こんにちは、りんさく(@sakurarin72)です。
だんだんと暖かくなってきましたね。
寒さが苦手な僕としては「やっとかぁ」という感じです。
でも、暖かくなると気になるのが花粉ですね。
目は痒いし、鼻はグズグズ。
春がくると、花粉症でお困り方も多いのではないでしょうか。
辛い事だらけの花粉症は、日本人の4人に1人がかかる病気と言われています。
鼻水、涙、くしゃみ、目のかゆみなど、いずれにしても体内に入ってきた花粉を取り除こうとするために生じるアレルギー反応です。
しかし、花粉症で辛い思いをしているのは、人間だけではありません。
外にいる動物だって、花粉症になってしまうのです。
それだけではなく、家の中で飼っている猫も花粉症になる事があります。
ご自宅の愛猫ちゃんは、大丈夫ですか?
今回は、猫の花粉症についてのお話です。
猫の花粉症の症状
花粉症とは、スギ、ヒノキ、ブタクサなど、約60種類の植物の花粉(抗原)が原因で引き起こるアレルギー疾患です。
医学用語では、「季節性アレルギー性鼻炎」と呼ばれています。
花粉症の原因のほとんどは、スギかヒノキだそうですが、猫の場合はどの植物から花粉症になったかを、特定する事は難しいと言われています。
ただ可能性があるのは、スギかブタクサのようです。
ちなみに、人間の花粉症は約70%が「スギ花粉症」だと言われています。
スギ花粉は、3月~5月ぐらいまで飛散するため、春の時期にスギ花粉症で悩む方が多いのですが、猫は春よりも秋の方が花粉症になりやすいのです。
花粉症の症状
去年まで大丈夫だったのに、今年から花粉症になったという方もいるのではないでしょうか。
これは猫も同じで、去年までは平気だったのに突然花粉症になる猫が多いのです。
なぜか子猫(1歳未満)は花粉症になりにくく、1歳以上で年齢が上がるにつれて、かかりやすいと言われています。
特に、免疫力が落ちている老猫は要注意です。
鼻水
花粉によるもの、猫風邪によるもの、アレルギー(ハウスダスト、煙など)によるもの、鼻水にも色々な種類があります。
花粉や猫風邪、アレルギーによって出る鼻水は、サラサラで透明ですが、色のついた鼻水(赤色、黄色、緑色)を出していたら、細菌が鼻に入ったり、鼻の病気にかかっている可能性があります。
早めに動物病院に連れて行ってあげて下さい。
猫は鼻呼吸なため、鼻が詰ると息苦しい表情をします。
もし鼻を出していたら、ふき取ってあげましょう。
くしゃみ
猫も人間と同じ様に「クシュン」という、くしゃみをします。
猫は、花粉症であまりくしゃみをしないと言われているため、春先や秋などの花粉が飛散する時期にくしゃみを度々するようならば、花粉症にかかった可能性が高いです。
しかし、猫が頻繫にくしゃみをしている時は、花粉症よりも猫風邪を疑った方がいいかもしれません。
どちらにせよ、愛猫のくしゃみが目立つようならば、一度動物病院へ連れて行ってあげて下さい。
余談ですが、「猫のくしゃみを聞くと幸運が訪れる」という言い伝えがあります。
古くから、猫は自然と調和を保つ存在とされ、エネルギーの変化を感じ取る能力があると考えられてきました。
そのため、猫のくしゃみは周囲のネガティブなエネルギーを浄化し、ポジティブなエネルギーに変えるパワーがあると言われているのです。
くしゃみ(息を吐く)のパワーで周囲のエネルギーを幸運に変えてくれるために、
「猫のくしゃみは幸運が訪れる」と言われているのです。
ただ、病気でくしゃみをする時もあるため、注意をしてあげて下さいね。
目ヤニ、涙が出る
人間は花粉症にかかると、涙が出たり、目が充血したり、目ヤニが出たりしますが、猫も花粉症にかかると、人間と同じ症状が出ます。
猫は人間のように、自分で目薬をさして目を洗うことができないため、頻繫に目をショボショボしたり、前足で目をこする仕草をします。
目を頻繫にこするようならば、花粉症になっている可能性が高いです。
皮膚炎になる
