日本にしっぽの短い猫が多い理由と幸運を呼ぶかぎしっぽになる理由

 

こんにちは、りんさく(@sakurarin72)です。

 

猫のチャームポイントのひとつでもある「しっぽ」

猫が生きてくうえで、必要不可欠なものです。

 

「長いしっぽ」「短いしっぽ」「ふさふさした太いしっぽ」「かぎのようになっているしっぽ」など様々なしっぽがあります。

 

「ジャパニーズボブテイル」という猫をご存知ですか?

日本の代表的なしっぽの短い猫ですね。

なぜ、日本にはたくさんいるのでしょうか?

 

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日本にはしっぽの短い猫が多い?

日本では、しっぽの短い猫はさほど珍しくはないのですが、西洋ではあまりお目にかかれない、珍しい猫とされています。

しっぽの短い猫は、アジア特有の猫なのです。

 

しっぽの構造

個体差はありますが、しっぽは18~20個の尾椎という骨からできています。

しっぽの先まで骨と神経が通っていて、それに筋肉がつくことで、クネクネした可愛いしっぽになるのです。

この尾椎の数が少なかったり、骨同士がくっついてしまったり、奇形の尾椎が組み合う事で、しっぽが短くなったり、丸まったしっぽになってしまうのです。

 

幸運をもたらす「かぎしっぽ」も、この異形な骨が原因なのです。

 

短いしっぽ猫

短いしっぽの遺伝子を持っている猫は、イギリスのマン島を発祥とする突然変異した「マンクス」、東南アジアから中国南部に生息している「HES7という遺伝子を持っている雑種猫」がいます。

猫の遺伝子には、「優性遺伝子」と「劣性遺伝子」があります。

 

短いしっぽの猫は、「優性遺伝子」です。

 

長いしっぽの猫「劣性遺伝子」と、短いしっぽの猫「優性遺伝子」の子供は、「優性遺伝子」を持つ短いしっぽの猫になるのです。

 

日本に短いしっぽの猫が多い理由

江戸時代までさかのぼります。

日本は、長崎県の出島でオランダと交易を行っていました。オランダ船は、インドネシアで荷物を積んで日本に来ていました。

インドネシアからは、ネズミから荷物を守るために、短いしっぽの猫(HES7の遺伝子を持つ猫)を船に乗せて交易をしていたのです。

その時船に乗せてきた猫が、長崎に住み着いたのが始まりだと言われています。

今でもその当時の子孫が、長崎にはたくさん生息しているのです。

 

そのため、長崎に住む猫の7~8割は「かぎしっぽの猫」か「しっぽの短い猫」だそうです。

 

それともうひとつ、江戸時代に「しっぽが長い猫は、しっぽが二股に分かれて妖怪猫又(化け猫)に変わる」という噂話が流れました。

その話を聞いた人々は妖怪猫又を恐れて、長いしっぽの猫より短いしっぽの猫を繫殖させたと言われています。

 



幸運を呼ぶかぎしっぽの猫

昔から、財産や大切なものは鍵のかかった蔵や金庫にしまっていました。

鍵は、「財産を守ってくれる大事なもの」、「鍵のかかった扉を開けると幸せなものが詰まっている」とされていたので、鍵の形をした猫のしっぽは、幸運のしっぽ、縁起の良いしっぽと言われているのです。

日本のみならずヨーロッパの方でも、かぎしっぽの猫は「鍵の先で幸運をひっかけてくる」、「幸せを運んできてくれる」と言われて、大切にされているのです。

 

かぎしっぽになる理由

しっぽの構造のところでもお話しましたが、尾椎の変形や遺伝子によって折れ曲がったかぎ状のしっぽとなるのです。

あとは、子猫の時に何らかの事故によって曲がってしまうケースもあります。

子猫の時は骨が柔らかいので、しっぽを踏まれたとか挟まれたなどの強い衝撃で、曲がってしまうことがあるのです。

 

 

 

猫のしっぽの役割

可愛らしくユラユラさせているしっぽですが、ちゃんと役割があるのです。

 

歩きやすいようにバランスをとっている

猫は、足場の悪い高い所や狭い所でも平気で歩いていますよね。

あれは、しっぽでバランスをとっているからできることなのです。

短いしっぽの猫と長いしっぽの猫では、短いしっぽの猫の方が落下率が高いと実験結果が出ています。

 

寒さ対策

しっぽを体に巻き付けている所を見たことありませんか?

あれは、人間でいうとマフラーを巻いている状態と一緒のようなもので、しっぽを防寒着のようにしているのです。

 

マーキングをする

猫のしっぽには、臭腺があります。

臭腺とは、自分の匂いを発する場所で、猫は自分の縄張りや所有物には匂いをつけます。

飼い主さんの足元に来て、しっぽを擦り付けてくるときがありませんか?

あれは飼い主さんは「私(僕)のものだよ~」と言っているのです。

 

さいごに

実は幸運を呼ぶ「かぎしっぽ」は、骨の異常によって起こる現象なのです。

人間にとっては「幸運を呼ぶ猫」とされていますが、猫にとっては触ると痛がったり、嫌がる猫がほとんどです。

 

猫のしっぽは、繊細に出来ています。

神経や筋肉を傷つけると、何らかの障害や後遺症が出る可能性がありますので、決して強く握らないようにしてあげて下さい。

 

江戸時代の事が、現代まで受け継がれているなんて、すごいことですよね。

これからも人間と猫は共に生きていくことでしょうね。

 

おしまい

 

 

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最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。

 

 

 

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