黒猫は蚊に刺されやすいってホント?猫が蚊に刺された時の症状と対策

 

こんにちは、りんさく(@sakurarin72)です。

 

そろそろ、暑い夏がやってきますね。

また、寝苦しい季節の到来です。

さらに、耳元で「ブーン」と飛び回る奴の存在も活発になりますね。

 

そう!「蚊」です。

 

寝ている時に「ブーン」と聞こえるだけで、目が覚めてしまいます。

そのうえ刺されたとなれば、痒くて無性に腹がたったりもしますよね。

 

しかし、あんなに小さな蚊ですが「人間を死亡させる生物ランキング」では1位なのです。

なかなか侮れない存在の蚊ですが、刺すのは人間だけではありません。

一緒に住んでいる犬や猫にも危害を加えます。

 

人間は、蚊に刺されると急激な痒みを感じたり、刺された箇所が赤く膨れたりしますが、猫はどうでしょう。

 

今回は「猫が蚊に刺されるとどうなるの?」というお話です。

 

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蚊に刺された時の症状と対策

猫は、全身が毛に覆われているため、蚊に刺されないと考えている方も少なくはないでしょう。

たしかに、毛に覆われている部分は刺されにくいと言われていますが、毛が薄い部分(鼻、耳、肉球など)は刺されます。

特に、耳の外側や鼻筋は刺されやすいのです。

 

では、猫が蚊に刺されると、どのような症状がでるのでしょうか?

 

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症状

猫が蚊に刺されやすい箇所は「耳」「鼻」「肉球」です。

刺された時の症状は、

  • かゆみ
  • 腫れ
  • 痛み
  • 発赤

猫も人間同様に、数日間で自然と治ります。

しかし、患部を搔きむしることで炎症を起こし、刺咬症(しこうしょう)になる場合も少なくありません。

 

人間は蚊に刺されると、すぐにかゆみや腫れが現れます。

この症状は、蚊が吸血する時に分泌される唾液が原因なのです。

唾液に含まれる成分が人の体に入ると、アレルギー反応を起こしてかゆみを感じます。

猫も同様にアレルギー反応を起こして腫れやかゆみを引き起こすのですが、人間ほどかゆみは感じないそうです。

ただ、猫は蚊を食べてしまうことがあります。

食べてしまった時でも、アレルギー反応が出ることがあるため要注意です。

 

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対策

蚊は4月頃から出始めて、7~9月頃(気温が22~30℃くらい)が、一番活発になると言われています。

そんな蚊の発生源は「水」です。

蚊は、水が溜まっている場所に卵を産みつけ、そこで蚊の幼虫であるボウフラが発生します。

水たまり、側溝、雨どい、竹の切り株など、雨水が溜まりそうな場所、水が溜まっている場所は蚊の発生源となるので注意が必要です。

 

ちなみに、もし猫がボウフラの発生している水を飲んでも、健康に悪影響を及ぼすことはないと言われています。

胃液でボウフラは死んでしまいますし、ボウフラは寄生虫ではないので、体内に寄生することはありません。

 

なので、猫の蚊対策として一番いいのは「外に出さない」事です。

外に出すと、蚊に刺される可能性が室内にいるより数倍高くなります。

 

また、蚊以外の感染症や事故、ケガのリスクも高くなるため、猫は室内で飼うのが一番です。

しかし、蚊は外だけではなく、家の中にも容赦なく入ってきます。

家の中にいても、蚊に刺される事は多々ありますよね。

人間が刺されるのだから、室内にいる猫も刺されます。

 

家の中での蚊対策は、

  • 蚊取り線香をつける
  • 虫よけスプレーをする
  • 虫よけ首輪をつける

最近では、ペット用の虫よけグッズがたくさん販売されています。

猫にとって安全な方法で、蚊対策をしてあげて下さいね。

 

 

猫にとって蚊取り線香はどうなの?という事が書いてあります。

読んでみて下さい。

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蚊に刺されると発症する病気

2022年12月に公表されたWHO(世界保健機関)の世界マラリア報告によると、2021年の1年間で約2億4700万人が感染をし、推計61万9000人が死亡したと発表されました。

マラリアとは、マラリア原虫をもった蚊に刺されることで感染する病気です。

そのため、蚊は人の命を奪う生き物で1位になっています。

 

では、猫も同じように蚊に刺されると命を落とす事があるのでしょうか?

実は、猫も蚊に刺されると、命に関わる病気を発症することがあります。

 

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フェラリア症

フェラリア症とは、フェラリアという寄生虫によって、肺疾患、心不全、臓器の損傷を引き起こす病気の事です。

感染経路は「蚊」です。

 

蚊が、フェラリアに感染している動物の血を吸った時、ミクロフェラリア(幼虫)を同時に吸うことがあります。

そのミクロフェラリアを吸った蚊が、正常な動物を吸血した時に、ミクロフェラリアが体内へ入り込み感染してしまうのです。

 

フェラリア症は、犬糸状虫症(いぬしじょうちゅうしょう)とも言われ、犬がかかる病気と思われがちですが、実は猫にも感染することがあります。

猫は、犬ほどフェラリア症に感染しにくいと言われていますが、感染してしまうと重症化したり、場合によっては突然死することもある危険な病気です。

 

