こんにちは、りんさく(@sakurarin72)です。
この前、YouTubeを見ていたら「食後のデザート」といって、猫がバナナを食べていました。
猫も食後のデザートで果物を食べるんですね(笑)
バナナに限らず、猫って何かを食べているとすぐに寄ってきませんか?
うちの猫たちは、食後のデザートには興味がないようですが、果物には興味津々です。
しかし、完全肉食動物の猫が、果物を食べても大丈夫なのでしょうか?
今回は「猫が果物を食べても大丈夫か?」というお話です。
猫が果物を食べても大丈夫?
猫は完全肉食動物なので、食物繊維を消化する器官が発達していません。
そのために果物や野菜を食べると、胃腸に負担をかけると言われています。
人間は、果物や野菜から栄養を取りますが、猫は果物や野菜から栄養を取らなくても、健康に影響はありません。
最近のキャットフードは昔と違って、栄養のバランスを考えて開発されたものがほとんどなので、キャットフードをしっかり与えていれば「食生活で猫が体調を崩すことは滅多にない」と言われています。
逆に、果物や野菜などの食べ慣れないものを与えると、体調を崩す危険性があるのです。
果物や野菜は水分を多く含んでいるので、水をあまり飲まない猫には、水分補給として与えるのはいいかもしれません。
しかし、与え方には十分に注意して下さい。
与えてはダメだとわかっていても、愛猫がテーブルの上で、食べたそうな顔をして「ニャー」と鳴かれた日には「少しだけ食べてみるかい」となってしまいますよね。
しかし「何でも与えていい」というわけにはいきません。
猫にとって、命にかかわる危険な果物がたくさんあるからです。
「人間が食べる野菜は、猫にとって大丈夫なのか?」という事が書いてあります。興味がありましたら読んでみて下さい。
猫が食べてもいい果物と危険な果物
そもそも猫に果物を食べるという習慣がないので、無理に果物を与える必要はありません。
しかし、人間がよく口にするということは、一緒に暮らす猫が口にする事があるのです。
人間の体には良くても、猫には一大事になる果物もあります。
日本人がよく食べる果物ベスト10です。
- バナナ
- りんご
- みかん
- 他の果物
- 他の柑橘系
- すいか
- 梨
- 柿
- キウイフルーツ
- ぶどう
1位から順に「猫が食べても大丈夫か?」を、見ていきましょう。
1.バナナ
「よく食べる果物は?」というアンケートで、約65%の人がバナナと答えています。
バナナは、15年間連続で1位をキープしているそうです。
そんな栄養満点のバナナは、猫が食べても大丈夫です。
バナナには、ビタミン、タンパク質、カリウムなど、猫の体に必要な栄養素が豊富に含まれています。
しかし、これらは全てキャットフードで補えるため「あえてバナナを与える必要はない」と言われています。
ただ、バナナは100gあたりに約75gの水分を含んでいるので、水分補給として与えると、いいかもしれません。
バナナを与える時は、皮をむいた常温のバナナを細かく切って与えましょう。
冷やしたり、凍ったバナナだと、お腹を壊す可能性があるからです。
バナナの皮にも、ミネラルやビタミンなどの栄養素が含まれているので、食べても問題はありませんが、繊維質で固く消化に悪いので、喉やお腹に詰まる可能性があります。
腸閉塞の原因にもなりかねませんので、与えないようにしましょう。
2.りんご
りんごには、ビタミンC、カリウム、ミネラルなどの栄養素が含まれていて、猫に危険な成分は含まれていません。
猫が食べても大丈夫ですが、猫はりんごにあまり興味を示さないそうです。
りんごには「ペクチン」という、猫の腸内細菌のバランスを整える食物繊維が含まれています。
与える時は、すりおろすかペースト状にして与えましょう。
ちなみに、リンゴの皮も猫が食べても大丈夫です。
しかし、種は与えてはいけません。
リンゴに限らず、バラ科の果物(梨、桃など)の種や葉には、青酸という物質が含まれています。
青酸は体内に入ると「シアン」という有害物質に変化し、嘔吐や痙攣などの中毒症状を起こす可能性があります。
最悪の場合は命を落とすこともあるので、種は絶対に与えないで下さい。
3.みかん
果物の中でも、ビタミンの含有量が多いとされているみかんは、果実なら猫が食べても問題はありませんが、猫は体内でビタミンを合成できるため、あえて与える必要はありません。
もし与えるのなら、皮をむいて(薄皮も)果肉だけを細かく切って食べさせてあげましょう。
決してみかんの皮は、食べさせないようにして下さい。
みかんの皮には、猫の体に危険な「リモネン」という成分が含まれています。
