なぜ十二支に「ネコ」がいないの?ネコ年がない理由とネコ年がある国

 

こんにちは! りんさく(@sakurarin72)です。

 

新しい年になりましたね。

 

改めて、新年あけましておめでとうございます。

今年もよろしくお願いいたします。

 

最近では「今年の干支は?」という質問に、「○○年」と瞬時に答えられる人が、少なくなったと言われています。

それだけ干支に、興味を示す人が減ってきたという事なのでしょうね。

しかし、十二支にはそれぞれ特徴があり、様々な意味が込められています。

 

ちなみに、今年の卯年は、「大きく成長をする年、飛躍の年」だそうです。

 

総務省統計局の推計によると、2022年1月1日現在で日本人に一番多い干支は「丑(うし)」、2位は「子(ねずみ)」、3位は「亥(いのしし)」だそうです。

ちなみに、今年の卯(うさぎ)は10位です。

 

新年を迎えて干支が変わると、いつも疑問に思うのですが、なぜ「猫年」はないのでしょうか?

猫好きさんなら、一度は考えた事があると思います。

 

古くから人間と共に歩んできた猫が、十二支に入っていないなんて・・・

 

今回は「なぜ猫年がないのか」というお話です。

 

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干支とは

干支は、古代中国で作られました。

当時は、年や日や方角を表すのに使われていたそうです。

干支は「十千(じっかん)」の10種類と、「十二支(じゅうにし)」の12種類を組み合わせて構成されています。

十千のと十二支のを合わせて、「干支」と呼んでいるのです。

 

十二支
  • 子(ね)…ネズミ
  • 丑(うし)…ウシ
  • 寅(とら)…トラ
  • 卯(う)…ウサギ
  • 辰(たつ)…ドラゴン
  • 巳(み)…ヘビ
  • 午(うま)…ウマ
  • 未(ひつじ)…ヒツジ
  • 申(さる)…サル
  • 酉(とり)…ニワトリ
  • 戌(いぬ)…イヌ
  • 亥(い)…イノシシ

の12種があり、紀元前の中国で暦や方向を表すために、使われ始めたと言われています。

 

中国では、木星を大切な星だと考えていました。

木星が、太陽を12年かけて回ることから「12」という数字になったそうです。

それで1年は12ヶ月、時間も12を境に午前、午後と分かれているのだとか。

 

当時の中国では、子(ね)~亥(い)の12の漢字は、数を表すために使われていました。

これを民衆に浸透させようと、動物の名前を付けたとされています。

 

その12個の漢字を2時間おきに当てはめていくと、ちょうど12時の位置に「午(うま)」が来たことから「正午」、12時より前を「午前」、後を「午後」と言うようになったそうです。

 

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十干

「十干(じっかん)」あまり聞きなれない言葉ですね。

これも古代中国で、年や日を表すために使われていたとされています。

 

十干とは、10日間を一区切りにし、1日ずつ名前をつけたものの事です。

  • 甲(こう)…きのえ
  • 乙(おつ)…きのと
  • 丙(へい)…ひのえ
  • 丁(てい)…ひのと
  • 戊(ぼ)…つちのえ
  • 己(き)…つちのと
  • 庚(こう)…かのえ
  • 辛(しん)…かのと
  • 壬(じん)…みずのえ
  • 癸(き)…みずのと

この10種類から成り立っています。

 

日本では、十干を独自の読み方で表しました。(緑文字)

これは、中国の陰陽五行思想が関係しているそうです。

 

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干支

最初にも言いましたが、十干(10種類)と十二支(12種類)を組み合わせた60種類を「干支」と呼んでいます。

 

「あれっ?10×12で120種類じゃないの?」

と疑問に思いますよね。

 

なぜかというと、十干と十二支とでは2つの差があります。

2つずつずれていく事によって、1つの十二支と組み合わさる十干が、5種類になってしまいます。

そのために、5×12=60種類となるのです。

 

60歳になると「還暦」といって、お祝いをしますよね。

これは干支が、60年で1周するからだそうです。

 

十干は、あまり聞きなれない言葉ですが、意外なところで十二支と組み合って使われています。

 

例えば「甲子園球場」も、その一つです

甲子園球場は1924年(大正13年)に竣工されました。

この年の干支は、十干が「甲」で十二支「子」「甲子(こうし)」の年です。

甲子は、十干と十二支の中で一番最初の組み合わせなために、縁起がいい年と言われて、「甲子園」と名付けらたそうです。

 

干支の事を、何となく分かっていただけたかと思います。

 

では、なぜ大人気の猫は干支に入る事ができなかったのでしょうか?

