こんにちは、りんさく(@sakurarin72)です。
「今日は休みだ~。天気もいいし出かけるか」と、
適当に寝癖を直し、姿見鏡で身だしなみを整えていると、足元から「ウゥー」という唸り声が・・・。
ふと足元を見ると、愛猫が鏡の中にいる自分へ、威嚇をしているではありませんか。
チビニャンに、
「これはお前さんやで」
と、声をかけるが聞く気なし。
「まぁいいや、自分と戦わせておこう」と放置。
しばらくすると、鏡に向かって顔を近づけたり、猫パンチを繰り出して激戦が始まりました。
その姿が、たまらなく可愛くて😍
鏡の中の自分と戦っているチビニャンを見たお兄ニャンが、
「なにしてんねん!これお前やで」
と、言わんばかりにチビニャンの頭にパンチ!
「おぉ~、さすがお兄ニャン。よくおわかりで(笑)」
僕たちは、鏡がどういう物かを知っているために、鏡で自分の顔や身体を認識する事ができます。
しかし、鏡がどういう物かを知らない猫は、鏡に映る自分をどのように感じているのでしょうか?
今回は、「猫って自分の姿を知っているの?」というお話です。
猫は自分の姿を認識できている?
人間は、他人と接しながら生きていくために、人目を気にする人がほとんどだと言われています。
特に、大好きな人に会う時には、とっびっきりの可愛い、カッコイイ容姿を鏡で確認をして、会いに行きますよね。
ある学者は、「人間は鏡に映る容姿を気にしすぎている。映し出されるものにとらわれすぎだ」と言っていました。
その通りかもしれませんが、鏡は人間にとって大切なアイテムなのです。
しかし、他人と接することがなく、単独で生きる事が出来るのならどうでしょう?
もしかしたら、鏡など必要ないかもしれません。
では、単独で生きている猫にとって鏡の存在は必要なのでしょうか?
ある専門家は、「猫は鏡の存在をしらないし、興味も全くない」と言っていました。
まぁ、当然の事ですよね。
猫が鏡を見て、身だしなみを整えている姿なんて、見た事がありませんからね。
つまり、猫は鏡に映る自分を見ても、「これが自分の姿だ」とは、認識ができていないのです。
では、なぜ猫は自分だと認識できないのでしょうか?
匂いがないから
猫は何かに興味を持つと、匂いと音で確認をすると言われています。
珍しい物を猫に見せると、最初のうちは興味津々な反応を見せてくれますが、時間が経つにつれて、興味を示さなくなるって事がありませんか?
あれは、その物に匂いや音がないからです。
猫が何かを認識しようとする時は、嗅覚と聴覚を使って認識をすると言われています。
そんな猫が、匂いも音もしない鏡に映る自分を見ても、「これは僕だ!」という結論には、至らないそうです。
最初見た時は、興味津々で様々なモーションをかけますが、匂いも音もないために「これは生き物ではない」と感じて、興味がなくなってしまうのだとか。
「なんだこれは?攻撃もしてこないし、敵ではなさそうだから放置しておくか」
という結論に至るそうです。
もし、鏡に愛猫の匂いをつけることが出来たのなら、「これは僕だ!」とわかってくれるかもしれませんね。
ぼんやりとしか見えていない
猫の聴覚と嗅覚は、とても優れていますが、視覚は人間の約1/10(0.1)程度しかありません。
そのため、鏡に映る自分を見ても、ぼんやりとしか見えていないのです。
子猫の時から飼い主さんと共に生活をしていて、他の猫とも関わりがなかった猫は、鏡の中の自分を見ても猫だとは思わず、違う動物だと思うそうです。
逆に、子猫の時から色々な猫と関わっている猫は、「こいつは猫だ!」と認識はできるそうですが、「これが自分の姿」だとは、わからないと言われています。
鏡に映る自分を見た猫のほとんどが、「こいつは何処から現れたのだ⁉」と驚くそうです。
鏡像認知能力
鏡像認知能力(きょうぞうにんちのうりょく)、あまり聞きなれない言葉ですね。
これは、「鏡に映った自分の姿を認知できるか」という能力です。
この能力を持っている動物は、自己認識ができていると言われています。
- チンパンジー
- ゴリラ
- イルカ
- ゾウ
などか、鏡像認知能力を持っているそうです。
残念なことに、猫にはこの能力が備わっていません。
そのため、鏡に映る自分を見ても他動物と感じて、鏡に映る自分に威嚇や攻撃をしたり、鏡の後ろへ回って誰かいないか、確認をする事があります。
ちなみに、人間は2歳ぐらいからこの能力が、ついてくるそうです。
猫が鏡を見た時の反応は
猫が、鏡に映る自分と遊んでいる姿って、すごく可愛いですよね。
見ているだけで、ほっこりしちゃいますね。
しかし、猫は鏡に映っている自分を見て、どのように感じているのでしょうか?
お前は誰だ!
猫は鏡の中の自分を見ると、
「見慣れない奴だなぁ。人の縄張りに勝手に入って来やがって、お前は誰だ!」
と思い、威嚇をする事があります。
時には、鏡に向かって猫パンチをする時もありますが、匂いがない事に気づき、興味がなくなるそうです。
しばらくすると、「自分に害を及ぼす生き物ではない」という結論になり、無視をするようになります。
鏡に映る自分の姿を、「得体の知れない物だ」とでも、思っているのかもしれませんね。
もしかして僕かも⁉
ほとんどの猫は、鏡に映る自分を見ても、「これは僕だ!私だ!」とは、わからないそうです。
しかし、ごく稀に自分だと感じる猫もいると、言われています。
鏡に映る自分を見て、汚れている所を毛づくろいしたり、ヒゲを整えたりする事があるそうです。
猫が鏡を見てオシャレをしていたら、笑っちゃいますね。
でも、そんな愛猫の姿を一度は見てみたいものです。
無視
ほとんどの猫は、鏡に映る自分を見ても興味がないために、無視をすると言われています。
チラッと見ても匂いを感じないために、「興味が湧かない、どうでもいい」と感じるそうです。
自分に関係のない事には興味を持たない、猫らしい理由ですね。
子猫の時は、鏡に映る自分と遊んでいても、成猫へなるにつれて、興味がなくなると考えられています。
さいごに
ほとんどの猫は、鏡なんかに「興味がない、必要ない」と、感じています。
その理由は、自分の姿なんてどうでもいいからです。
それより、美味しいごはんや安心して寝られる場所の事を考えている方が、大切だということなのでしょう。
何とも猫らしい理由ですね。
猫に限らず多くの動物は、鏡に映る自分の姿には興味がないと考えられています。
そのため、自分がどのような姿をしているのかを、はっきりとはわかっていません。
全ての動物の中で、自分に興味を持っている動物は、人間だけだそうです。
そのために、自己中心的な考え方をする人が多いのだと、言われていますが、人間界では自分に興味を持つ事は、大切な事だと思います。
鏡の前で容姿を整えている飼い主を見て、猫がどのように思っているのかはわかりません。
たぶん「意味のない事をして、なにしてんねん!」とでも思っているのでしょう。
猫は人間のことを、「大きな猫だと思っている」と、よく言います。
もしかすると、猫は人間の姿を見て「僕ってこんな姿をしているのか!」と思っているのかもしれません。
いつの日か、猫が自分の姿に気づく日が来ると、面白いかもしれませんね。
おしまい
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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