こんにちは、りんさく(@sakurarin72)です。
「うぉ~。チ、チビる~」
と言わんばかりに、トイレへ猛ダッシュ。
何事かと思いチラッと覗くと、気持ち良さそうに目を閉じて用を足す愛猫。
その姿を見て、「可愛いなぁ」と思ったのもつかの間。
今度は、狂ったように砂をかけまくって、また猛ダッシュでトイレを後に走り去って行った。
猫を飼っていると、同じような経験をされた飼い主さんも多いのではないでしょうか?
今回は、猫がトイレの前後に見せる不思議な行動についてのお話です。
トイレの前後に見せる行動
猫が、猛ダッシュでトイレへ行ったり、狂ったように砂をかけたり、用を足し終わると、猛ダッシュでトイレから飛び出したりする行動を「トイレハイ」といいます。
猫がトイレの前後で、ハイテンションになるために、「トイレハイ」と呼ばれているのだとか。
トイレハイは、猫の不思議な行動の一つとも言われていますが、猫にしてみれば一般的な普通の行動です。
猫が、トイレの前後でハイテンションになる行動は、ウンチの時だけでおしっこの時には、見せない行動だと言われています。
では、どのような行動が「トイレハイ」と、呼ばれているのでしょうか。
猛ダッシュ
よく見られるのが、猛ダッシュです。
トイレの前後に、部屋の中を猛ダッシュで走り回ります。
早くトイレを終わらせたい、トイレを無事に終えた安心感から嬉しくなり、走り回るのだとか。
爪とぎをする
排便が終わると、猛ダッシュで爪とぎを始める猫も多いようです。
猫は、気持ちを落ち着かせるために、爪とぎをする事があると言われています。
無事に用を足し終えた安心感と、トイレ前、トイレ中の緊張感をリフレッシュするために、トイレ後に爪とぎをする事があるそうです。
トイレの後の爪とぎは、自分が一番気に入っている爪とぎでするのだとか。
大声で鳴く
トイレ中、トイレ前後と、猫が鳴くタイミングは様々なようです。
トイレハイの時に鳴く声は、いつもより大きく、太くて低い声で鳴き叫ぶ事が多いと言われています。
愛猫が、トイレ中やトイレ後に大声で鳴いていると「何事?病気かも?」と、ビックリしちゃいますよね。
ただ、トイレハイで鳴いているのではなくて、本当に病気で鳴いている可能性もないとは言えませんので、よく観察をしてあげて下さいね。
トイレの砂を散らかす
排便をした後に、トイレの砂をいつまでもかいていたり、豪快に砂をかいてまき散らかしたりする事があります。
トイレハイで砂を散らかす場合は、ウンチの時だけでおしっこの時には、見られないそうです。
このような猫のトイレハイ行動を、飼い主さんなら一度は見たことがあると思います。
しかし、なぜ猫はトイレの前後でテンションが上がるのでしょうか?
トイレハイになる理由
猫がトイレハイになる理由は、未だにはっきりとは解明されていません。
しかし、野生時代を過ごした猫の習慣や環境などを考慮して、いくつかの仮説が残されています。
居場所がバレないように
猫は、縄張り意識が強いために、縄張り以外で生活をすることは少ないと言われています。
その生活圏内の縄張りを敵に気づかれないように、細心の注意を払って生活をしていたそうです。
特に、自分の匂いが残る排泄などは、敵やライバル猫に居場所を気づかれてしまうために、縄張り以外の遠い場所で行っていました。
猫にとって、自分の縄張りではない場所で何かをする事は、危険を伴うために容易いことではなかったのです。
そのため、排泄が終わると猛ダッシュでその場を立ち去る必要があったと、考えられています。
その、野生時代の習慣が今も残っているために、トイレをすると猛ダッシュで立ち去ろうとするそうです。
ちなみに、トイレの後に砂をかける習慣も、自分の匂いを消すためだと言われています。
逆に、飼い猫がトイレ後に砂をかけずに立ち去るのは、今の生活に安心をしているから、飼い主を信頼しているからなどの理由だそうです。
身体の機能
一方では、身体の機能がそうさせている、という説もあります。
排泄をしている時は、副交感神経が刺激をされているために、用を足すと副交感神経が優位となり、活発になるそうです。
つまり、排泄中はリラックス状態で、排泄後はハイテンション状態になる、という事なのでしょう。
そのためにウンチをした後は、気分がよくなり走り出してしまうそうです。
人間も緊張をすると便秘がちになり、逆に気持ちにゆとりが出てくると、排便を催すと言われています。
これも、副交感神経が影響をしているそうです。
マーキング
猫は自分の存在や強さをアピールするために、目立つ所や高い所で排便をする事があります。
排泄をする事で、自分の匂いをつけてマーキング行為をしているのです。
人間もそうですが、排泄中は無防備です。
猫も同様で、マーキングをしているからと言っても、無防備な事には変わりません。
そんな危険な状態からの開放感と、マーキングをしたという嬉しさや安心感などから、ハイテンションになって走り回る事があるそうです。
飼い主へのアピール
人間も排便後は、スッキリとして気持ちがよくなったりしますよね。
便秘な方なら「やっとウンチが出たよ」などと、気の許す友達や家族に報告をしたりする事も、あるのではないでしょうか。
猫も同じで、飼い主さんへ報告をしているのです。
「ウンチ出たよ」
「スッキリした~」
「トイレ掃除よろしく!」
などと、走り回ってアピールをしているのだとか。
その時は、大声で鳴いてアピールをするそうです。
トイレは猫にとって、とても大切な場所なのです。
さいごに
猫のトイレハイには、様々な理由が隠されていましたね。
しかし実際には、はっきりと解明されていない部分も多いようです。
ただ、野性時代の影響が大きいのではないかと、言われています。
野生で生きる動物にとっては、排泄をするという当たり前の事でも、命懸けなのかもしれません。
ある方が、トイレという孤独な空間は、「用を足すだけでなく、自分を見直すために必要不可欠な場所だ」と言っていました。
猫がトイレで自分を見直すかどうかはわかりませんが、猫にとっても必要不可欠な場所です。
愛猫が、安心して用を足せるようなトイレを、作ってあげて下さいね。
おしまい
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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