こんにちは、りんさく(@sakurarin72)です。
先日、仕事が終わり家でくつろいでいると、友人から電話がかかってきました。
内容は、友人がやっている整備工場の隅っこで、30分近く子猫が1人で鳴いているとの電話でした。
「子猫が1人で鳴いている⁉」
仕事で疲れていたし、ご飯の誘いなら断ろうと電話に出たのですが、「子猫」と言われれば話は別だ。
僕は、すぐに着替えて友人の整備工場へダッシュ💨💨
生後1ヵ月ぐらいの小さな子猫が、声を枯らして鳴いていました。
工場の事務所で、しばらく子猫の様子を見ていたのですが、母猫も兄弟猫も来る気配はなし。
小雨も降ってきたので、とりあえず保護する事にしました。
最初は、猫が苦手だと言っていた友人が、子猫の可愛さに魅了されたのか「おれ、飼おうかな」と😸
結局、その友人が飼う事になったのですが、そんな友人から「最近、子猫が色々な所へ登りたがるけど、キャットタワーって必要?」と連絡がありました。
僕が、「買ってあげたらええやんか」と他人事のように答えると、「どんなんがいいんやろ?今年1番の悩みや」と言って、めちゃくちゃ悩んでいました🤭
ウワサによると、立派なキャットタワーを買ってあげたそうです。
ただ、どんなものを買ったのかを教えてくれないので、子猫の様子を見がてら、近々偵察に行ってこようと思います。
ということで今回は、「猫にキャットタワーって必要?」というお話です。
猫が高いところを好む理由
「猫が好きな場所は?」と質問されると、多くの方が「高い所」と答えるのではないでしょうか。
猫を飼っている方なら、愛猫が姿を見せないなぁと思っていたら、高い所で寝ていたなんて事があったりしませんか?
アニメなどでも、猫が屋根の上で日向ぼっこをしているシーンをよく目にしますよね。
ある動物学者は「猫は高い所に登れない(上下運動ができない)と、ノイローゼになる可能性が高い」と言っていました。
それほど。猫は高い所が好きなのです。
では、なぜ猫は高い所を好むのでしょうか?
それは、野生時代に培った猫の本能がそうさせているのです。
状況の把握
僕たち人間も高い場所から周りを見下ろすと、視野が広くなりますよね。
視野が広くなるという事は、たくさんの情報収集ができるという事です。
つまり、猫は獲物や敵の場所などをいち早く知りたいがために、高い所へ行くと考えられています。
しかし、猫は視力が0.1程度しかありません。
「そんな視力で高い所にいて、ちゃんと見えるの?」と思っちゃいますが、猫は動体視力と聴力がとても優れているので、敵や獲物の状況を把握するのには、全く問題がないそうです。
また、狩りをする必要がない飼い猫の場合は、飼い主さんの行動を把握するために、高い所にいると考えられています。
「一体飼い主は、何をしているのだ。失敗ばかりしやがってバカなやつだ」
と、思われているかもしれませんね🙀
安全だから
ほとんどの肉食動物は、地上で生活をしているために、地面を歩いて獲物を見つけます。
猫は、その危険性を回避するために、高い所へ行くのです。
つまり、高い所は敵に襲われる確率が低いために、猫にとって安全な場所なのでしょう。
しかし、敵に襲われる心配がない飼い猫も同じような気持ちで、高い所にいる時があります。
それは、その場所が1番安全だと感じているからです。
猫は、縄張り意識が強いために、自分のテリトリーには強い愛着を持っています。
その自分のテリトリーの中で高い場所が1番安全だと感じているために、高い所にいると考えられています。
「高い所だと飼い主は手が届かないし、ゆっくり寝れるニャー」とでも、思っているのでしょう😼
害虫から身を守る
猫の天敵は肉食動物だけではなく、ノミやダニなどの害虫も天敵とされています。
ノミやダニは、屋外では草むらに、室内では床に生息している事がほとんどです。
猫は、その事を知っているために、高い所へ登って寄生される事を回避していると考えられています。
優位に見せる
猫は、自分のテリトリーを持つ生き物なので、力の上下関係をすごく気にすると言われています。
そのため、「ここではどちらが優位なのか」という事を、高さで表現をしているそうです。
人間もそうですが、下から見上げるよりも上から見下す方が、優位に立っているように感じますよね。
猫もそれと同じで、年齢や体格差やそこにいた月日などに関係なく、より高い位置にいる方が、そこでは1番の偉いさんというわけなのです。
うちでは、1番年下の猫がいつもキャットタワーのてっぺんを占領していますが、家の中ではチビニャンが、1番の偉いさんという事なのでしょうね😼
また、よくキャットタワーの上から、飼い主さんを見下ろしている事があると思います。
その時も同じように、「僕の方が飼い主よりも偉いさんだぞ」と思っているのかもしれません。
猫が高い所を好むのは、先祖「リビアヤマネコ」から受け継いだ本能が、今も残っているからなのです。
キャットタワーは必要?
