こんにちは! りんさく(@sakurarin72)です。
突然目の前に、体に傷を負った野良猫が現れたら、どうしますか?
助けますか?
それとも、見て見ぬふりをしますか?
誰でも最初は「可哀想・・どうしよう・・」という感情を、抱くと思います。
しかし、見つけた人の状況や環境によっては、助けてあげられない時もあるでしょう。
それはそれでいいと思いますが、気持ち的にわだかまりは残りますよね。
大半の人が「何とかしてあげたい」と思うはずです。
以前に、ある女性が頭と顔にケガを負った猫を保護した、というお話を覚えていますか?
あれから7か月経った今、あの猫はどうしているでしょうか?
今回は「ケガをしたダブルキャリア猫。空を飛んで幸せを手に入れる」の第2弾です。
ケガをしたダブルキャリア猫
今年の3月頃、とある住宅街に住む女性が、頭と首にケガを負った1匹の猫を見つけたのが、事の発端です。
その猫は、彼女に助けを求めるかのように突然現れたそうです。
心優しい彼女は、その猫をほっておくことができずに保護をしました。
しかし、彼女の家ではその猫を飼うことができなかったため、仲のいい友達にその猫を託しました。
それが今年4月の事です。
その託された彼女から先日「猫のケガがやっと治ったよ」と嬉しい報告をいただきました(=^・^=)
猫との出会いから、友達に託すまでの事が書いてある第1弾です。
ぜひ、読んでみて下さいm(__)m
空を飛んで幸せを手に入れる
猫は4月4日に、神奈川県から高知県へと引越しをしてきました。
託された彼女の家には、先住猫が約30匹いるご家庭です。
猫の到着を心待ちにしていた彼女は、猫を見るなり急いでかかりつけの動物病院へ連れて行きました。
しかし、病院へ連れていけばすぐに治るというような、簡単なケガではありません。
頭の皮がめくれて、顔と首は擦り剝けたような傷。
猫同士のケンカでこのような姿になったそうです。
しかし、日を追うごとに皮がめくれていた頭のキズは治っていったのですが、問題は顔のキズと首回りのキズです。
キズが治りかけた時って、痒くてどうしようもなく、搔いて血が出てまた傷に逆戻りみたいな事がありますよね。
それは人間だけでなく、猫やその他の動物たちにも言える事なのです。
この猫も治りかけては搔いて血を出し、治りかけては搔いて・・・の繰り返しで、なかなか首と顔のキズが治りませんでした。
それに時期が夏ということもあって、傷口がすぐにじゅくじゅくになっていたそうです。
しかし責任感の強い彼女は、この痒みと痛みのある体から早く解放してあげたいと、動物病院の先生に相談をして色々な治療法を試しました。
傷口に粉薬を塗ってみたり、獣医師さんに往診をしにきてもらったりと、色々な治療を試したのですが、何をやっても猫が怖がって暴れだすため、飲み薬でしか治す事が出来なかったそうです。
そんなこんなで、キズが治るまでに約7か月かかりました。
この7か月という短い期間ですが、彼女の気持ちの中では色々な葛藤がありました。
本当に家で幸せなのだろうか?
保護主さんの近くで暮らしていた方が、幸せだったのではないだろうか。
ダブルキャリアが悪化して、死んでしまったらどうしよう。
色々な想いで、押しつぶされそうになっていました。
仕事、この猫の看病、他の猫たちのお世話、自分の持病で、気持ち的にいっぱいいっぱいになった時期もあったそうです。
そんな時、いつも心の支えになってくれていたのが、もう1人の友達でした。
もう1人の友達も、色々あって大変な時だったのですが「自分の事より先ずは困っている友達の事だ」という優しい人なので、何とか彼女の力になってあげたいと、考えたそうです。
彼女が、保護主さんへ相談できずに辛かった時でも、応援をして励まし続けたのがもう1人の友達でした。
その友達は「私は何もしていないよ」とよく言うそうですが、彼女は「嬉しかった。感謝している」と言っていました。
しかし彼女は、そんな大切な友達や大好きな保護主さんに、言えなかった事が一つだけあるのです。
それは、託された猫を脱走させてしまった事です。
ケージを開けっ放しでトイレ掃除をしていたら、そのまま外に出ていってしまったのです。
彼女は焦った。
「どうしよう・・・」
彼女の家の前には、大きな道路があり、乗用車、トラック、バス、それに近くに電車が走る線路もあるそうです。
「もし事故にでもあったら・・・」
変なことばかり考えてしまう彼女は、猫を捕まえるので必死でした。
なんせ友達に託された、大切な命だから。
しかしその不安と裏腹に、猫は屋根の上で日向ぼっこをしていました。
日向ぼっこに飽きたら、何事もなかったかのように、家の中へ入って来たそうです。
帰ってきたからよかったものの、もし帰ってこなかったら・・・と思うと、彼女は申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。
今だにこのエピソードは、託してくれた友達やもう1人の友達に言えないそうです。
代わりに僕が、言いましたけどね( *´艸`)
友達さん!
彼女はすごく反省をしているので許してあげてね。
それ以来、よほど外が怖かったのか、猫はケージから出ることはないそうです。
彼女は「外が怖かったから帰ってきた」と言っていましたが、居心地が良くなかったら、帰ってこなかったと思います。
可愛がってもらっている彼女のそばが、この猫にとって一番居心地がいい場所ではないだろうか。
さいごに
このお話は、女性3人によるものです。
保護主さんと託された彼女を、支え続けたもう1人の女性が、キズの治った猫の写真を見て言いました。
「外猫だった頃の表情とは全然違う。
すごく柔らかくて穏やかな顔になったよね。
本当に、神奈川県の彼女に保護されて良かった。
私は何もしてあげられなかったけど、2人には感謝の気持ちでいっぱいだよ」
と言っていました。
僕から見たら、そんな事はないと思う。
自分が辛い時に、人を励まして支えることはなかなかできる事ではない。
3人がいたからこそ、猫は幸せになったのだ。
逆にこの猫がいたからこそ、3人の絆が深まったのかもしれません。
もしかすると、この猫は「助けてくれてありがとう」という想いを込めて、彼女たちに「絆」という恩返しをしたのかもしれませんね。
最後に、
11月27日は神奈川県の保護をされた方のお誕生日です。
彼女は言った
「お誕生日までにりんた(猫)のケガが治ってよかった。
プレゼント替わりに見てほしかったんだ」
2人から、神奈川県の彼女へ
Happy Birthday
りんたのケガが治ったよ
おしまい
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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