こんにちは! りんさく(@sakurarin72)です。
猫は、無表情で何を考えているのか、わかりづらい生き物ですが、実は猫にも喜怒哀楽があるのです。
人間や犬は、顔に表情筋がたくさんあるため、気持ちが顔に出やすいと言われています。
しかし、昔から単独行動をしている猫は、誰かとコミニュケーションをとる必要がなかったため、顔の表情筋が発達しなかったそうです。
そのため、猫は感情が顔に出にくいとされています。
しかし生きている以上、怒ったり笑ったりする感情は、人間にも動物にも誰にでもあるのです。
人間は感情の起伏、すなわち喜怒哀楽が激しい人は、自己中心的で自分勝手な人が多いと言われていますが、自分勝手に生きている猫も、喜怒哀楽が激しいのでしょうか?
今回は、猫の喜怒哀楽のお話です。
喜怒哀楽とは
喜怒哀楽とは、人間の感情の中で代表的な4つを表す言葉です。
- 「喜」喜び
- 「怒」怒り
- 「哀」悲しみ
- 「楽」楽しみ
ここで一つ疑問に思うのが、なぜ悲しい気持ちを表す「哀」は「悲」の漢字ではないのでしょうか?
これは、「悲しみ」よりも「哀しみ」の方が、深い悲しみを表しているからだそうです。
人間は、「哀しいから泣く」という感情を持っています。
しかしこの感情は、人間特有の感情だそうです。
この「哀しい」という感情が、猫にはないと言われているのをご存知でしょうか?
「そうかなぁ。家の猫は悲しそうな顔をするけどなぁ」
と、思われる飼い主さんも、少なくないはずです。
では、実際にはどうなのでしょうか?
猫の喜怒哀楽
表情とは、自分の感情を相手に伝えるものです。
特に、集団の中で暮らす人間や犬には、欠かせないツールの一つとされています。
犬は、人間と円滑なコミュニケーションをとるために、顔の筋肉(表情筋)が発達したと言われています。
集団行動をする人間も、人とコミュニケーションをとるために、表情筋が豊かだそうです。
しかし、猫は単独で行動をするため、表情を使って相手に感情を伝える必要がありません。
それで、猫の顔は表情筋が発達しなかったと考えられています。
「猫は無表情だ」と言われるのも、表情筋が少なく顔に気持ちが出にくいからです。
いつも無表情で、何を考えているのか読み取りにくい猫ですが、専門家によると人間がわからないだけで、猫はとても感情が豊かだと言われています。
人間は、感情や気持ちを表す大脳皮質と呼ばれる部分があるのですが、実はこの大脳皮質を、猫も持っているのです。
つまり、猫も人間と同じぐらいに感情が豊かだ、ということなのです。
猫の「喜」
「喜」とは、喜びや嬉しいと思う事。
自分がした事に、嬉しく思える感情です。
猫は自分の欲求が満たされると、「喜」の感情になります。
飼い主さんが構ってくれた時、お腹がいっぱいになった時、獲物を捕まえた時など、自分がモーションをかけて、それが達成した時に「喜び」となるのです。
「喜」の仕草
- ゴロゴロと喉を鳴らす
- しっぽがピンと立っている
- 体をスリスリとする
- 前足でフミフミをする
- おなかを見せる
- 飼い主さんに向かって、短く小さな声で鳴く
- ヒゲが上を向いている
- 目がキラキラしている
などが、喜んでいる時のサインです。
こんな姿を見たら、優しく名前を呼びながら、体を撫でてあげて下さい。
すごく喜んでくれて、信頼関係が強くなります。
猫の「怒」
「怒」とは、腹を立てる、怒る、いかり。
不満や不快な事があって、我慢できない感情です。
この怒るという感情には、ストレスへのキャパシティーが、関係していると言われています。
つまり、ストレスへのキャパシティーが小さい人は怒りやすく、大きい人は怒りにくいということです。
これは、猫にも同じことが言えます。
すぐ怒る猫、何をされても怒らない猫と様々ですが、ストレスを受けられる器によって異なるそうです。
猫が怒る表情を見せる時は、身の危険を感じた時、気分を害された時など、何らかのストレスを感じた時です。
「怒」の仕草
猫の怒りには、「攻撃型」と「防御型」の2種類があると言われています。
攻撃型は、
- 瞳孔が細くなる
- 耳は外向き(反る)
- しっぽをバタバタとふる
- 威嚇する。低い声で「ウゥ~」と唸る
防御型は、
- 黒目が広がる
- 口を大きく開ける
- 犬歯がむき出しになる
- 耳を後ろに倒す
- しっぽが膨らむ
などが、怒っている時のサインです。
猫が怒っている時、怒らせてしまった時は、そっとしておくのが一番です。
落ち着くまで、1人にさせてあげましょう。
猫の「哀」