猫に最も多いのが、皮膚に症状が出るケースです。
体中が痒くなり、アレルギー性皮膚炎を発症する可能性があります。
人間は「搔いたらダメ!」と言い聞かせる事ができますが、言葉の通じない猫に言ってもわかるはずがありません。
搔きすぎて皮膚炎を起こしたり、毛が抜けてハゲてしまったり、耳を搔きすぎて外耳炎になる猫もいます。
同じ箇所を搔いたり、舐めていたら要注意です。
炎症を起こす前に動物病院へ連れていくか、エリザベスカラーを付けてあげて下さい。
花粉症の予防法
「うちは室内飼いだから大丈夫!」ということは、決してありません。
飼い主さんの衣服に付着していた花粉が、愛猫についてしまうケースもあります。
空気を綺麗にしておく
いくら部屋を閉め切っているからといって、安心はできません。
外から戻ってきた飼い主さんの衣服に、花粉が付着している可能性があります。
あるいは、洗濯物を外に干していた時に花粉が付着し、そのまま家に入り込むケースも少なくはありません。
空気清浄機などを使用して、室内の空気を綺麗にしてあげましょう。
また、部屋の掃除をこまめにするのも、一つの方法かと思います。
花粉は、掃除機をかけると飛び散ってしまいますので、まずはハンディクリーナーやコロコロなどをしてから、掃除機をかけると飛散量が少なくなります。
体を拭いてあげる
猫は毛づくろいをするので、体についている花粉も一緒に舐めてしまいます。
猫にとっては有害な花粉もたくさん存在するため、体についた黄色い粉(花粉)を舐めないように気をつけてあげましょうね。
特にユリ科の植物は、死に至る可能性があるため要注意です。
愛猫を外に出している場合は、家に帰ってきたら猫用のボディシートか濡れタオルで体を拭いてあげて下さい。
軽くスースーと拭いてあげるだけで、花粉が取れて綺麗になります。
飼い主さんも気を付ける
猫は外に出さなくても大丈夫ですが、人間はそういうわけにはいきません。
買い物に行ったり、仕事に行ったり、特にこの時期は気候がいいので、色々な所に遊びに行ったりもしますよね。
外出をすると、必ずと言っていいほど花粉は衣服へ付着します。
ウールなど粗目の素材の服は、花粉が付きやすいです。
逆にサラッとした素材の服は、花粉が付きにくいため、手で払うだけで花粉は落ちます。
お出掛けをする時は、花粉対策として粗目の素材の服は控えめにしましょう。
帰宅後は、手洗いをしてから愛猫に触れてあげて下さい。
花粉が付きにくい洗剤で洗濯をするとか、玄関でハンディクリーナーやコロコロをしてから家に入るとか、気にしていたらきりがありません。
しかし、春と秋の花粉の時期は、自分の為と愛猫の為に少しだけ気にして下さいね。
猫の花粉症の治療法
猫は「花粉症」と診断する事が、難しいと言われています。
では、どうするかと言いますと、動物病院へ行って血液検査を受けてアレルギー反応を調べるのです。
アレルギーを調べてもらう項目は、約90種類。
その中で「草木」「植物」という項目に「アレルギー反応がある」と診断されると、ステロイド剤やヒスタミン剤などで治療をしてくれます。
ステロイドは長時間使用すると、副作用を引き起こす可能性があります。
使用時は、獣医師さんの説明をよく聞いてから使用しましょう。
花粉症の症状が人間と似ているからといって、人間用の薬を猫に使用することは、絶対にしないで下さい。
さいごに
猫を花粉に触れさせない事が一番よいのですが、人間と一緒に生活をしているかぎり、それは不可能に近い事です。
人間も猫も、花粉症が辛いのは同じです。
ちょっとした気遣いで、愛猫を花粉症から守ってあげることができます。
春と秋の花粉が多い時期は、愛猫の事も気にしてあげて下さいね。
おしまい
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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