こんにちは、りんさく(@sakurarin72)です。
愛猫の健康状態を把握していますか?
どこか痛くても「ここが痛い」なんて言いませんよね。
猫は、表情に出す事が苦手な生き物ですので、「病気になっていてもなかなか気付いてあげられない」というのが現状です。
様々な猫の病気がありますが、今回は耳の病気についてお話したいと思います。
猫がかかりやすい3種類の耳の病気
猫は病気でなくても、耳を触られる事を嫌いますので、病気になっていても、なかなか気付いてあげられないことが多々あります。
「気付かなかった、知らなかった」と言って、ほっておくのも可哀想な事です。ほっておいても悪化するだけで、治ることはありません。
いつもと違うしぐさや行動をしていたら、「体調が悪いのかな?何かおかしいぞ」と気付いてあげて下さい。
耳の病気になりやすい順にお話したいと思います。
耳疥癬(みみかいせん)
猫の耳の病気で、最もなりやすいのが外耳炎です。
その一種に耳疥癬という病気があります。
原因
外耳炎の原因として最も多い寄生虫の病気です。
ミミヒゼンダニという0.3㎜程のダニが、外耳の中に寄生して起こる皮膚病です。
感染性が非常に強いので、猫同士の接触で感染する事が多いです。猫をたくさん飼っている人は要注意です。
人間にもうつると言われていますので、注意が必要です。
症状
黒い耳垢が塊となっていたり、茶色い垢が耳に付着していたり、耳から分泌物が見られたりします。
猫の病気の中で、一番痒みがあるのがこの病気です。
激しい痒みを伴うため、耳を搔いたり頭を振ったり、時には搔きすぎて、耳の毛が抜けたり出血したりすることもあります。
治療法
動物病院で耳垢を検査してもらい、ミミヒゼンダニと分かれば、耳に投薬してくれます。症状がひどければ注射をしてくれます。
ダニを壊滅させるには、1ヵ月以上かかると言われていますので、通院が必要になるかと思います。
予防法
ダニが食している耳垢やフケの手入れを定期的に行う事。
見える範囲で十分ですので、耳の掃除をしてあげて下さい。
何より耳を清潔に保つ事を心掛けてあげましょう。
日本製なので安心して使えます。使い方も簡単で耳に液を垂らすだけです。
外耳炎(がいじえん)
外耳炎とは、外耳(耳の穴から鼓膜までの間)が炎症を起こしてしまう病気です。
原因
- 耳垢に細菌、真菌(カビ)が繫殖する
- 耳疥癬(ミミヒゼンダニという寄生虫)が原因で炎症を起こす。
- 異物混入(植物など)で耳道を傷つけて炎症を起こす。
- アレルギーで耳道が炎症を起こす。
症状
痒みと痛みを伴うので、耳を頻繫に搔いたり、頭を振ったり、こすりつけたりする姿がよく見られます。
搔きすぎて耳の毛がはげていたり、顔や頭に引っかき傷ができることもあります。
耳道が炎症を起こしている為、耳を触ると痛がったり、耳が熱をもっていたり、赤くなっていたりします。
黒い耳垢の塊ができていたり、耳から悪臭がすることもあります。
治療法
ほっておいたら自然に治るものではありません。
耳疥癬の治療と同様に耳の状態を診察して、耳を洗浄してくれます。
痛みや痒みを抑える薬が服用されます。
2週間程度で落ち着くと言われていますが、耳ダニに感染していた場合は、1ヵ月以上かかります。
予防法
耳疥癬同様に清潔に保つ事が重要です。見える範囲で大丈夫ですので、優しく拭いてあげて下さい。
外から帰ってきた時や水に濡れた時などは気にしてあげて下さい。
たまに匂いを嗅いだり、耳に汚れが付着していないか、確認してあげましょう。
特に、スコティッシュフォールドは耳が折れている為、かかりやすく気づきにくい、と言われていますので、定期的にチェックしてあげましょう。
パウダー状なので、液漏れの心配もなく手軽に使えます。パウダーを耳に入れてサッと拭き取るだけです。ただ、耳に入れて首を振られると、粉が飛び散ってしまうのが難点です。
中耳炎(ちゅうじえん)
鼓膜より奥に行くと鼓室というところがあり、その付近を中耳と言います。
外(外耳)から入ってきた音、振動を内耳に伝える役目をしています。言わば外耳と内耳の仲介役みたいなものです。
その仲介役の中耳が炎症を起こしてしまう病気です。
原因
まれに腫瘍が原因という事もあるそうなのですが、ほとんどが細菌、真菌によるものです。
外耳炎の炎症が、鼓膜を突き抜け中耳まで広がって、炎症を起こしてしまうというケースが最も多いです。
あとは、鼻炎が原因で中耳炎になるとこもあるそうです。
症状
中耳炎は痛みを伴う為、頭や耳を触られる事を嫌がります。
頭を振ったり、頭を傾けたり、耳を後ろに倒したりします。
症状が悪化すると、回転するよう(旋回運動)に歩いたり、立つこともできずに倒れてしまったり、ふらふらと歩いたりします。
口を開ける筋肉が不十分になり食欲不振になったり、まぶたが重く目を開きにくそうにしていたり、眼球が一定方向に向いていたりします。
治療法
内科的治療と外科的治療があります。
細菌や真菌などで中耳炎になった場合は、内科的治療で、抗生物質などを投薬して治療を行います。抗生剤の内服薬ももらえます。
完全に治さないと、ぶり返す恐れがありますので、獣医師さんのアドバイスをよく聞いて治療してあげて下さい。
ポリープ、腫瘍、外耳炎の悪化による耳の変形などは、外科的治療になります。
鼓膜を切断したり、中耳の手術を行います。
予防法
中耳炎自体の予防は、明確にはありません。
外耳炎にならないことが、中耳炎の予防だと思いますので、耳を掃除して清潔にしてあげましょう。
まとめ
- よく耳を搔く
- 頭を振る
- 頭を撫でられる事を嫌がる
- 耳垢が溜まっている
- 耳が臭い
- 耳の毛が剥げている
- 耳が赤い
- 元気がない
- 真っ直ぐ歩けない
上記の症状が見られたら、早めに動物病院に連れて行ってあげて下さい。
悪化して手術となる前に治療してあげましょう。
さいごに
愛猫の健康管理は、飼い主さんの務めです。
いつも触れ合っている愛猫なので、ちょっとした変化にも気づいてあげられると思います。
「まだ、これぐらいなら大丈夫!」と思わずに、いつもと様子が違うなら、獣医師さんに相談をしてみて下さい。
早期発見、早期治療を心がけてあげましょう。
いつまでも元気で、一緒にいてほしいものですね。
おしまい
最初から綿棒にイヤークリーナーを染み込ませてあるので、手軽ですごく便利です。
1本づつの包装なので、清潔に保つ事ができます。
消臭以外にも、毛の手入れ、口臭、耳掃除など様々な使い方ができる優れた商品です。
これ1本あれば何にでも対応できます。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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