こんにちは! りんさく(@sakurarin72)です。
疲れて家へ帰った時、誰かに「おかえり」と言われて、疲れが吹き飛んだという経験を、した事はありませんか?
男性が女性に言われると嬉しい一言は?
という質問に「おかえり」という言葉が入っているそうです。
男性に限らず女性の方も、誰かに「おかえり」と言われると、嬉しく思う事があると思います。
それが好きな人なら、なおさらではないでしょうか。
では、大好きなペットに「おかえり」と言われたならどうでしょう?
人によっては、人間よりもペットに「おかえり」と言われる方が、嬉しいという方もいると思います。
玄関に来て「ニャー」「ワン」と言われると、疲れが吹き飛びますよね。
うちの猫たちも、たまに玄関でお出迎えをしてくれるのですが、その姿を見ると一瞬で疲れが吹き飛びます。
しかし、猫はなぜ飼い主の帰りがわかるのでしょうか?
本当に、帰りを待ってくれているのでしょうか?
今回は、猫って飼い主の帰りを待っているの?
というお話です。
なぜ猫は帰りがわかるの?
玄関を開けると、愛猫が座って帰りを待っていた、という経験はありませんか?
「どうしてわかったの?」と、思う方も少なくはないはずです。
愛猫に「今日は○時に帰ってくるよ」と言ってもわかるはずもないのに、なぜ猫には飼い主の帰る時間がわかるのでしょうか?
それは、猫の耳に秘密があるのです。
猫は、非常に優れた耳を持っています。
周波数が500Hz程度の低い音は、人間も猫も犬もそれほど差はありませんが、高い音になると聞き取れる範囲に、かなりの差ができます。
人間が高音を聞き取れる範囲は約2万Hz、犬で約4万Hz、猫になると約10万Hzの音が聞き取れるのです。
それ以外にも猫の耳は、音源の方向や距離までもわかるのです。
そんな素晴らしい耳を持つ猫からすると、大好きな飼い主さんの足音を聞き分けるなんて、容易いことなのかもしれません。
飼い主さんの足音、車やバイクのエンジン音、玄関を開ける鍵の音などを聞き取っているのです。
その飼い主さんの音を感じて
「おかえりニャー」
と、玄関先でお出迎えしてくれるのです。
そんな健気な姿を見ると、疲れなんて吹き飛ぶに決まってますよね。
では、お出迎えしてくれている時、愛猫はどんな気持ちなのでしょうか?
愛猫がお出迎えしてくれる理由
玄関に入った瞬間に「ニャー」とお出迎えされたら、疲れきった顔が笑顔に変わる事は、間違いないですよね。
たぶんお子さんが、お出迎えしてくれた時の感覚と同じだと思います。
お子さんの場合は、大好きなパパやママが「仕事や買い物などから帰ってきて嬉しい」という気持ちからお出迎えをするそうです。
しかし、猫の場合は嬉しいだけではありません。
自分の匂いをつけたいから
猫は、縄張り意識が強い生き物です。
そのため自分の所有物には、匂いをつける習性を持っています。
飼い猫は、家の中が自分の縄張りです。
家にあるもの全てに自分の匂いをつけることで、安心して暮らせます。
そのために、家の中(猫の縄張り)にいる飼い主さんも、自分のものだと思っているのです。
飼い主さんが外から帰ってくると、知らない匂いがたくさんついています。
「なんだこの匂いは?僕のものじゃないぞ!」
と不安になり、早く自分の匂いをつけたい!と思うのです。
愛猫が玄関先で、頭や体をスリスリしてきたら、自分の匂いを付けようとしています。
早々と歩いて行かずに、気が済むまでスリスリをさせてあげて下さい。
その後に、ナデナデや抱っこなどのスキンシップをとってあげると、愛猫は安心をして喜んでくれます。
甘えたいから
猫には「寂しい」という感情はない、という動物学者もいます。
しかしある学者は、猫は単独行動を好む生き物なので、1人でも全然平気だけれども、寂しいという感情は持っている。特に飼い猫がそうだ。と言う人もいます。
つまり、単独行動を好む猫でも、飼い主さんが長時間留守にすると、寂しいと感じる事があるというわけです。
飼い主さんの足音が聞こえると
