫の3歳
人間でいうと「28歳ぐらい」です。
猫は3歳になると、若年期から壮年期に入り、精神的、行動的、肉体的に落ち着いた大人の猫です。
3歳までの猫は、病気になりやすく、精神的にも不安定な部分が多いと言われています。
そんなリスクが多い3歳を乗り越えられたのだから、成長に感謝をし、お祝いをしてあげましょう。
猫の5歳
人間でいうと「36歳ぐらい」です。
精神的にも肉体的にも、余裕があり大人猫の風格が出てくる時ですが、まだまだ遊び盛りの部分もあったりします。
野良猫の寿命は、長くて5年と言われる中で、愛猫が5年間を無事に生きてくれた事に感謝をし、お祝いしてあげて下さい。
猫の7歳
人間でいうと「44歳ぐらい」です。
猫は7歳になると、壮年期から熟年期に入ります。
人間は44歳にもなると、疲れが抜けなたったり、身体が衰え始めたりと、体力的にも肉体的にも気になり始める時期ですね。
猫も同じで歳を重ねるごとに、体力の低下や食欲の減少などの変化が見られるようになります。
また、腎臓病などの大病を発症しやすくなる年齢とも言われています。
今まで元気に過ごしてくれた事と、これからの健やかな成長をお祈りし、素敵な7歳にしてあげて下さいね。
さいごに
人生には、色々な節目があります。
それは、人間だからというわけではありません。
猫だって一生のうちに、様々な節目を迎えます。
もちろん、犬にだってありますし、鳥にだってあります。
生命があるものには、必ず節目というものが存在するのです。
我が子が迎える大切な日を、飼い主なら祝ってあげたくなるのは当然!
愛猫の大切な節目の日には、飼い主さんもおしゃれをして、愛猫の成長と健康を祝ってあげて下さいね。
おしまい
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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