「哀」とは、あわれむ、胸が詰まる、心を痛める。
他人と関わった時に、辛い思いをした感情です。
猫には、この「哀しい」感情がないと言われています。
しかし、実際には猫が実験をしにくい動物ということもあって、専門家の間では「猫には哀しみがない」「いや、猫にだって哀しみはある」と、意見が分かれているようです。
「猫には哀しみがない」と言われる理由には、猫が持つ脳の構造に問題があると考えられています。
猫の脳と人間の脳は、9割近くが同じ構造だそうです。
唯一大きく異なるのは、「大脳新皮質」という理性を司る部分です。
大脳新皮質は別名「考える脳」とも呼ばれており、道筋を立てて物事を考えたり、情報を処理する働きがあります。
この大脳新皮質が、猫には薄っすらとしかないために、意識的な感情がないと言われているのです。
つまり、「心を痛める」「悲しくなる」などといった、意識的な感情を持たないために、猫には哀しみがないと言われているのです。
しかし猫には、本能的な「情動」という感情が強いため、愛情表現は人間よりも豊かだとされています。
そのため、猫の喜怒哀楽の「哀」は、「愛」ではないかという専門家もいるそうです。
たしかに猫の場合は、この喜怒愛楽の方がしっくりくるかもしれませんね。
「哀」の仕草
猫には、「哀しい」という感情はないと言いましたが、「寂しい」という感情はあるそうです。
哀しい=寂しい
という事は、獣医学的にはないと言われていますが、「しょぼん」とした愛猫の姿を見ると、「哀しいのかなぁ=寂しいのかなぁ」と思ってしまいますよね。
猫が哀しい、寂しいと感じた時の仕草は、
- しょぼんと下を向く
- ふみふみをする
- 小さな声で鳴く
- しっぽがダランと垂れる
- 飼い主さんをチラッと見る
- いつも以上に甘える
などが、哀しい時のサインです。
愛猫が哀しそうにしている時は、優しく声をかけて体を撫でてあげて下さい。
優しく、抱きしめてあげるのも効果的です。
猫も人間と同じで、哀しい時や寂しい時には、誰かに寄り添って慰めてほしいと思っています。
慰めてあげたり、癒してあげるのも、飼い主の務めです。
猫の「楽」
「楽」とは、楽しい、満足して愉快な気持ち。
好きな事をしている時や気持ちのいい状態になっている時の快適な感情です。
猫は、喜怒哀楽の中で「楽」が、一番猫らしさが出ると言われています。
猫は好奇心旺盛なため、動きのあるものが大好きです。
動きのあるものを追いかけている時、捕まえようとしている時など、狩猟本能に火が付いた時に、猫は楽しいと感じると言われています。
つまり、猫は好奇心が搔き立てられると、「楽しい」という感情が湧いてくるのです。
狩猟は猫本来の姿なので、猫らしさが一番出るのは「楽」だと言われるのも、わかる気がしますね。
「楽」の仕草
- 耳が小刻みに動く
- ヒゲが上向きになる
- ヒゲ袋が膨らむ
- ゆっくりとしっぽをふる
- 鼻がピンク色になる
- 瞳孔が開く
などが、楽しい時のサインです。
猫は年齢を重ねるにつれて、楽しい事が減っていくと、言われています。
これは、猫の魅力の一つでもある好奇心が、年齢とともに薄れていくからだそうです。
猫は好奇心を搔き立てられる事で、「楽しい」という感情が出てきます。
あと、猫は頭で考える遊びや冒険に、楽しさを感じるそうです。
色々と工夫をして、愛猫を楽しませてあげて下さいね。
愛猫から飼い主に送るサインには、こんなのがあるよ。という事が書いてあります。
興味がありましたら、読んでみて下さい。
さいごに
人間に色々な感情があるように、猫にも様々な感情があるのです。
猫はその様々な感情を、顔(表情)ではなく身体(ボディーランゲージ)で表現をしています。
あぁ見えて猫は、感情の豊かな生き物です。
「顔を見ていても、いまいち気持ちがわからない」と、感じる時もあるとは思いますが、諦めずによく観察をして、気持ちを読み取ってあげて下さい。
そうすることで、絆が深まりすごく喜んでくれるはずです。
「喜」と「楽」を、たくさん経験させてあげて下さい。
そうすると、猫の「喜怒愛楽」の「愛」を返してくれるかもしれませんね。
おしまい
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最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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