こんにちは、りんさく(@sakurarin72)です。
先日、百貨店へ買い物に行くと「まるで猫に包まれているようなモフモフ感‼」という売り文句で、毛布が売っていました。
僕は「ホンマかいな」と半信半疑で触ってみたのですが、
「⁉…ホンマやん。ていうか猫以上やん」
猫好きさんならわかってもらえると思いますが、「猫」というワードや猫の絵が入っている物を見ると、ついつい買ってしまうという事はないでしょうか。
僕は、その衝動に駆られて毛布を購入。
安かったしね🤭
「今使っている毛布を猫たちにあげて、俺は今日からこれで寝よう」
という安易な考えで家に帰宅。
「甘かった...」
家に帰って毛布を広げると、毛布めがけて猫たちが集合!
フミフミしたり、ゴロゴロしたり、挙句の果てにはみんなで並んでお昼寝。
「マジかよ...」
結局、毛布は猫たちの物となり、未だにその毛布で寝た事がありません。
「まぁ、いっか」
と、気持ちよさそうに寝ている猫を撫でて、満足している飼い主でした。
猫は、フワフワしたものに触れるのが大好きです。
大好きな理由は色々と言われていますが、一番は「包容感(触り心地)が母猫のぬくもりと似ているからだ」と考えられています。
また猫は、触れられる(撫でられる)事も大好きです。
ということで、今回は「なぜ猫は撫でられるのが好きなの?」というお話です。
猫を撫でるだけで幸せ!
アメリカの心理学の研究で「動物との好ましい交流は、人のストレスを低下させる」という結果が出ました。
人間は柔らかいものに触れると、「幸せホルモン」と呼ばれる「オキシトシン」が分泌されて、穏やかな気持ちになると言われています。
さらにオキシトシンには、気持ちを落ち着かせる「セロトニン」、幸福感を得られる「ドーパミン」などの分泌を促す作用があるのです。
また、オキシトシンと同時に「コルチゾール」と呼ばれるホルモンも分泌されます。
コルチゾールは、ストレスを軽減させてくれるホルモンです。
「オキシトシン」と「コルチゾール」の働きによって、副交感神経が優位になるため、気持ちがリラックスし、癒しを感じられると考えられています。
また人間は、猫を眺めているだけでも幸福感が得られるそうです。
その理由は、「ベータエンドルフィン」という精神伝達物質の一種が、体内に分泌されるからです。
ベータエンドルフィンは、鎮痛効果や気分の高揚、幸福感などが得れるため、脳内麻薬とも言われています。
見ているだけで癒しを与えてくれる猫って、やっぱり素晴らしい生き物ですね😊
では、撫でられている猫はどんな気分なのでしょうか?
猫は撫でられる事が大好き!
人間は猫を撫でる事で、幸せホルモンが分泌されます。
逆に、猫は撫でられる事で幸せホルモンが分泌されるのです。
ある研究で、猫は大好きな人に優しく撫でられると、「猫の体内でオキシトシンの分泌量が増加する」という結果が出ました。
僕たち人間も、大好きな人に触れられたり触れたりすると、幸せな気持ちになりますよね。
猫もそれと同じ感覚なのです。
さらに、オキシトシンには「信頼関係を深める作用もある」と言われています。
愛猫が撫でてほしそうに寄って来たら、信頼関係を深めるチャンスです。
猫が撫でてほしい時のサインは、
- 飼い主さんの体の上に乗ってくる
- 舐めてくる
- 頭突きをしてくる
- 近くでフミフミをする
- 何かを咥えて持ってきた時
- 寄ってきて喉を鳴らす
- じーっと見つめてくる
- お腹を見せる
- 甲高い声で鳴く
などの仕草をした時は、撫でてほしい時かもしれません。
名前を呼んで、優しく撫でてあげて下さいね。
では、なぜ猫は撫でられるのが好きなのでしょうか?
母猫のぬくもりに似ているから
猫が、撫でられる事を好きな理由は「母猫を思い出しているから」ではないかと、考えられています。
人間の手のぬくもりは、子猫の時に母猫が舐めてくれた感覚と、よく似ているそうです。
そのため、人間の暖かい手で優しく撫でられると、子猫の頃を思い出すと言われています。
背中などを撫でていると、しっぽを立ててお尻をあげる仕草をする時がありませんか?