「飼い主さんだ!」
と心を弾ませて、お出迎えをしてくれているはずです。
ゴロゴロと言って後をついてきたり、顔を見上げて「ニャーン」と鳴いてくる時は、飼い主さんに甘えている時です。
「ただいま」
「お出迎え、ありがとうね」
と言って、ナデナデしながら褒めてあげて下さい。
愛猫と絆が深まることは、間違いなしです。
お腹が空いたから
猫は、食べることが大好きなので、ご飯の時間が待ち遠しくて仕方がありません。
「飼い主さんだ。ご飯が食べられる」
と思って、嬉しさのあまりに、お出迎えをしてくれる時があります。
お出迎えが当たり前
お腹が空いたから、匂いをつけないと、甘えたいと色々な感情で、毎日玄関までお出迎えしていると、猫はそれが当たり前のように感じるそうです。
猫がとる1日の行動パターンは、変わることがほとんどない、と言われています。
つまり、猫の行動パターンは、ほぼ毎日同じなのです。
特に、同じ時刻に帰ってくる飼い主さんなら、愛猫の1日のスケジュールに、飼い主さんのお出迎えがインプットされています。
飼い主さんのお出迎えが、習慣になっているのです。
そのような猫は、飼い主さんがいつもと違う時間に帰宅しても、お出迎えしてくれます。
最初にもいましたが、猫の耳は飼い主さんの音を、聞き分ける事ができるのです。
「あっ!飼い主さんの足音だ。帰ってきた」
と思い、玄関で待っていてくれます。
健気な行動ですね。
思いきりスキンシップをとってあげて下さい。
しかし、お出迎えしてくれる猫ばかりではありません。
「うちはお出迎えしないけど・・・」
という、飼い主さんもいると思います。
それは一体なぜでしょうか?
愛猫がお出迎えしてくれない
愛猫がお出迎えをしてくれないと「もしかして嫌われている?」と、ちょっと寂しい気持ちになりますが、そんな事は決してありません。
長年一緒に暮らしていると、愛猫は飼い主さんの行動パターンを覚えます。
「飼い主さんは、僕(私)がお出迎えをしなくても、ちゃんと家に帰ってくるから大丈夫」
と安心して、お出迎えをしてくれない事があります。
これまで、一緒に過ごして築き上げた信頼関係が深いほど、お出迎えをしてくれないそうです。
嫌われているなんてとんでもない!
愛猫が飼い主さんの事を、信頼している証拠です。
子猫や若い猫よりも、長い間飼い主さんの事を見てきた年配の猫の方が、お出迎えをしなくなります。
これ以外にも多頭飼いをしている場合は、お出迎えをしなくなることが多いです。
それは、寂しい時間や退屈な時間が、少ないからだと言われています。
飼い猫同士で一緒に遊んだり、寝たりすることで、寂しさが軽減されているからです。
飼い主さんが長時間帰ってこなくても、あまり寂しいと感じないようです。
それはそれでちょっと寂しい気もしますが、猫同士で信頼関係を築けているのなら、良しとしましょう。
その他にも
- 寝ていたから
- 寒いから
- めんどくさい
などの理由もあるようです。
お出迎えをしてくれなくても、部屋に入ると「おかえり」と言わんばかりの顔で、見つめてくれるはずです。
お留守番をする愛猫の気持ちについて書いてあります。興味がありましたら、読んでみて下さい。
さいごに
お出迎えをしてくれる猫、部屋で待ってくれている猫、どちらにしても待ってくれているというだけで、嬉しくなりますね。
お出迎えをしてくれなくても、猫の健気な習性が僕たち飼い主に、癒しを与えているのは間違いありません。
疲れてゆっくりしたい気持ちもわかりますが、少しの時間だけ愛猫とスキンシップをとってあげて下さい。
愛猫も喜び、自分の疲れも吹き飛ぶはずです。
お出迎えをしてくれても、してくれなくても、愛猫は飼い主さんの帰りを楽しみに待っています。
おしまい
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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