こんにちは、りんさく(@sakurarin72)です。
突然ですが、最近「楽しい事」はありましたか?
あるいは、「悲しい事」とか。
この「楽しい」や「悲しい」などは、人間の持つ心の反応や状態からくるものだと言われています。
いわゆる、「感情」と呼ばれるものです。
常に僕たちは「楽しい」「悲しい」「腹が立つ」など、何らかの感情を抱いていますよね。
ある学者は、
「喜びは人を幸せにし、悲しみは人を不幸にする。しかしその一方では、喜びは失敗の原因になりかねないが、悲しみは人を強くする」
と、人間の感情についての名言を残しています。
僕たち人間は、生きているかぎり様々な感情を抱きます。
その時の感情は、人によって様々です。
だから、ケンカをしたり、分かち合ったりできるのだと考えられています。
しかし、命を持つ全ての生き物が、同じ種類の感情を持っているとはかぎりません。
ある動物学者は、人間と動物の感覚と感情には、かなりの差があると言っています。
つまり、一緒に暮らしているペットにも感情はあるが、人間が思っている感情とは少しズレがあるということです。
ということで今回は、「人間にあって猫にない感情」というお話てす。
感情とは
感情とは、
人などの動物が物事に対して抱く気持ちの事
人間は、「喜び」「悲しみ」「怒り」「嫌悪」「恐怖」「驚き」が、基本的な感情だと言われています。
2017年にアメリカのカリフォルニア大学バークレー校の研究チームは、この6種類のほかに「好感」「冷静」「嫉妬」「ロマンティック」などを含む計27種類の感情がある事を発見しました。
また、これらは単独で存在しているわけではなく、複合していることも判明されました。
例えば、「好感と喜び」「怒りと嫉妬」「驚きとロマンティック」など、感情同士が共存しあっている事がわかったのです。
そのため、人間が抱く感情の数は「2185個」だと言われています。
2185個もあるなんて驚きですよね。
では、いつも一緒にいる猫の感情は、どれぐらいなのでしょうか?
猫の感情
猫は、感情がわかりにくい生き物だと言われています。
そのため、「感情がない」と思われることも多々ありますが、そんなことはありません。
猫も人間同様に、様々な感情を持っているのです。
猫は、顔の表情筋が発達していないため、人間のように感情が顔に出ることはほとんどないと言われています。
しかし、アメリカの大学が猫の表情について研究を行った結果、猫の表情には276種類もあることが判明しました。
ただ、感情もそれだけの種類があるかどうかは、わかっていないようです。
また、人間のざっくりした感情は「喜怒哀楽」にわかれますが、猫の場合は哀しみが愛情に変わり「喜怒愛楽」の方が近いと考えられています。
つまり、猫には「哀しい」感情がなく、その代わりに「愛情」の感情が強いそうです。
しかし、最近の研究で「猫にも哀しい感情があるのではないか」と、考えられるようになりました。
さらに、猫の脳の構造は人間の脳と約90%ほど同じだと考えられていますが、唯一大きく違うのは、「大脳新皮質」という理性を司る脳です。
猫は、「大脳新皮質」が非常に小さいと言われています。
大脳新皮質は「考える脳」とも呼ばれ、「なぜあれがあるのか」「どうしてこうなったのか」というように、道筋を立てて物事を考える脳です。
猫のように大脳新皮質が小さいと、意識をした感情よりも本能的な感情の方が強くなると言われています。
そこが、人間の感情と大きな違いです。
では、人間にあって猫にはない感情は何なのでしょうか。
人間にあって猫にない感情とは
猫の感情は「眠い」「腹減った」「安心する」「不安」などのように、経験や学習を経ずに物事を考える「本能的な感情」がほとんどのようです。
ちなみに、人間の本能は「食欲」「性欲」「睡眠欲」と言われていますが、人間が本能で行動をすることは、ないに等しいと考えられています。
人間は、何かを意識して感情を抱くからだそうです。
逆に猫の本能的な感情は、人間のように物事を考えて行動しないため、非常にシンプルだと言われています。
人間のように他人を妬んだり、恨んだりするような裏の感情がないということです。
つまり、「他人は他人。自分は自分」ということなのかもしれません。
では、人間にはあって猫にない感情は何なのでしょうか?
