猫は虫歯にならないって本当なの? ほっておくと危険な口内トラブルとは

 

こんにちは、りんさく(@sakurarin72)です。

 

「うぅ~、歯が痛い」

最近、奥歯がズキズキする(>_<)

 

「歯医者かぁ...イヤやなぁ。何とか自然に治らないかな」と、歯医者に行くか行かないかを悩み中。

結局は痛みに耐えられずに、歯医者に行くはめになるのですけどね(笑)

イヤやなぁ...

 

なぜか歯医者って、行きたくないですよね。

日本人の半数以上が歯医者嫌いで、男性より女性の方が苦手だそうです。

虫歯なんか、ならなかったらいいのにね。

 

ところで「猫は虫歯にならない」という話を、聞いたことはありませんか?

猫は人間のように、虫歯にならないから歯磨きをしなくても大丈夫!と思われている飼い主さんもいると思います。

 

今回は「本当に猫は虫歯にならないのか」というお話です。

 

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本当に猫は虫歯にならないの?

答えは「本当」です。

 

猫の口内環境

虫歯を引き起こす代表的な細菌は、ストレプトコッカス・ミュータンスといい、虫歯菌やミュータンス菌と呼ばれています。

ミュータンス菌は、酸性の場所に増殖しやすい性質があります。

 

人間の口内は、弱酸性なので虫歯菌(ミュータンス菌)が増殖して虫歯になるのですが、猫の口内はアルカリ性なために、虫歯菌(ミュータンス菌)が生存できないそうです。

なので、猫は虫歯にならないと言われているのです。

 

ある研究で猫の口内を調べたところ「猫の口内にはミュータンス菌が存在しない」という研究結果が出たそうです。

 

歯の構造

猫の歯の構造は、虫歯になりにくくなっています。

人間の奥歯は「臼歯」と呼ばれ、臼のような形をしているのに対して、猫の奥歯は「裂肉歯」と言い、尖った形をしています。

 

人間の奥歯は臼状になっているので、食べ物をすり潰す嚙み合わせになっています。これを「すり鉢状咬合」と言います。

しかし猫は、歯が尖っっているので、ハサミのように細かく切り裂く嚙み合わせになっているのです。これを「ハサミ状咬合」と言います。

このように猫の歯は、嚙み合わさる箇所が少ないので、歯垢が溜まりにくいのです。

 

虫歯の原因となる食べかすや歯垢は、歯と歯が嚙み合わさる部分に一番溜まりやすいと言われています。

人間の歯で、一番虫歯になりやすいのは、嚙み合う部分が多くて、くぼみがある奥歯です。

猫の歯は、嚙み合う部分が少なくて、くぼみもないので、歯の構造自体が虫歯がなりにくくなっているのです。

 

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糖質を食べない

子どもの頃に「甘いものばかり食べていると、虫歯になるよ」と言われた経験はありませんか?

 

虫歯菌は甘いもの(ショ糖)を餌として増殖します。

糖質が発酵すると酸を発生させます。その酸が歯のエナメル質を溶かしてしまうので、虫歯になるのです。

甘いものだけでなく、炭水化物にも糖へと変わる成分が含まれています。

 

猫は完全肉食動物なので、甘いものや炭水化物を食べる習慣が少ないと言われています。

虫歯にならない理由の一つは、猫の食生活が関係しているのかもしれませんね。

 

しかし、糖質を含むおやつや炭水化物を主成分とするキャットフードを、与えて続けていると虫歯菌が住みつく可能性があると言われているので、糖分の与え過ぎには注意して下さい。

 

「糖分は虫歯菌だけでなく、肥満の原因になるよ」という事が書いてあります。興味がありましたら読んで下さい。

 

危険な口内トラブルとは

虫歯にならないからと言って、安心するのはまだ早い!

