こんにちは、りんさく(@sakurarin72)です。
お正月休みは、愛猫とのまったり時間を存分に楽しみましたか?
僕も、愛猫と思う存分ゆっくりと過ごしたのですが、お正月を過ぎた頃から猫たちが、僕と少し距離を置くようになりました。
少し離れたところからじーっと見ていたり、甘えてきたと思ったらすぐにどこかへ行ってしまうし…
「もしかして、おれ...くさいのか?」
と思い、お風呂で入念に体を洗って、
「さぁこい!」と両手を広げてみたものの、いっこうに来る気配はなし。
「まぁいいや、そのうちいつも通りに戻るだろう」
と強気に思っているけど内心は...大号泣です😭
たぶん、お正月に知らない人の出入りが激しかったので、少し警戒をしているのでしょう。
何となくわかっていても、この微妙な距離感がすごくせつない,,,
人間同士でも、好きな人と嫌いな人との距離、会社の人と友達の距離など、人によって使い分けたりしますよね。
ある学者が、相手との適度な距離をおくことは、人間関係の基本だと言っていました。
しかし、最近では適度な距離がつかめなくて、人間関係に悩む人が増えているそうです。
たしかに、相手との適度な距離を見つけるのは、なかなか難しいものがありますね。
ただ、相手との距離を大切に感じている動物が、人間以外にもいるのです。
それは「猫」です。
ということで今回は「猫の距離感について」のお話です。
距離感とは
「距離感とは具体的に何なんだ?」と、感じた方もいるのではないでしょうか。
距離感を辞書で調べてみると、
- 対象までの距離を把握する感覚
- 相手に対して心のへだたりがあると思う気持ち
と書かれています。
つまり、相手と自分との距離、または相手との心の距離の事を、距離感と呼んでいるのです。
好きな人と苦手な人とでは、自分と相手との距離(立ち位置)が変わりますよね。
好きな人とは密着するけど、苦手な人は少し離れて話すみたいな感じが「距離感」です。
たまに、「あの人距離感ないわ~」と不快に感じることがあると思います。
人間は、誰でも自分なりの「パーソナルスペース」というものを持っています。
パーソナルスペースとは、他人に近づかれると不快に感じる空間の事です。
つまり、自分が許せる距離よりも相手が入ってくると、違和感を感じ嫌な気持ちになる、境界線みたいなものです。
また、一度自分のパーソナルスペースに侵入された相手には、なかなか心を許せない状態になってしまうと言われています。
これが「あいつ距離感がないわ~」と、不快に感じる原因です。
アメリカの文化人類学者のエドワード・T・ホール氏は、人間には大きく分けて4つのパーソナルスペースがあると言っています。
・密接距離(0~45センチ程度)
親子や恋人、親友など、とても親しい関係のみ許される距離感。
手を伸ばさずとも、触れられる距離。
・個体距離(45~120センチ程度)
友人や親しい同僚など、仲の良い関係性で用いられる距離感。
お互いの表情が見え、手を伸ばせば触れられる距離。
・社会距離(120~350センチ程度)
顔見知り、職場の上司、同僚などと接する時の距離感。
顔を見て話せるけど、触れるのはちょっと無理かも…という距離。
・公衆距離(350センチ以上)
演説や講習などで話す人の距離感。
相手の顔がはっきりとわからないため、個人的なやりとりはできない距離。
このパーソナルスペースは、性格、性別、年齢などによって個人差があると言われています。
と、まぁここまでは人間の話なのですが、実はこの「パーソナルスペース」が猫にもあるのです。
猫の距離感
猫というやつは、甘えたくなったら寄ってきて、こっちが近づくと逃げていく、ホント自分勝手なやつですよね。
「でも、なぜか可愛くてしかたがない」と感じているのは、僕だけじゃないはず。
愛猫との距離が遠かったり、逃げて行かれると寂しく感じるのは当然の事です。
しかし、猫は単独で行動をするために、相手と距離をとる事は自然だと言われています。
また、猫の距離感は「遺伝的なもの」「性格」「育ってきた環境」などによって違うため、全て猫の距離感がまったく同じというわけではありません。
おおまかな距離感はほぼ同じなのですが、猫によって微妙なズレはあると言われています。
