こんにちは、りんさく(@sakurarin72)です。
先日、「蚊に嚙まれる」と「蚊に食われる」と「蚊に刺される」で、友達と口論になったことがあったのですが、みなさんは何て言いますか?
調べてみたのですが、各都道府県によって言い方が違うようですね。
ざっくり言うと、東日本は「刺される」又は「食われる」、西日本は「嚙まれる」って言うそうです。
ちなみに僕は関西なので「嚙まれる」って言います。
すいません、どうでもいい話を・・・^^;
さて、本題に入ろう。
そろそろ「蚊」の出る季節が近づいて来ましたね。
人間ほど蚊に刺されることはありませんが、猫も蚊に刺されます。
猫が蚊に刺されて死ぬことは、滅多にないと言われてはいますが、「絶対にない」とは言い切れません。
そのため、猫にとって蚊は安全ではないのです。
ということで、今回は猫の虫よけ対策のお話です。
猫に蚊取り線香は危険?
虫よけと言えば、「蚊取り線香」を思い浮かべる方が、多いのではないでしょうか。
蚊取り線香は「猫や犬に害はない、安全なものだ」と言われています。
蚊取り線香のメーカーが言うには、
「もし猫が蚊取り線香を食べてしまっても、お腹を壊す程度で命にかかわるような事はない」
と、言っていました。
蚊取り線香の成分
以前まで蚊取り線香の成分は、植物の除虫菊から採れる「ピレトリン」という、殺虫効果がある成分が使われていました。
ピレトリンは「シロバナムシヨケギク」と呼ばれ、体内に入っても分解されて体外に排出されるため、猫や犬やその他の哺乳類、鳥類などには無害とされています。
しかし最近では、ピロトリンに似た「ピレスロイド」という化合物が、使われるようになったのです。
ピレスロイドも蚊や昆虫に、殺虫効果があります。
ピロトリン同様、猫や犬に害はありませんが、ピレスロイドを吸うだけで、アレルギー反応(くしゃみ、咳、鼻水など)を起こす猫がいるので注意が必要です。
ちなみに、人間もアレルギー反応を起こす事があると言われています。
少し値段は高いですが、天然のピロトリン入り蚊取り線香の方が、人間や猫には安全なのかもしれません。
猫に人間用の蚊取り線香は安全?
答えは「安全」です。
人間用も猫用も、成分はピレスロイドを使用しているため、使い方や安全性はほとんど同じです。
人間用蚊取り線香
- 持続時間:7時間程度
- 管轄:厚生労働省
ペット用蚊取り線香
- 持続時間:10時間以上
- 管轄:農林水産省
ペット用は、屋外で使用することを想定して、持続時間も長く、煙も多く出るようになっています。
人間用は医薬部外品なので厚生労働省、ペット用は動物用医薬部外品なので農林水産省の管轄です。
それとペット用は、誤飲することを考慮して防腐剤などが使われていません。
こうやって見てみるとペット用も人間用も、これといった大きな違いはなさそうですね。
プラグ式は安全?
「蚊取り線香は、火を取り扱うため危険」という理由から、電気を使用するベープやリキッドタイプが増えてきました。
- 電気の熱で、有効成分を揮散させる「マットタイプ」
- 液体ボトルを、電気の熱で加熱して蒸散させる「リキッドタイプ」
- 有効成分を風で吹き付ける「ファンタイプ」
メーカーによって有効成分は多少異なりますが、どれも主成分はピレスロイドなので、猫の体には安全です。
ただし、スプレータイプは噴射した液が床に付いて、それを猫が舐めてしまったり、噴射した液が猫の体に付き、それを舐めてしまうと、体調不良になる可能性があります。
「命にかかわるような事はない」と言われていますが、気をつけるに越したことはないですね。
蚊取り線香を使用する時の注意点
最近は、煙をいい香りにするために、アロマオイルや精油(エッセンシャルオイル)などを含んでいる蚊取り線香やリキッドが販売されています。
しかし、猫は肉食動物なため、アロマオイルや精油などの植物由来成分を消化したり、分解する機能がほとんどありません。
匂いを嗅いだだけでも、中毒を起こす猫もいます。
また、「ペット用」や「犬用」は精油を使っている商品があるため、十分に注意して下さい。
蚊取り線香やリキッドを購入する時は、成分表をよく確認しましょうね。
商品を購入する際は、猫の安全を考えて「猫用」もしくは「犬猫用」をオススメします。
いくら体に害はないからと言っても、閉め切った部屋での使用はどうかと思います。
部屋で使用する時は、換気に気をつけて使用しましょう。
蚊取り線香に含まれているピレスロイドは、猫や犬、鳥類、哺乳類には無害ですが、両生類、爬虫類、魚類には猛毒です。
金魚や熱帯魚などのいる部屋では、絶対に蚊取り線香や殺虫スプレーは使用しないで下さい。
猫が蚊に刺されたら?
人間と同じように、猫も蚊に刺されます。
人間のように、プクッと膨らむというわけではないですが、痒みがあるのは人間と同じです。
猫が誤って蚊を食べてしまうと、アレルギー反応を起こす可能性があるため、注意して下さい。
フィラリア症
猫が蚊に刺されると、フィラリア(犬糸状虫)という寄生虫によって、感染症を発症する可能性があります。
フィラリア症は、犬糸状虫症(いぬしじょうちゅうしょう)とも言われ、犬の病気だと思われがちですが、実は猫もフィラリア症になります。
フィラリア症とは、フィラリアの幼虫を吸血した蚊に刺されることで、体内に幼虫が入り込んでしまい、その幼虫が成虫となり、肺や心臓の血管に寄生をして、発症する病気です。
困ったことに、猫は犬に比べて寄生数が少なく症状も出にくいために、発見が困難だと言われています。
猫の体に症状が出るころには、危険な状態の時がほとんどだそうです。
猫のフィラリア症は肺の病気と言われているので、咳や呼吸困難や食欲不振と言った症状が見られます。
猫によっては自然に治る事もありますが、一度でも心臓や肺に感染をしてしまうと、長期にわたって投薬を必要とするケースもあります。
感染には、十分に注意して下さい。
蚊刺咬過敏症(ぶんしこうかびんしょう)
猫が蚊に刺されることによって、アレルギー反応を発症する事があります。
鼻の先や耳が痒くなる、アレルギー性の皮膚炎です。
- 痒み
- 腫れ
- 痛み
などの症状が出ます。
人間と同じように時間が経つと治りますが、患部を搔きむしって悪化させる猫もいます。
いつまでも搔いているようなら、動物病院へ連れて行ってあげましょうね。
さいごに
虫よけグッズのほとんどは、ピレスロイドが使用されているため、猫にとっては安全なのですが、アロマオイルや精油などの植物由来成分を、使っている物には注意をして下さい。
それと猫のフィラリア症は、突然死の原因の一つとも言われる恐ろしい病気です。
虫よけ対策や予防を、しっかりとしてあげて下さいね。
ちなみにフィラリア症は、まれに人間にもうつるそうですが、無症状で重篤化する事はないそうです。
虫よけ対策をしっかりして、愛猫と楽しい夏を過ごしましょうね。
おしまい
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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