こんにちは、りんさく(@sakurarin72)です。
お正月だ!よ~し今日はとことん飲むぞ!
おめでたい時の必需品のお酒。
「いやいや、おめでたい時に限らず、いつも飲んでるよ」という方もたくさんいると思います。
「酒は百薬の長」ということわざがあります。
適量のお酒は、どんな素晴らしい薬より効果がある、と言われるぐらい体にいいものとされています。
しかし、飲み過ぎると体に負担がかかって、毒になるとも言われています。
お正月だからといって、飲み過ぎには注意して下さいね。
ところで、「好きな人とは自分が好きなものを共有したい」「一緒に何かをしたい」という気持ちってありますよね。
お正月ぐらいは、いや…お正月に限らず「好きなお酒で愛猫と一緒に乾杯をしたい」と考えたことはありませんか?
今回は、愛猫と一緒にお酒で乾杯ができるの?というお話です。
猫にアルコールを飲ませてもいいの?
答えは、絶対にダメです。
たまにYouTubeとかSNSで、酔った猫といってアップしていますが、アルコールは猫の命にかかわる危険なものです。
人間は飲めなくても、一口ぐらいなら全然平気という方もいますが、猫は一口でも死に至る事があります。
アルコールが危険な理由
人間はアルコールを摂取すると、約20%が胃へ残り約80%は小腸へと吸収されて、肝臓でアルコール分解が始まります。
しかし、猫には人間のようなアルコール分解酵素がないために、有害な物質として体に残ってしまうのです。
アルコールが分解されずに体内に残ってしまうと、脳や心肺に影響を及ぼす恐れがあります。
人間は、アルコールを摂取して完全に抜けるまでに約10時間程かかると言われていますが、猫にはアルコールを分解する機能がないので、アルコール濃度が薄れるまでの間は、ずっと酩酊(めいてい)状態が続いてしまうのです。
酩酊(めいてい)状態が続くと?
酩酊状態とは、中枢神経に影響が及ぼすためになるものです。
ということは、ずっと二日酔い状態が続くということなのです。
二日酔いを経験された方ならわかると思いますが
「つらい!」
これしか出てこないですよね。
人間でもあれだけつらいのに、体の小さい猫ならもっとつらいはずです。
酩酊状態になると、高確率でアルコール中毒になる、最悪の場合は意識がなくなると言われています。
猫は飲むとどうなる?
先ほども言いましたが、アルコールを摂取すると中枢神経に影響を及ぼします。
そのために
- 嘔吐
- 呼吸困難
- 昏睡状態
- 意識障害
- 心肺停止
などの重度の中毒症状を引き起こす可能性が高いそうです。
致死量
体重1㎏あたり5.6mlのアルコールを摂取すると致命的と言われています。
- ビール(アルコール度数5%)は110ml/kg
- ワイン(アルコール度数10%)は50ml/kg
- 日本酒(アルコール度数15%)は37ml/kg
が致死量です。
例えば、体重3kgの猫がアルコール度数10%のお酒を150ml飲むと、命にかかわる可能性があるということです。
しかし、これ以下なら大丈夫というわけではありません。
猫の個体差によっては、上記の値に達しなくても重篤な状態になる事があります。
少量でも猫にアルコールはNGです。
猫がアルコールを舐めたら?
無理に吐かそうとせずに、すぐに動物病院に連れて行ってあげましょう。
「応急処置で猫の口に指を入れて吐かせる」ということをよく聞きますが、絶対にしないで下さい。
吐かせたものが喉に詰まって窒息死した、という話もよく聞きます。
もし猫がアルコールを舐めてしまったら、動物病院に連絡をして、獣医さんに指示をもらいましょう。
「猫にコーヒーは危険だよ」という事が書いてあります。興味がありましたら読んでみて下さい。
お酒以外で危険なアルコールは
このコロナ禍の時代、消毒は当たり前になりましたね。
最近どこにでも置いてあったり、家でもよく使う事が増えたと思います。
「除菌スプレー」「除菌シート」「消毒液」など、アルコールが含まれている物は猫には危険です。
しかし、手をアルコールで消毒して、乾いた手で猫に触れる事は問題がありません。
直接猫に消毒液(アルコール)を振りかけたり、アルコール入りの除菌スプレーをすることは危険です。
それとアルコール入りの除菌シートで愛猫の体を拭いてあげることも危険です。
中毒症状を引き起こす可能性があるので、十分に注意して下さい。
愛猫と乾杯したい時は
甘酒で乾杯というのは、いかがでしょうか。
古くから「飲む点滴」と言われている甘酒は、人間だけでなく猫にも栄養価の高い飲み物なのです。
ビタミン、食物繊維、アミノ酸など猫の体に必要な栄養素がたくさん含まれています。
ただし、甘酒なら何でもいいというわけではありません。
酒粕から作られている甘酒はアルコールを含むために猫にはNGです。
米麴から作られている甘酒は原料は米なので、猫に与えてもOKなのです。
与える量は、大さじ1杯を目安に与えましょう。
水分補給にも栄養補給にもなる「米麴甘酒」で、愛猫と乾杯なんていかがでしょうか。
犬猫用の無添加でノンアルコールの甘酒です。
さいごに
猫が酔っぱらった姿が「可愛い」とか「面白い」とか言ってSNSにアップしていますが、猫にアルコールは本当に危険です。
こぼれているお酒を「ペロッ」と舐めた、目を離したすきに舐めていた、という事のないようにしっかりと管理してあげて下さい。
お酒は楽しく飲むものです。
愛猫がお酒を飲んで一気に酔いがさめた!
楽しい時間が最悪な時間になってしまった、ということのないように気をつけましょう。
愛猫と一緒に、素晴らしい時間を共有して下さいね。
おしまい
三毛猫の可愛いとっくりとおちょこセットです。
最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。
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