こんにちは、りんさく(@sakurarin72)です。
愛猫とのおしゃべりを楽しんでいますか?
「人間はペットに話しかけると、リラックスができて精神が安定する」と言われています。
しかし、相手は言葉が通じない動物なため、話しかけても返事が返ってくる事はありません。
でも、なぜか話しかけちゃいますよね。
多くの飼い主さんは、「この子が話せたらなぁ…」と、考えた事があるのではないでしょうか。
実は、話がしたいと思っているのは、飼い主だけではないのです。
フランスの研究で、「猫は飼い主とだけ話がしたいと思っている」という研究結果が発表されました。
飼い主としては、すごく嬉しい結果ですね。
「犬は人につき、猫は家につく」
という、古くからの言葉がありますね。
犬は人を愛するが、猫は寝る家と食べ物がある家を愛する、という意味です。
これだけを聞くと、「猫は人間よりも落ち着ける家の方がいいのか」と思っちゃいますよね。
しかし、2017年に動物行動学者クリスティーン・ビタール氏率いるオレゴン州立大学の研究チームが、これを覆す研究結果を発表しました。
彼女は、「猫の多くはオモチャで遊んだり、ご飯を食べたりする事よりも、人間との触れ合いを好む」と発表したのです。
猫は、信頼している人(飼い主)との触れ合いが、何よりも好きだという事が、明らかにされました。
その触れ合いの中には、当然「おしゃべりをする事」も含まれています。
しかし、猫とおしゃべりをすると言っても、言葉が通じるわけではないので、話し合うという感じにはなりません。
どちらかと言うと、僕たち人間が一方的に話しかけるといった感じですが、それでも猫は嬉しいと感じてくれているのです。
ということで今回は、「猫との話し方について」のお話です。
猫は飼い主とだけ話がしたい
フランスの研究で、猫は飼い主の語りかけや呼びかけを、識別できる事が明らかになりました。
また、「猫は自分に話しかけられているのか、別の誰かに話しかけているのかを判別ができる」という研究結果も発表されました。
しかし、「声の主が飼い主ではない場合は、誰に話しかけているのかわからない」
という結果が出たそうです。
研究結果から、「猫にとっては1対1の関係が重要で、人間と猫の絆が大きく影響をする」と言っていました。
さらに、「猫が人間の語りかけに反応をするのは、われわれ人間が猫にとって単なる食べ物の提供者以上のものである事を示唆するものだ。飼い主は、猫の社会的環境の中心にいる存在なのだ」とも語っています。
つまり、僕たちが愛猫に何気なく話しかける行為は、愛猫にとっては安心ができて、絆を深められる大切な行為だという事なのです。
猫との話し方
ある研究で「飼い主さんが愛猫へ話しかける時の口調」を調査したところ、ほとんどの飼い主さんが「普段より1オクターブほどトーンが上がる」という結果が出ました。
また、半数以上の飼い主さんが、赤ちゃん言葉で話しかけてしまうという結果が出たそうです。
「そう言われてみれば...」
と、感じた方も多いのではないでしょうか。
僕たち大人が、赤ちゃん言葉を使ってしまうのは、
- 相手を信頼している
- 甘えたい
- 癒されたい
- 癒してあげたい
- 守ってあげたい
などの気持ちが、込められていると言われています。
アメリカのワシントン大学とコネチカット大学の共同研究で、赤ちゃん言葉で話しかけられた赤ちゃんは、「言葉への意欲」「語彙力(ごいりょく)」などが向上すると発表されました。
さらに、赤ちゃん言葉で話しかけられた赤ちゃんは、言葉を話す早さ、言葉を覚えるスピードが、話しかけられていない赤ちゃんに比べて、3倍近くも早い事が明らかになったのです。
では、人間の赤ちゃんには効果絶大の赤ちゃん言葉を、猫に使うとどうなるのでしょうか?
猫に赤ちゃん言葉を使うと?
赤ちゃん言葉と一口で言っても、色々な赤ちゃん言葉があります。
- 猫→ニャンニャン
- 犬→ワンワン
- ごはん→まんま
- 車→ブーブー
- 寝る→ねんね
- どうした→どうちた
- です→でちゅ
などが、よく使われる言葉ですね。
他にも、まだまだたくさんの赤ちゃん言葉があります。
では、なぜ飼い主さんは愛猫に対して、赤ちゃん言葉を使ってしまうのでしょうか?
それは、
愛猫をわが子だと思っているから
守ってあげたいと感じているから
人間は、自分よりも小さくて可愛いものを見ると、「可愛い」と思うと同時に、「守ってあげたい」「何とかしてあげたい」という感情を抱くと言われています。
親が子を想う気持ちと、同じような感情になるのです。
それと、人間は可愛いものを見ると、幸せホルモンが分泌され、心が癒されると言われています。
街で、他人の赤ちゃんを見て微笑んでしまうのは、その赤ちゃんの可愛さで心が癒されるために、自然と笑顔になってしまうそうです。
これは、人間の赤ちゃんだからという事ではありません。
もちろん、人間以外の可愛い動物を見ても、同じような感情になります。
つまり、僕たち人間が猫に対して赤ちゃん言葉を使ってしまうのは、「猫を愛おしくて可愛いい、わが子だと思っているから」なのです。
また、動物心理学の研究者たちは、
「猫に赤ちゃん言葉を使う事は、恥ずかしいことではない!むしろ積極的に使うべきだ。そうすることで、飼い主と猫の間には特別な絆が存在する事になる」
と言っています。
人前では少し恥ずかしいかもしれませんが、愛猫に話す時は赤ちゃん言葉で話してあげると、喜んでくれるかもしれませんね。
猫に赤ちゃん言葉を使うメリット
赤ちゃん言葉といえば、ゆっくりとした優しい口調が特徴ですね。
まさに、猫が好む話し方と同じです。
猫は、
- 少し高い声
- 優しい口調
- ゆっくりと話す
- 穏やかな話し方
- 小さめな声
などの話し方を、好むと言われています。
逆に、
- 大きな声
- 低い声
- 早口で話す
- 怒り口調
などで話す人が、猫は苦手です。
猫は、相手の表情や雰囲気を読み取る能力が、優れています。
ある学者は、「猫にとって飼い主の気持ちを読み取る事など容易い事だ」と、言っていました。
人間が赤ちゃん言葉で話す時は、自然と笑顔になり雰囲気が優しくなるそうです。
そのため、赤ちゃん言葉で話された猫は、警戒心が薄れて好感を持ちやすくなると、言われています。
赤ちゃん言葉で話すと、今まで以上に愛猫が甘えてくるかもしれませんね。
さいごに
猫は、飼い主に話しかけられると、安心ができて絆が深まると考えられています。
これは、赤ちゃん言葉ではなく普通に話しかけても、同じ効果が得られるそうです。
また、猫はたくさん話しかけられると、顔つきが穏やかになるとも言われています。
飼い主さんが、愛猫の「ニャー」で癒しを感じるのと同じで、愛猫も飼い主さんの優しい声で癒しを感じているのです。
言葉は通じていないかもしれませんが、声は愛猫に届いています。
猫は、大好きな飼い主さんと話がしたいのです。
たくさん話しかけて、絆を深めましょうね。
おしまい
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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