こんにちは、りんさく(@sakurarin72)です。
早いもので、もう12月。
今年も残すところ、あと1ヶ月となりました。
「慌ただしい12月が、ついにやってきたか」って感じですね。
この慌ただしさを乗り越えて、クリスマスが来てお正月を迎えるわけですが、その前に猫好きなら忘れてはならない日がありますよね。
12月12日の世界りんご猫デー
りんご猫?
リンゴを食べている猫のこと?
と、考える方もいるのではないでしょうか。
ということで、今回は「りんご猫ってどんな猫?」というお話です。
りんご猫とは
「りんご猫」
猫好きさんなら、耳にしたことがあるのではないでしょうか。
りんご猫とは、
「FIV(猫エイズウイルス)」に感染した猫の事です。
この「りんご猫」という言葉を作ったのは、「ネコリパブリック」という猫の保護団体です。
猫エイズと聞くと、「すぐに死ぬ」「治らない病気」「可哀想」など、あまりいいイメージを持たない方が多いと思います。
そんな偏見をなくすために、ネコリパブリックは「りんご猫」という造語を作ったのです。
ネコリパブリック
「人間よりも猫たちの方が大切だ」という猫好きの方々で作られた猫の保護団体です。
ネコリパブリックは、全ての猫がお腹いっぱいで幸せに暮らせるようにと、活動を行っています。
また、保護猫だけの猫カフェをオープンしたり、猫グッズを販売したり、様々なイベントで猫好きさんを楽しませてくれる保護団体でもあります。
しかし、いくつかの恵まれない猫と向き合ってきたネコリパブリックでも、頭を悩ます問題がありました。
それは、人間の「猫エイズ」に対する偏見です。
また「猫エイズ」と聞くと、里親になってくれる人が極めて少ないといった事態も頭を悩ます1つでした。
そこで、猫エイズにかかっている猫たちへの偏見を、少しでも軽減してあげたいという想いから「りんご猫」という可愛い呼び名ができたのです。
りんご猫の由来
人間は、エイズで亡くなられた方々への追悼の気持ちと、エイズに苦しむ人々への理解と支援の意思を示すための運動として「レッドリボン運動」というものが世界各国で行われています。
この「レッドリボン」のレッド(赤)が、りんご猫のヒントになっているそうです。
猫保護団体のネコリパブリックさんは、猫エイズに感染した猫たちに対しての偏見をなくすためにと、可愛い呼び方を考えました。
猫のように丸くて可愛い赤いものと、考えた時に「りんご」を思いついたのが、「りんご猫」の由来だと言われています。
レッドリボン運動の赤色と、猫の丸くて可愛い姿を重ねて、「りんご猫」という言葉ができたのです。
猫エイズとは
正式な病名は、「猫免疫不全ウイルス感染症」または「猫後天性免疫不全症候群」といいます。
FIV(Feline Immunodeficiency Virus):猫免疫不全ウイルスと呼ばれるウイルスによって、猫が免疫不全(免疫が正常に機能しない状態)になる感染症です。
免疫力が低下するために、発熱や血液のトラブル、口内炎、リンパ節腫など、様々な症状を併発していきます。
そして、最後に「エイズ(AID)」を発症して、確実に死に至る病気です。
現時点では、未だに治療法が見つかっていないと言われています。
ただ、感染しても潜伏する期間(数年~10年以上)があるため、すぐ死に至る事はないと考えられています。
また、ウイルスが一生潜伏をしていて、エイズが発症しない猫もいるようです。
しかし、一度猫エイズウイルス(FIV)が猫の体内に入ってしまうと、消滅させることは不可能だと言われています。
症状がなくても、正常な猫に感染させてしまう事があるため、注意が必要です。
猫エイズの感染経路
感染するほとんどの原因は、「キャリア猫とのケンカ」だと考えられています。
ちなみに「キャリア猫」とは、ウイルスを持っている猫のことです。
野外で暮らす猫の約10%は、猫エイズウイルス(FIV)に感染していると言われています。
キャリア猫が、ケンカ中に相手を咬んで傷を負わせると、その傷口からキャリア猫の唾液に含まれたウイルスが、相手の体内へ入り込みます。
体内に入り込んだウイルスは、血液やリンパなど免疫に関した細胞で、ウイルスの感染増殖を行います。
そうすると、猫の体内は猫エイズウイルス(FIV)に侵されてしまうのです。
また、オス猫とメス猫の交尾による分泌液感染、ウイルスを持った母猫から子猫への胎盤や母乳からの母子感染などが確認されています。
しかし、キャリア猫の子猫は必ず感染をするいうことはありません。
ましてや、交尾で感染する事はそれほど多くないと考えられているために、「猫同士のケンカによる咬傷」が、主な感染原因だと考えられています。
猫エイズへの偏見
猫エイズと聞くと、あまりいいイメージを抱かない方が、多いのではないでしょうか。
「猫エイズは人間にうつる」「他の猫にうつる」「近いうちに死んでしまう」など、色々な偏見を聞きます。
猫エイズは、人にうつりません。
それに、感染したという確認もされていません。
また、他の猫にうつる経路には、母子感染や猫同士のグルーミング感染などがありますが、キャリア猫から産まれた子猫は、必ずしもエイズに感染しているという事はありません。
猫同士のグルーミングにしても、ある研究では「グルーミングからの感染は極めて少ない」という結果が出たそうです。
多頭飼いの場合でも、キャリア猫が正常な猫の傷口を舐めない限りは、感染は低いと言われています。
そして、猫エイズに感染するとすぐに死んでしまうということは、決してありません。
また、感染したら必ず猫エイズが発症するという事もありません。
生活環境を整えて正しくケアをしてあげれば、発症をすることなく天寿を全うする猫もいます。
ストレスは、免疫を下げることが証明されています。
もし、キャリア猫がいるのなら、ストレスを与えない環境を作ってあげて下さいね。
実際にあったダブルキャリア猫のお話です。
さいごに
人間は、自分よりも弱いものを見ると「可哀想」「助けてあげたい」という感情が出てくるそうです。
もし、りんご猫を見て「可哀想」と思っているのならば、それは偏見になっているのかもしれません。
りんご猫といえども、やっていることは普通の猫と変わりません。
元気に遊ぶし、ツンデレだし、飼い主には甘えてきます。
「偏見」
偏ったものの見方や考え方と示されています。
りんご猫を見て「偏見」を持っていたのならば、それは間違いです。
りんご猫は、可哀想でも不幸でもありません。
人間の考え方ひとつで、猫は幸せになれるのです。
12月12日は世界りんご猫デー🍎😸
まだまだ、知らない人も多いと聞きます。
みんなで「世界りんご猫デー」を広めましょう。
世界中でりんご猫への偏見がなくなり、幸せな猫が増えるといいですね。
おしまい
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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