復讐・リベンジをする感情
人間には、「やられたらやり返す」「次こそは負けない」などという「復讐心」や「リベンジ心」があります。
しかし、猫は「やられたらやり返す」とか「いつまでも根に持つ」というような復讐心は持たないそうです。
ケンカをしても、相手が引けばそこで終わりますし、やられたから別の日に仕返しに行くなんてことはしません。
基本的に、猫は平和主義者です。
猫が自分の縄張りにマーキングをするのは、他の猫と会わないためにするのだとも言われています。
「ケンカをしても5分後には仲良く座っている」なんてことがあったりするのは、復讐心を持たない猫の本能がそうさせているのでしょうね。
反省をする感情
猫には、罪悪感という感情がないようです。
そのため、「謝る」「反省する」という概念を持ち合わせていないと言われています。
いたずらをして飼い主さんに叱られている時に、下を向いて反省しているように見えますが、実は反省なんてしていません。
あれは、大きな声で叱られたために「恐怖」の感情が強まっているだけだそうです。
「なぜだかしらないけど、怒っているのかな。怖いニャー」
とでも思っているのでしょう。
また、叱られたあとに愛猫が「ニャー」と申し訳なさそうに甘えて鳴いてくる時がありますよね。
一見「ゴメンね」と言っているように思えますが、実は謝る気なんて1ミリもありません。
あれは、過去に「この声で鳴いたら優しくしてくれた」という記憶が、残っているからだと言われています。
ようするに、「恐怖」を「安心(優しさ)」に変えたいという感情の表れなのです。
「さすが猫!」って感じですね。
羨ましい感情
僕たち人間は、誰かを見て「素敵な彼氏でいいなぁ」とか「海外へ旅行に行くんだ。いいなぁ」など、他人を羨ましく感じることがありますよね。
この「羨まし」という感情が、猫にはないと言われています。
ただ、自分をアピールする感情は強いようです。
飼い主さんが他の猫を撫でたり、何かに夢中になっていると、羨ましそうに割って間に入ってくる時がありますよね。
「ヤキモチを妬いているのかな」「羨ましいのかな」と感じますが、そんな感情は猫にはないようです。
猫が間に入ってくる時は、「自分も同じ事がやりたい」「僕にも関心を持てよ」という自己アピールの感情だと考えられています。
純粋で健気な感情ですね。
ありがとうの感情
猫は、何をしてあげても「ありがとう」という概念はないと言われています。
ただ、「感謝」の概念はあるようです。
僕たちは、誰かに何かをしてもらうと「ありがとう」や「感謝してるよ」と言葉で気持ちを表現しますね。
この「ありがとう」を表現する事が、猫にはないのです。
猫同士で、ごはんをわけてあげたり、体を舐めてあげても、相手の猫に「ありがとうニャー」とは、絶対に言いません。
だからといって「猫は感謝をしない」というわけではありません。
感謝は、「ありがたい」や「嬉しい」と感じた気持ち
ありがとうは、感謝を伝える手段
猫には「ありがとう」という感情がないと言われるのは、感情がないのではなくて伝える手段がないだけなのかもしれません。
猫は、愛情が深く義理堅い生き物です。
感謝をする感情がないわけがない!と思うのですが…
さいごに
人間にあって猫にない感情は、まだまだありそうですね。
逆に、猫にあって人間にない感情もありそうな気もします。
僕たち飼い主は、愛猫の顔や仕草を見て、感情を察知しますよね。
ただ、人間では猫が何を考え何を思っているかは、見抜けないと言われています。
しかし、ある研究で「猫は飼い主の顔を見ると、その時の飼い主の感情がわかる」という結果が出たそうです。
毎日、ぼーっと生活しているだけかと思っていましたが、猫の察知能力は素晴らしいものがあります。
感情と表情に関する先駆的な研究を行ったアメリカの心理学ポール・エクマン氏は、
「顔は口ほどに噓をつく」
という著書を書き残しました。
猫には嘘をついても、飼い主さんの顔を見れば、すぐわかるのかもしれません。
いつも笑顔で、優しい飼い主さんでいてあげましょうね。
おしまい
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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