 

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猫が干支に入れない理由は

猫は、多くの国で愛されてきました。

そんな猫が、どうして日本の干支に入れなかったのでしょうか?

 

入れなかった理由として、3つの説が囁かれています。

 

1・ネズミに騙された

ある年の暮れにお釈迦様が、

 

「元日の朝に私の所へ挨拶に来なさい。

着いた者から順に12番目までを、その年の代表にする」

 

と、動物たちにおふれを出したそうです。

 

それを聞いた動物たちは「我こそは!」と、はりきって出発をしました。

ところが、猫はお釈迦様からのおふれを、うっかり忘れてしまったのです。

困った猫は、ネズミの所へ聞きに行きました。

するとネズミは「2日の朝だよ!」と、猫にウソを教えたのです。

 

当然2日に着いた猫は、12番目までに入ることが出来ませんでした。

なので、十二支には入れてもらえなかったそうです。

ネズミに騙された事を知った猫は、怒ってネズミを追いかけ回しました。

このことから、猫はネズミを見ると、追いかけ回すようになったと言われています。

 

ちなみにネズミは、1位でした。

なぜなら、歩くのが遅いウシは、大晦日の夜から出発をしました。

それを見たネズミは、こっそりとウシの背中に飛び乗ったのです。

そして、ゴール直前でウシの背中から降りて、お釈迦様の元へ1番で到着しました。

ついで、ウシ、トラ、ウサギ・・・とゴールしたそうです。

 

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2・ネズミを食べちゃった

お釈迦様が、体調を崩された時の話です。

体調が悪いお釈迦様は、ネズミに薬を取りに行くように頼みました。

 

その取りに行く道中で、ネズミは猫に食べられてしまったのです。

そのせいで病状が悪化して、お釈迦様は亡くなってしまいました。

 

薬さえあれば、お釈迦様は亡くならずにすんだのに…

 

という理由から、猫は干支に入れてもらえなかったと、言われています。

 

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3・中国に猫がいなかった

この話が、1番の有力説ではないかと言われています。

干支が作られた頃の中国には、まだ猫がいなかった、もしくはあまり知られていなかったから、という説です。

 

猫は古代エジプトで、神として崇められていましたが、他の国々ではあまり好かれていませんでした。

そのため、古代エジプトが崩壊する紀元前30年頃までは、猫が他の国々へ行くことは少なかったとされています。

 

つまり、中国に猫が伝わってきた時には、すでに干支が使われていたようです。

しかし、本当に猫がいなかったのかは、定かではないと言われています。

 

この時代に、人間の身近に猫の存在があったら「猫年」が作られていたかもしれませんね。

 

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猫年がある国

海外では「猫年」がある国もあります。

  • チベット
  • タイ
  • ベトナム
  • ベラルーシ

などでは、卯年が猫年に変わっているようです。

うさぎよりも猫の方が、身近な存在だったためだと言われています。

 

1度ベトナムに行って「猫年」というものを、体験してみたいものです。

 

この他にも、

  • ブルガリア・・「トラがネコ」
  • モンゴル・・「トラがヒョウ」
  • 中国、韓国・・「イノシシがブタ」
  • 中東・・「ドラゴンがワニ、クジラ」

に変わっているそうです。

 

伝わった国の文化によって、色々な動物へと変化をしているのですね。

 

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さいごに

猫好きの僕にとっては、猫年がないのは少しショックですが、海外にあると聞くと嬉しく思えます。

いつか、海外の「猫年」を体験してみたいものです。

 

干支は、一つ一つに意味が込められています。

自分の干支に、どういう意味が秘められているのかを、調べてみるのも面白いかもしれませんね。

 

新年の幕開けです。

今年も、愛猫と素敵な1年をお過ごしくださいね。

 

おしまい

 

 

 

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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