猫は「リモネン」を分解する酵素がないので、皮を食べると中毒症状を引き起こす可能性があります。
命にもかかわる危険な成分なので、猫にみかんの皮は絶対に食べさせてはいけません。
4位の他の果物と5位の他の柑橘系は、よくわからないのでとばします。
6.すいか
猫にすいか⁉
あまり見かけない光景ですよね。
すいかに興味のない猫が多いようですが、すいかにはビタミンやカリウムが豊富に含まれ、猫にとって有害な成分が含まれていないので、食べても問題はありません。
すいかは90%以上が水分なので、水分補給にも優れています。
しかし、与え過ぎるとお腹を壊す可能性があるので、食べさせるならスプーン1杯程度にしましょう。
それと、すいかにはカリウムが多く含まれているので、高齢な猫や腎臓が悪い猫には、与えないようにして下さい。
あと、皮と種も食べさせないようにしてしましょう。消化不良の原因になる可能性があります。
7.梨
約90%の水分でできている梨は、猫が食べても大丈夫です。
特にこれから暑くなる時期の、水分補給に最適です。
その他に梨は、食物繊維が含まれているので、腸内環境を整えたり、便秘改善の効果も期待できます。
与える時は、細かく刻んであげるか、すりおろして食べさせましょう。
ただし、リンゴ同様に種は絶対に与えてはいけません。
種には、猫に有害な青酸が含まれているので、絶対に食べさせないで下さい。
ちなみに、洋梨(ラフランス)も猫には大丈夫ですが、和梨より糖度が高いので、与え過ぎると肥満になる可能性があります。
8.柿
秋の味覚でもある柿は、猫にとって有害な成分は含まれていないため、猫が食べても大丈夫です。
柿には、ビタミンCやβカロテンが豊富に含まれているので、皮膚や被毛の健康維持、老化防止、免疫力強化などに効果があります。
甘柿の皮、ヘタ、種を取り除き、細かく切るか、ペースト状にして、小さじ1杯だけ与えましょう。
決して、渋柿は与えてはいけません。
渋柿には「アルカロイド」という、猫にとって有害な成分が含まれています。
口にすると、嘔吐や不整脈の原因になる事があります。
甘柿でも与え過ぎると、嘔吐や下痢を引き起こすことがあるので、注意して下さい。
9.キウイフルーツ
猫ってキウイを食べるの?と思われる方も、少なくはないと思いますが、意外と猫はキウイが好きなのです。
キウイには、ミネラル、食物繊維、ビタミンなど、猫に必要な成分が豊富に含まれています。
猫がキウイフルーツを食べても、大丈夫です。
「猫にマタタビ」
ほとんどの猫は、マタタビが大好きです。
マタタビには「マタタビラクトン」という成分が含まれていて、この成分が猫をメロメロにしてしまうのですが、実はキウイにも含まれているのです。
キウイは、マタタビ科マタタビ属の植物なので、木の根っこや枝や葉に「マタタビラクトン」が含まれています。
このような理由から、猫はキウイが好きなのです。
しかし与え過ぎると、嘔吐や下痢の原因になってしまう事がありますので、注意して下さい。
10.ぶどう
「犬にぶどうは危険」という話を、聞いたことがあるでしょうか?
アメリカの研究で、ぶどうは犬に危険性が高いという結果が出ました。
このことから、犬と中毒症状が出る食材が似ている猫にも与えない方がいいと、言われるようになったのです。
しかし、ぶどうの何の成分が、猫に危険なのかは今だ研究中ですが、猫がぶどうを食べると重度の中毒になる事と、果肉よりも皮の方が危険という事は、わかっているそうです。
猫にぶどうは、下痢や嘔吐、尿がでなくなる無尿症、急性腎不全まで引き起こし、命にかかわる危険な食べ物です。
中毒になるのは体重1㎏に対して10g、30gで致死量となります。
干しぶどう、レーズン、マスカット、巨峰、ぶどうジュースなども食べさせてはいけません。
猫にぶどうは、絶対に食べさせないで下さい。
さいごに
果物は、ビタミンやミネラル、それに水分もたくさん含まれているので、食べさせてあげたいところですが、肉食の猫にとっては、食べなくても問題ないものです。
むしろ、無理に食べさせてアレルギー反応が出たり、お腹を壊したりする事もあるので、食べさせる時は注意が必要です。
もし、愛猫に果物を食べさせるのなら、与え方に注意して下さい。
命にかかわる危険な果物もあります。
愛猫の食べ物には気をつけて、いつまでも健康で居てもらいましょうね。
おしまい
猫用フルーツベット
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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