日本でフィラリアを媒介する蚊は、約16種類いると言われています。

フィラリアは、動物の体内に入った時は1ミリ程度(幼虫)の大きさですが、体内で成長し成虫になると、15センチぐらいの白い糸状になって寄生をします。

犬では多いと数十匹、猫でも1~3匹ものフェラリアが心臓や肺に寄生をするそうです。

 

また、猫はフェラリア症になっても、症状が出ないことが多いため、フェラリア症と判断するのが難しいと言われています。

しかし、10頭に1頭はフェラリア症に感染しているというデータがあるようです。

そのうちの4割が、室内飼いの猫だとか。

 

なので、室内飼いだから大丈夫!と言うことは決してありません。

フェラリア症に感染した猫の症状は、

  • 嘔吐
  • 呼吸困難
  • 食欲不振
  • 体重減少

猫のフェラリア症は、「喘息」と誤診されやすいため、診断が遅れることが多いそうです。

遅れると重症化し、命を落とすことがあるため、十分な予防が必要です。

 

フェラリア症は、月1回の投薬で予防ができます。

背中に液を垂らすスポットタイプが主流です。

 

愛猫のために、ぜひとも予防をしてあげて下さいね。

 

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蚊刺咬過敏症(ぶんしこうかびんしょう)

蚊刺咬過敏症は、蚊に刺される事で起こるアレルギー性の皮膚炎です。

蚊の多い時期に発症し、特に短毛で色の濃い被毛の猫に起こりやすいと言われています。

 

症状は、被毛が薄い耳介や眉間から鼻の先端に小さな粒々が多数できたり、肉球の周辺部が赤くなるなどの症状が特徴です。

かゆみを伴うため、掻きむしってカサブタができるケースもあります。

 

軽症であれば、人間同様にしばらくすると自然に治りますが、症状がひどい場合は動物病院でステロイド注射、飲み薬、軟膏などの治療が必要です。

 

一番の予防策は、蚊に刺されないようにする事ですが、簡単なことではありません。

ただ、最近では人間同様に様々なペット用虫よけグッズが販売されています。

それらを利用するのもひとつの方法ではないでしょうか。

 

色々な方法で、愛猫の体を守ってあげて下さいね。

 

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蚊は何に寄ってくるの?

ある研究で、蚊に刺されやすい人には4つの特徴があると判明しました。

  1. お酒をよく飲む人
  2. 体温が高い人
  3. 黒い服を好む人
  4. 足が匂う人

 

簡単に説明します。

 

・お酒をよく飲む人

蚊は、二酸化炭素に引き寄せられる性質があります。

アルコールは体内で消化、分解されるときに、大量の二酸化炭素を発生します。

そのため、息を吐くたびに大量の二酸化炭素が排出され、それに反応して蚊が寄ってくるのです。

 

・体温が高い人

蚊は、熱にも引き寄せられる性質を持っています。

蚊が好む温度は、39℃前後です。

そのため、人間や動物の体温によって温められた、暖かい空気の所を探して吸血すると言われています。

お酒を大量に飲んだ人、妊娠初期の人、赤ちゃんは体温が高いため要注意です。

 

・黒い服の人

昼間に吸血する蚊は、色に引き寄せられるそうです。

様々なシャツを着て、蚊の飛来数を比較した研究によると、

という結果が出たそうです。

 

「黒は蚊と同じ色をしているため身を隠しやすい」「黒は太陽の熱を吸収しやすいため表面温度が高い」という理由が挙げられています。

 

・足が匂う人

最近の研究で、蚊はチーズ臭を放つイソ吉草酸(いそきちそうさん)に反応することがわかったそうです。

イソ吉草酸は、足の匂いの原因物質と言われているため、その匂いにつられて蚊が寄ってくると言われています。

 

これらを考慮して猫に置き換えてみると。

 

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蚊に刺されやすい猫とは

ズバリ「黒猫!」

 

蚊は、光の波長で色を見分けていると言われています。

ハッキリと識別ができる黒、または黒っぽい色を好む傾向にあるようです。

 

ある研究で、ケージの中に蚊を数匹、黒猫、白猫を入れて、蚊はどちらに反応をするのかという実験が行われました。

結果、ほとんどの蚊が黒猫の方へ寄って行ったそうです。

 

原因は、

  • 蚊は黒を好むから
  • 黒は熱を集めやすいため、体温が高いから

などが挙げられています。

 

黒猫、キジトラ猫、または黒っぽい猫は、蚊に刺されやすいため、飼い主さんは注意してあげて下さいね。

 

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さいごに

蚊に刺されて辛いのは、人間も猫も同じです。

「たかが蚊」と侮っていてはいけません。

 

人間も猫も、蚊に刺されて亡くなる可能性があるのです。

 

猫は人間と違い、自分で虫よけ対策をすることができないため、飼い主さんが気をつけてあげて下さいね。

 

さぁーて、そろそろ夏本番です。

蚊対策を万全にして、愛猫と一緒に楽しい夏を満喫しましょうね。

 

おしまい

 

 


 

 

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

猫の病気
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