こんにちは、りんさく(@sakurarin72)です。
「分離不安症」という言葉をご存知ですか?
人間にもある精神的な病気の一種です。
その病気が最近では、猫にも見られる傾向にあります。
分離不安症とは
分離不安症とは、
愛着のある人と分かれたり離れることに対して、極度の不安を感じてしまう病気です。
人間では、小学校に入るまでの子供によく見られる兆候とされています。
人間の場合は、愛着のある人と言えば母親ですが、猫の場合は飼い主さんのことになります。
猫が分離不安症になると、
飼い主さんの姿が見えないと、不安で不安でどうしようもない気持ちを紛らわすために、問題行動を起こしてしまいます。
前までは、犬によく見られる病気と言われていたのですが、最近では猫にもそういう傾向が見られると言われています。
それだけ室内猫が増えてきたということです。
分離不安症になる原因
子猫の時から一人っ子で、そばにはいつも飼い主さんがいて、愛情たっぷりに育てられているので飼い主さんがいなくなると、不安でどうしたらいいのかわからなくなり、そのストレスから問題行動をしてしまうのです。
母猫に育てられた猫は、このような症状は見られません。
なぜなら母猫は、3ヶ月までは愛情たっぷりに育てますが、3ヶ月を過ぎたころから子猫に威嚇したり、嚙みついたりして親離れをさせるからです。
子猫の時から飼い主さんに育てられた猫には、このような親離れがないのが原因の一つです。
あとは、
- 生活環境の変化(引っ越し、新しい家族が増える、家族の死別)
- 1人でいる時に大きなストレスを受けた、怖い思いをした(騒音などの大きな音、地震など)
- 猫が高齢になり、目や耳が衰えてくるため不安が強くなってなるケースもあります。
分離不安症の症状
・飼い主さんが留守の間、1人でいるのが不安なためずっと鳴いています。
・1人でいると不安と恐怖のストレスから、物を落としたり壊したりして暴れまわっています。
・必要以上のグルーミングが見られます。ひどいときはグルーミングのやり過ぎでハゲてくることもあります。強い不安を感じる為、グルーミングをして気持ちを落ち着かせています。
・不安から強いストレスになり、下痢や嘔吐を頻繫にしたり、食欲がなくなったりします。
・トイレ以外で粗相をしてしまいます。
・どこへ行くにもついてきます。
・不妊手術が済んでいるのに、壁やタンスにスプレー行為、マーキングをします。
・たえず足元にまとわりついてきます。
・ストレスにより、特発性膀胱炎になる可能性があります。
これらの行動が見られるようでしたら、分離不安症の疑いがあります。
分離不安症の予防法
愛猫が自立していないことが分離不安症の原因です。
飼い主さんが構い過ぎると愛猫は「飼い主さんなしでは」「飼い主さんがいない」という不安な気持ちが大きくなってきます。
予防法は、
・愛猫と離れる時間を作ったり、留守番の練習をさせる。
・愛猫の言いなりにならずに、飼い主さんが主導権を握る。
・トイレ以外で粗相しても、決して怒らずに冷静に対処して下さい。
・よく遊ばせて、ストレスをためさせないようにする。
可愛がる気持ち、大切に思う気持ちは分かりますが、愛猫に構わない時間や1人にさせる時間を作ってあげましょう。
分離不安症になったら
もし分離不安症で問題行動を起こすようであれば、対策を考えてあげましょう。
愛猫が1人でも過ごせる快適な空間を作ってあげましょう
大きめなケージを用意してその中で、ごはん、トイレをさせるようにしましょう。
1日に数時間はケージの中で過ごさせましょう。入れっぱなしはダメです。出入りできるように、扉は開けたままにしておいてください。
ずっと閉じ込めたままだと、余計にストレスが溜まってしまう可能性があります。
ケージの中には愛猫の好きなもの(飼い主さんの匂いがついたものなど)を入れて、自分だけの快適で安全なテリトリーという事を覚えさせましょう。
遊ぶ時間を決めましょう
毎日決まった時間に、遊んであげてください。
遊ぶ時間は10~20分程度で構いませんので、余計なことをせずに愛猫と本気で遊んであげて下さい。
粗相をしても怒らない
トイレ以外で粗相をしたり、物を壊したりするのは気を引こうとしてやる場合が大半です。
怒りたい気持ちもわかりますが、ここは冷静に対応して下さい。
出かけるときは静かに出かけましょう
猫は帰りが遅いか、すぐ帰ってくるかということを見抜けます。
出かけるときは愛猫に見つからないことが一番ですが、もし見つかったら「すぐに帰ってくるよ」という事を匂わせるために、テレビ、電気などをつけっぱなしにして出かけましょう。
愛猫は、帰ってきた飼い主さんを見たら甘えてきますが、相手せずに無視して下さい。
少し時間が経ってから、遊んであげましょう。
猫友達を見つける
余裕があるのであれば、もう1匹猫を飼ってあげてください。
相性の良い新しい猫を飼う事で、猫同士で一緒に居られる時間を作ってあげましょう。
そうすることで、飼い主さんと一緒にいる時間が少なくなるためです。
新人猫ちゃんに愛猫を奪われたみたいですが、嫉妬しないで見守ってあげましょう。
これだけしても治らない場合は、動物病院に相談してください。
精神安定剤などの薬を処方してくれたりします。
まとめ
分離不安症とは、猫ちゃんが自立できていないのが原因です。
飼い主さんは、愛猫の構いすぎにある程度の距離をおいて接してあげましょう。
さいごに
愛猫が大切で可愛いのは当たり前です。
どんな時でも一緒に居たいと思うのも当たり前のことだと思います。
ですが、病気になったりストレスをためさせてしまうことは、どうかと思います。
いつまでもお互いに健康で、良いパートナーとしていられたら最高ですね。
おしまい
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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