猫には虫歯以外にも、口内の病気がたくさんあります。

 

代表的なのが「歯周病」です。

猫の口内トラブルの半数以上が「歯周病」だと言われています。

 

歯周病

歯垢内の細菌で、歯肉が炎症を起こす病気です。

3歳以上の猫の8割が、歯周病にかかっていると言われています。

 

最初は、歯肉(歯茎)が赤く腫れて炎症を起こします。これを「歯肉炎」と言い、強い痛みを伴うために、食欲がなくなったり、よだれが出たり、口臭がきつくなったりします。

この「歯肉炎」が進行すると、歯を支える組織に炎症が広がり「歯周病」となるのです。

 

歯周病は、キャットフードの食べかすや雑菌で歯肉が炎症を起こしたりする事が原因です。

歯に付着した食べかすは歯垢となり、それをほっておくと歯石になります。

 

この歯石が、歯周病につながるのです。

 

人間は、歯垢が歯石に変わるまで約3週間程度と言われていますが、猫は約1週間で歯石に変わってしまいます。

歯石に変わると歯磨きでは取れないので、動物病院に連れて行かなくてはなりません。

最悪の場合は、歯を抜いて処置をする場合もあるそうです。

猫の歯を治療する時は、全身麻酔をかけるそうなので、それはそれでリスクを伴います。

 

歯周病になる前に、歯のケアはしっかりしてあげましょうね。

 

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歯周病以外のトラブル

歯周病がきっかけで、様々な病気を引き起こすケースがあります。

 

・破歯細胞性吸収病巣(はしさいぼうせいきゅうしゅうびょうそう)

正常な歯の機能は、歯が生え変わる(乳歯から永久歯)時期に、乳歯の根元を溶かして歯を抜けやすくします。

それが何らかの細胞トラブルで、永久歯の歯頚部(歯と歯茎のつなぎ目)を溶かしてしまい、歯に穴が開いたり、へこんでしまう病気です。

 

4歳以上の猫の50%がかかると言われています。

原因は未だに解明されていませんが、犬にも見られない猫特有の病気だそうです。

 

・外歯瘻(がいしろう)・内歯瘻(ないしろう)

歯周病の菌が骨を溶かす病気です。

菌にむしばまれた骨は穴が開き、炎症を起こして皮膚にも穴が開いたり、ただれたりする症状を外歯瘻と言います。

歯茎に穴が開いたり、口内がただれたりする症状が内歯瘻です。

 

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・口鼻瘻管(こうびろうかん)

これも歯周病の菌によって、口と鼻の骨に穴が開く病気です。

口と鼻の骨に穴が開き貫通してしまうと、鼻から食べ物が出たり、唾液や出血をすることがあります。

 

・内臓疾患

歯周病の菌が溜まりすぎると、血液に乗って体中をめぐることがあります。

そうすると、心臓、肝臓、腎臓などに悪影響を及ぼして、重大な病気になる可能性があります。

 

さいごに

猫は虫歯にならないと言いますが、虫歯にならなくても病気にはなります。

 

「歯磨きは愛猫が嫌がるから」

「無理矢理するのは可哀想だから」

という気持ちもわかりますが、愛猫の健康を考えると、してあげた方がいいのではないでしょうか。

 

うちも2~3日に1回はしていますが、今だにすごく嫌がります。

歯磨きの時は、引っかかれるのは覚悟の上です(笑)

最近は、寝起きでボーっとしている時を狙うようにしています。

 

一番歯垢や歯石が溜まるのは奥歯です。

猫の歯は小さいので、拭くだけでは完全には取れません。

毛先が柔らかくて小さい猫用の歯ブラシか子供用の歯ブラシを使うといいそうです。

 

最近は、口内環境を整える猫用のサプリメントやデンタルガムなどのおやつもたくさん出ているので、歯磨きが苦手な猫には、いいかもしれませんね。

 

愛猫の健康管理は、飼い主の務めです。

いつまでも健康で、元気に過ごさせてあげましょうね。

 

おしまい

 

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人気の猫用歯ブラシです。

 

 

愛猫の飲み水に入れて飲ますだけで、歯周病予防になる歯磨きウォーターです。

 

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

猫の病気
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