最近は、交通事故や感染症などのリスクを考えて、完全室内飼いの猫が増えているそうです。
と同時に、運動不足の猫も増加傾向にあると言われています。
外で暮らしていると、走り回ったり、木に登るなど、運動をする要素はいくつでもありますが、完全室内飼いの猫は限られたスペースでしか運動ができません。
そのため、運動不足になりやすいのです。
猫は、ある程度の運動をしてエネルギーを消費しないと、ストレスが溜まって病気になる事があると言われています。
また、運動不足は肥満の原因にもなりかねません。
人間もそうですが、肥満は寿命を縮める怖い病気の1つです。
だからといって、キャットタワーが必ず必要というわけではありません。
猫は、タンス、洗濯機、冷蔵庫、食器棚など、生活に欠かせない物を上手く利用して、運動をしてくれます。
つまり、猫の運動(上下運動)ができる環境を作ってあげれば、キャットタワーなど必要ないというわけです。
しかし、猫の専門学者は「飼い猫はキャットタワー1つで世界が変わる」と言っていました。
その理由は、猫にとってキャットタワーは、たくさんのメリットがあるからだそうです。
運動ができる
飼い猫は、外敵に襲われたり、ご飯が食べられない心配がないため、1日のほとんどを寝て過ごします。
また、行動範囲も限られているため、運動量が少なくなってしまいがちです。
そのため、キャットタワーを1つ設置しておくと、愛猫の好きなタイミングで上下運動やジャンプをする事ができ、運動不足を解消してくれます。
高い位置を確保できる
猫は高い位置にいるほど、優位性を示すことができます。
自分のテリトリーを大切にする猫にとっては、その場所では自分が1番で居たいのです。
誰よりも高いキャットタワーの上から見下ろす景色は、猫にとって最高なのかもしれません。
また、1人でゆっくりしたい時は、誰にも邪魔をされないキャットタワーの上が、落ち着けたりするのかもしれません。
キャットタワーを自分の家だと思っている猫が多いのも、そういう理由からなのでしょうね。
爪とぎができる
キャットタワーの柱は、猫が爪をとげるように、麻のヒモを巻いてある物がほとんどです。
猫は爪とぎができないと、すごくストレスが溜まると言われています。
そのため、猫には爪をとげる場所が必要なのです。
「部屋の壁やタンスなどで爪をとがれた」という方も、少なくはないでしょう。
猫を飼っているかぎり、しかたのないことかもしれませんが、できる事なら家の物には、傷をつけてほしくないですよね。
そのためにも、猫に爪とぎは必需品です。
ダンボール、麻、布など、爪とぎには色々な種類があります。
傷をつけられたくなかったら、必ず設置をしてあげて下さいね。
さいごに
猫は、登る事は得意でも、降りるのは苦手な動物です。
よくネットニュースで、「猫が高い所から降りられずに困っている」という出来事を取り上げたりしていますよね。
あれは、猫の本能に「高い所は安全!」という事が、組み込まれているからだそうです。
そのため、高い所へどんどん進んで行き、挙句の果てには降りられないという結果になるのです。
猫の本能や習慣には、たくさんの謎が隠されています。
しかし、猫と生活をしていくうえで「知らないから」「わからない」などで、愛猫にストレスを与えるのは、どうかと思います。
猫を家族の一員として迎えたのなら、快適で過ごしやすい環境を作ってあげて下さい。
愛猫の幸せが、僕たち飼い主の幸せ! ですよね。
おしまい
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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