あれは、子猫の時に母猫がお尻を舐めて綺麗にしてくれていた時の事を、思い出しているからだと言われています。
猫にとって優しい母猫のぬくもりは、いくつになっても記憶から消えることは、ないのかもしれませんね。
匂いをつけるため
猫は、縄張り意識が強い生き物です。
必ずと言っていいほど、自分の縄張りには匂いを付けます。
そのため、飼い主さんに自分の体を擦り付けたり、撫でてもらおうとするのは、自分の匂いをつけたいためだと考えられています。
つまり、「飼い主さんは僕のものだ!」とアピールをしているのです。
猫は、体中に匂いを発する腺があります。
特に、顔周りは腺が集中しています。
愛猫が、顔を撫でてほしそうに寄って来た時は、自分の匂いをつけて安心したい時かもしれません。
思いきり撫でて、匂いをつけてあげましょうね。
気持ちがいいから
猫は撫でられると「オキシトシン」が分泌されて、幸せな気持ちになります。
その「幸せな気分を味わいたい」ために、撫でてもらうのだと考えられていますが、「単に気持ちがいいからだ」という意見もあるようです。
また、猫は自分の体をグルーミングします。
猫がグルーミングをするのは、
- 体温調整
- 清潔にしている
- リラックスができるから
などの理由からです。
しかし、どうしても自分でグルーミングの出来ない所(おでこ、アゴ、首のうしろなど)があります。
人間も、自分では手が届かかない所を撫でてもらったり、搔いてもらったりすると気持ちがいいですよね。
猫もそれと同じで、自分でグルーミングが出来ない所を撫でられると、すごく気持ちがいいのです。
また、グルーミングの出来ない所を撫でられると、母猫に舐めてもらっていた時の事を、思い出すとも言われています。
少し爪を立てて搔くように撫でてあげると、すごく喜んでくれますよ。
ただ、あまり長い時間撫でていると、噛んできたり、猫パンチをしてくることがあるため、注意をして下さいね。
しかし、さっきまで気持ちよさそうに撫でられていたのに、なぜ突然怒りだすのでしょうか?
それは、「撫ですぎ猫反撃行動」と呼ばれるもので、文字通りに猫を撫ですぎると反撃してくる行動です。
猫の方から「撫でて~」と寄ってきたくせに、自分が満足すると「もうええわ、やめてくれ」って。
「さすが猫!」って感じですね🤭
では、「撫でて~」と自分から寄ってきたのに、なぜ急に怒り出すのでしょうか?
愛撫誘発性攻撃行動
さっきまで喉をゴロゴロと言わせて、気持ち良さそうに撫でられていたのに、急に噛んできたり、引っ掻かれた経験はありませんか?
「猫はやっぱりわがままだなぁ」と、感じる方も少なくはないでしょう。
この行動は、全世界の全ての猫に当てはまる行動だと言われています。
猫が撫でられていて、急に怒り出す行動を英語では、
「Petting induced aggression」
といい、これを日本語に訳すと、
『愛撫誘発性攻撃行動』
またの呼び名は、「撫ですぎ猫反撃行動」といいます。
では、なぜ猫はこのような行動をとるのでしょうか?
撫でる時間が長いから
猫の方から「撫でて~」と寄ってきたくせに自分が満足すると、
「いつまで撫でとんねん。うっとうしいわ!」
と言わんばかりに、攻撃をしてくる時があります。
これは、猫が撫でられたいと感じていた時間よりも、撫でる時間が長かったために攻撃をしてきたのです。
なんともわがままな…と感じるかもしれませんが、それが猫というものです。
しっぽを左右に振っていたり、耳を横か後向きに反らしたり、低く強めの声や長く大きく鳴いている時は、嫌がっているサインだとされています。
これらの仕草が見られたら、「もういいや。満足したよ」という猫からサインです。
噛まれる前に、解放してあげましょうね。
撫でるのが下手
「撫でるだけ」といっても、力の強さ加減、撫でる手の感覚、撫でる場所など、色々な撫で方があります。
そのため、猫は自分が気に入らない撫で方をされると、攻撃してくるのです。
「そんな撫で方と違うわ。僕の事をもっと勉強せぇー!」
と思って、噛んできたりするのでしょうね。
優しく撫でられたい猫もいれば、力強く撫でられたい猫、また手のひらで撫でられたい猫や手の甲で撫でられたい猫、猫によって撫でられたい好みは様々です。
愛猫が、どのように撫でられたいのかを見抜くのも、飼い主としての楽しみではないでしょうか。
飼い主さんの、愛情たっぷりの撫で方で、愛猫をトロけさせてあげて下さいね。
触られたくない場所を触られた
僕たち人間もそうですが、他人には決して触られたくない苦手な場所というか、弱点のような場所がありますよね。
実は、猫にも触られたくない場所があるのです。
これは、人間や猫だけでなく命ある全ての生き物にあると言われています。
その触られたくない所を触られると、誰だって嫌がりますよね。
猫が触られたくない場所は、「お腹」「しっぽ」「手や足の先」など、神経が集中している所です。
逆に触られて喜ぶ場所は、グルーミングの時に舐められない場所(アゴの下、ほっぺ、耳の付け根などの顔回りとしっぽの付け根)です。
イヤな場所を触って怒られるより、気持ちのいい場所を触って喜んでくれる方が、飼い主としては嬉しいですよね。
猫は、触るとビリビリくる静電気をどのように感じているのか?という事を書いてます。
ぜひ読んでみて下さい。
さいごに
人間は猫を撫でると幸せな気持ちになり、
猫は撫でられると幸せな気持ちになる。
しかし、全ての猫が撫でられる事を、幸せに感じるとはかぎりません。
撫でられたり、抱っこされるのを嫌がる猫もいるのです。
こっちの勝手で、撫でたり抱っこしたりすると、猫にストレスを与えてしまう可能性があります。
ようは、「猫の気持ちをどれだけ察してあげられるか」、「寄り添ってあげられるか」ということです。
猫は、撫でられて気持ちがよくなると、母猫のぬくもりを思い出すと言われています。
飼い猫にとっての母猫は、飼い主さんです!
母猫の気持ちになって、愛猫との幸せな時間を楽しんで下さいね。
おしまい
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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