ようするに、猫にも自分が快適、不快と感じる距離感「パーソナルスペース」があるという事です。
そして、先ほどお話ししましたが人間には4つのパーソナルスペースがあります。
実は、猫のパーソナルスペースも4つなのです。
個人的距離
個人的距離とは、猫を撫でたり、猫が体をこすりつけてきたり、一緒に寝る事ができる距離感です。
個人的距離は、猫が「心を許した人のみ入れるエリア」と言われています。
このエリアに入れる人は、猫が「この人は信頼できる」と認めた証です。
猫に認められるって、なんか嬉しいですね。
社会的距離
顔見知り、知り合い程度の距離感です。
社会的距離は、心を許していない相手が近づける「限界の距離」とも言われるエリアです。
猫に1メートルほど近づいても、威嚇や警戒をされない距離感ですが、心を許しているわけではないため、1メートル以内に入ろうとすると、逃げてしまう可能性があります。
臨界距離
猫が身を守るために、必要とする距離感です。
知らない人や知らない動物が、このエリアに入ろうとすると、威嚇をし侵入を防ごうとします。
特に、警戒心が強く人馴れしていない猫は、相手がこのエリアに入ってしまうと、強く拒否をし追い出そうとします。
逃走距離
身の危険を感じた時、すぐに逃げられる距離感が逃走距離です。
一般的には「約2メートル以内に入る」と、猫が威嚇をし逃げる距離だと言われています。
ただ、猫によって2メートルという距離には個体差があって、子育て中の母猫や以前に怖い思いをした猫などは、もう少し広いエリアを取っているそうです。
このように、猫は半径2メートルの間に、4つのスペースを持っています。
この4つのパーソナルスペースを知らずにズケズケと入ってしまうと、猫に嫌われてしまう可能性があるため、注意して下さいね。
ようは、猫に好かれたかったら「猫ファーストで接しあげて下さいね」という事です。
猫同士の距離感
猫は警戒心が強いために、距離感を大切にする生き物だと言われています。
それは、人間に対してだけではなく、猫同士でも自分のパーソナルスペースを保っているようです。
僕たち人間も、家族、恋人、友達、会社の人などでは、相手と取る距離感が違いますよね。
猫も同じで、相手によって距離感が違うのです。
たとえば、猫が仲良く寄り添って寝ている姿を目にする事があると思います。
可愛くて癒されちゃいますよね。
あれは、相手を信頼しているからこそできるのです。
つまり、猫も人間と同じで、相手との距離が近ければ近いほど、信頼度が高いということです。
ただ、猫同士が快適に暮らせる距離は、「約2メートル」は必要だと言われています。
この2メートルという距離には、何かあった時にすぐ逃げられる「猫の逃走距離」が考慮されているからだそうです。
そのため、仲が良い猫同士でも2メートルの距離感を持っている事があると考えられています。
あと、猫同士の関係が仲良くも悪くもない「普通」の関係での距離感は「約30センチ」です。
また、猫は飼い主さんに対してもパーソナルスペースを持っています。
猫が飼い主さんに対するパーソナルスペースは、
50センチ~150センチ
「付かず離れず」といった微妙な距離感ですね。
この微妙な距離感が、お互いを安心させるのかもしれませんね。
さいごに
それぞれ人には、自分が好む距離感があります。
もちろん猫にだって、自分が好む距離感があるのです。
ある学者は「ほど良い距離感ほど居心地がいいものはない」と言っていました。
ほど良い距離感とは、付かず離れずの距離感の事を示すそうです。
そうです!
猫が信頼をしている人と取る距離感が、まさにそれです。
猫は、僕たちが思っている以上に飼い主さんとの距離感を大切にしています。
なぜなら、自分と飼い主さんが快適に過ごすためには、大切なことだからです。
少し距離があると寂しく思えますが、愛猫との心の距離は「0センチ」のはずです。
付かず離れずの距離を保って、たくさんの愛情を注いであげて下さいね。
おしまい
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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