こんにちは、りんさく(@sakurarin72)です。
「最近、疲れが取れないなぁ」
と、感じることはありませんか?
それは、ビタミン不足が原因かもしれません。
スーパーやドラッグストアなどに買い物に行くと、たくさんのビタミン商品であふれています。
「ビタミン」は、人間の体に欠かせない、5大栄養素の一つです。
そもそも「ビタミン」の働きって何?と思われる方も、いるのではないでしょうか?
「ビタミン」は、三大栄養素(脂肪、糖質、タンパク質)をサポートする働きがあります。
人間はエネルギーが不足すると、筋肉や神経や血行などの調子が悪くなり、体調不良や疲れを感じるそうです。
それを修復して、健康な体を保つのに必要なのが「ビタミン」です。
それは人間だけでなく、猫やその他の動物にも、同じ事が言えます。
猫も人間もビタミンなしでは、生きてはいけないのです。
しかし猫は、ビタミンを過剰に摂取すると、中毒を起こしてしまう可能性があります。
今回は「猫に必要なビタミンとは」というお話です。
猫に危険なビタミンがある⁉
猫の体に必要な栄養素は
- タンパク質
- 脂肪
- 炭水化物
- ミネラル
- ビタミン
タンパク質、脂肪、炭水化物はエネルギーを作り出すもの、ビタミン、ミネラルは体の調子を整えるものです。
ビタミンは少しの量で、体の機能を円滑にしてくれると言います。
大きくわけてビタミンには「水溶性ビタミン」と「脂溶性ビタミン」の2種類があります。
その中でも、中毒を起こしやすいのが脂溶性ビタミンです。
水溶性と脂溶性ビタミン
ビタミンには「水分で溶ける水溶性ビタミン」と「脂肪で溶ける脂溶性ビタミン」があります。
水溶性ビタミン
水溶性ビタミンは、血液などの体液に溶け込み体内に吸収され、尿で簡単に排泄されてしまいます。
そのために、過剰に摂取する事はあまりないと言われていますが、簡単に排泄されてしまうので、ビタミン不足になり、欠乏症になる可能性があります。
あと、脂溶性ビタミンと比べて、毒性が低いのも特徴の一つです。
水溶性ビタミンは
- B1(チアミン)
- B2(リボフラビン)
- B6(ピリドキシン)
- B12(コバラミン)
- ナイアシン(ニコチン酸)
- パントテン酸(ビタミンB5)
- 葉酸(ビタミンB9)
- ビオチン
- C
ビタミンB1(チアミン)
ビタミンの中で、最初に発見されたビタミンです。
科学的にはチアミンという化合物で、ブドウ糖をエネルギーへ変える際に必要な栄養素です。
神経機能を正常に保つためには、欠かせない栄養素です。
猫はビタミンB1を、犬の2~4倍程度は必要と言われています。
ビタミンB1が欠乏すると脚気を発症し、疲労感や筋力低下や食欲不振などの症状が出ます。
最悪の場合は、死に至るケースもあるそうです。
ビタミンB2(リボフラビン)
ビタミンB2は、リボフラビンという化合物です。
脂肪からエネルギーを作り出したり、健康な皮膚や正常な神経機能を保つために、必要不可欠な栄養素です。
発育のビタミンとも言われ、猫には欠かせないビタミンの一つです。
欠乏すると、目の周りもしくは、お腹の皮膚や被毛に皮脂欠乏症(皮膚が乾燥をしてしまう病気)が見られたり、脂肪肝(脂肪が肝臓に蓄積する病気)になる可能性があります。
ビタミンB6(ピリドキシン)
20世紀半ばに発見され、今でも研究が続いているビタミンB6の化合物は、ピリドキシン、ピリドキサール、ピリドキサミンの3つがあります。
アミノ酸の代謝や様々な代謝に関わる栄養素です。
欠乏すると、皮膚や神経や血液に異常を起こします。
ビタミンB12(コバラミン)
ビタミンB12はコバルトを含む、コバラミンという化合物です。
唯一、ミネラル(コバルト)を含んだビタミンなのです。
皮膚や被毛、葉酸と協力して赤血球の形成や神経機能を正常に保つために、欠かせないビタミンです。
肉や魚から摂取するために、野菜中心のフードを与えていると、ビタミンB12が欠乏してしまいます。
欠乏すると、貧血や筋力低下などの症状が出ます。ひどい時には、めまいや歩行困難や感覚障害を起こします。
ナイアシン(ニコチン酸)
ニコチン酸とニコチン酸アミドの総称で、ビタミンB3とも言われています。
脂質、炭水化物、タンパク質の代謝に必要なビタミンです。
他のビタミンB群と共に、皮膚を乾燥から守る働きをします。
犬は、トリプトファン(アミノ酸の1つ)からある程度なら、体内で合成できるそうなのですが、猫は体内で合成することが、苦手とされています。
そのために、食べ物から摂取しなければなりません。
ほとんどの食品に含まれていますが、肉類、魚、穀物に多く含まれています。
欠乏すると、皮膚や精神に異常を起こします。
パントテン酸(ビタミンB5)
糖の代謝や脂肪酸の代謝に必要なビタミンです。
ギリシャ語で「どこにでもある酸」という意味だそうです。
皮膚を健康に保つ働きがあります。
欠乏すると、脂肪肝や皮膚炎などの症状が出ます。
葉酸(ビタミンB9)
葉酸は、ビタミンB9、ビタミンM、プテロイルグルタミン酸とも呼ばれています。
神経組織や赤血球の合成に関わるビタミンです。
体内に蓄積される量が非常に少ないため、毎日摂取する必要があります。
酵母やレバーや緑黄色野菜などに多く含まれています。
猫が草を食べるのは「葉酸を摂取するため」という説もあります。
欠乏すると、貧血、精神の異常、白血球の減少などの症状を起こします。
ビオチン(ビタミンB7)
「滅多に欠乏することはない」と言われるビタミンで、総合栄養食のキャットフードには、ビオチンの最低量が決められているそうです。
皮膚や被毛や神経を正常に保つために、必要不可欠なビタミンです。
卵黄、大豆、レバーなどに多く含まれています。
欠乏すると、皮膚炎や精神機能の低下などの症状が起こります。
ビタミンC
16世紀~18世紀にかけて、オレンジの果汁から発見されたビタミンです。
ほとんどの哺乳動物は、体内でビタミンCを合成できると言われています。
もちろん猫や犬もできるので、欠乏する事はないでしょう。
ちなみに、人間、魚、モルモットなどは合成に必要な酵素がないので、体内でビタミンCを合成する事はできません。
脂溶性ビタミン
脂溶性ビタミンは、脂肪に溶けて体内に吸収されます。
水に溶けにくい性質を持っている脂溶性ビタミンは、体内に蓄積されやすいため、過剰に摂取すると毒性が出やすくなり、過剰症の原因になります。
特に、ビタミンA、D、Kは体内に蓄積されやすいとされています。
脂溶性ビタミンは
- ビタミンA
- ビタミンD
- ビタミンE
- ビタミンK
ビタミンA
多くの動物は、ビタミンAを体内で合成できるそうなのですが、猫は合成する酵素が極めて少ないため、食べ物から摂取しなければなりません。
レバーや鶏卵や魚などの動物性食品に多く含まれています。
皮膚や暗闇での目の働きや免疫力に関わる、非常に大切なビタミンです。
特に妊娠中の母猫は、胎児の成長にビタミンAは欠かせません。
体に入ったビタミンAは、脂肪とともに小腸から吸収され、ほとんどが肝臓に蓄積されます。
欠乏すると、眼疾患、皮膚炎、免疫力低下などの症状が出ます。
過剰症は、赤血球の減少、肝臓機能の低下、結膜炎、関節炎などを起こします。
ビタミンD
カルシウムやリンの吸収や代謝に必要です。
人間は紫外線を浴びることによって、ビタミンDを合成することができるのですが、犬や猫は食事でしか、摂取することができません。
骨や歯や関節形成に関わるビタミンです。
欠乏すると、クル病や骨軟化症による関節の痛みなどを引き起こします。
過剰症は、食欲不振、腎障害、高カルシウム血症、骨異常などが起こります。
ビタミンE
細胞の酸化ストレスを防ぐのに役立つ、抗酸化物質です。
植物のみ、合成ができると言われているので、人間や猫やその他の動物は、食べ物から摂取しなければなりません。
植物油、穀物、レバーなどに多く含まれていて、摂取したビタミンは、肝臓もしくは、筋肉の脂肪組織に蓄積されます。
欠乏すると、筋力低下、免疫力低下、繫殖障害などを引き起こします。
過剰症は、脂溶性ビタミンの中でも、中毒性が低いと言われていますが、猫においては血液凝固(ケガをした時に血が固まる現象)に、支障を及ぼす可能性があります。
ビタミンK
血液凝固や細胞増殖に、大切なビタミンです。
猫や犬は腸内細菌によって、ビタミンKを合成できるので、欠乏したという前例はありません。
ただし、抗生物質を服用中は、不足するケースもあるそうです。
ビタミンKは毒性も低いので、過剰症にもなりにくいと言われています。
さいごに
ビタミンと聞くと「体にいいもの」と思いがちですが、過剰に与えるのは、体に負担をかけることもあります。
最近のキャットフードは、総合栄養食と言われる素晴らしいものがあるので、それを規則正しく食べさせていれば、過剰に取りすぎて中毒になったり、ビタミン不足で欠乏症にはならない、と言われています。
一般食やおやつばかりを与えていると、ビタミン不足になります。
かと言って、猫用のサプリメントを与え過ぎると、過剰症にもなりかねません。
猫も人間も、ビタミンは無くてはならない存在です。
いつまでも、健康な体で過ごしましょうね。
おしまい
安全なキャットフードの、人気おすすめランキング第1位のキャットフードです。
ストレス解消、運動不足には体を動かすのが一番!楽しく遊ばせてあげましょうね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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