こんにちは、りんさく(@sakurarin72)です。
「ガーデニングや観葉植物が大ブーム⁉」
最近、SNSなどで取り上げられる事が多くなりましたね。
これも新型コロナウイルスで、お家時間が増えた影響なのでしょうか。
観葉植物の緑色は、角膜への負担が少ないため、視覚疲労の緩和効果があると言われています。
さらに、精神状態が穏やかになり、リラックス効果も得られるそうです。
しかし、人間には素晴らしい効果を与えてくれますが、一緒に暮らしている猫にはどうでしょうか?
猫には、約700種類ほどの危険な植物があると言われています。
花を舐めたり、葉をかじるだけで、命にかかわる危険な植物もあるのです。
今回は、猫にとって危険な観葉植物のお話です。
観葉植物とは?
お部屋のインテリアとして楽しまれる観葉植物ですが、「そもそも観葉植物って何?」と、疑問に感じた事はありませんか?
観葉植物とは、葉の形態、色合い、大きさ、模様などを見て楽しむ観賞用の栽培植物の事です。
基本的には、室内で栽培されることが多く、太陽の光を浴びて成長するもの、日陰で育つものなど、様々な種類があります。
観葉植物が日常的になったのは、江戸時代頃です。
当時は、観葉植物が1年を通して緑色を絶やさないという事から、「繫栄」や「長生き」のシンボルになっていたそうです。
また、観葉植物の効果には「空気清浄効果」「リラックス効果」「加湿効果」「疲れ目を癒す効果」などがあります。
人間には、素晴らしい効果をもたらす観葉植物ですが、猫にも同じ効果が得られるのでしょうか?
猫が観葉植物を食べる理由
本来猫は肉食動物です。
そのため、植物の成分を分解する事が苦手だと言われています。
しかし、猫を飼った事がある方ならご存知だとは思いますが、猫は草を食べる生き物です。
よくホームセンターなどで、「猫草(キャットグラス)」と呼ばれる植物が販売されていますよね。
猫に見せると、美味しそうに食べていますが、本来は「猫草」という植物は存在しません。
大麦、エン麦、エノコログサなどのイネ科植物を、猫が好んで食べるために、「猫草」と呼ばれるようになったのです。
しかし、猫は「お腹がへったから」「栄養が取れるから」といった理由で、植物を食べているわけではありません。
では、なぜ猫は植物を分解できないのに、植物を食べるのでしょうか?
はっきりとした理由はわかっていませんが、毛づくろいの時に体内へ取り込んだ毛(毛玉)を吐き出すため、ストレス発散のためなどではないかと、言われています。
また、猫は食べていい植物と危険な植物との判断ができずに食べてしまう事があるようです。
そのために、観葉植物も食べてしまうのではないかと、考えられています。
その他にも、飼い主さんが大切に育てているのを見て、ヤキモチを妬いて食べてしまう事もあるようです。
「そんなものにかまってないで、僕と遊べ!」
とでも、感じているのかもしれません。
もしそうなら、何とも可愛い理由ですね。
観葉植物に費やす時間を少し減らして、愛猫と触れ合う時間を増やしてあげると、観葉植物を食べたり、イタズラをしなくなるかもしれませんね。
猫にとって危険な観葉植物
観葉植物と一言でいっても、大きいものから小さいものまで、何千種類という観葉植物があります。
その中でも「人気は高いが猫には危険!」という観葉植物をご紹介します。
ポトス
ポトスの葉には、シュウ酸カルシウムという成分が含まれています。
人間でも、シュウ酸カルシウムを摂取すると、口や喉に強い熱さを感じ、のちに腫れると言われています。
摂取量が多いと、死に至ることもある危険な成分です。
それを猫が口にしてしまうと、唇、舌、口内が激しく炎症を起こし、よだれや嘔吐などの症状を引き起こします。
場合によっては呼吸困難を引き起こし、命を落とすこともある危険な成分です。
飾る場合は、十分に注意をして下さい。
ドラセナ
ドラセナは複数ある種類の総称で、その中でも特に有名なのは、「幸福の木」で知られるドラセナ・マッサンゲアナです。
マッサンゲアナは、「幸福」「幸せな恋」など、幸せにまつわる花言葉を持っているため、とても人気のある観葉植物です。
しかし、猫にとっては幸せではありません。
ドラセナの葉や茎に含まれるサポニンという成分が、猫にとっては非常に危険です。
猫が口にすると、よだれを垂らす、嘔吐、下痢、手足の腫れ、しびれなどを引き起こす可能性があります。
摂取量が多いと、喉が腫れて呼吸困難を起こし、命を落とす事もある危険な成分です。
十分に注意して下さい。
アイビー
アイビーもポトス同様に、人気の高い観葉植物です。
花言葉が「永遠の愛」「誠実」「結婚」という事から、結婚式には欠かせない植物だと言われています。
しかし、アイビーも猫にとっては、危険な観葉植物です。
ドラセナ同様、葉にサポニンが含まれています。
それ以外にも、葉や果実にヘデラゲニンという成分も含まれているのです。
これらを猫が口にすると、嘔吐、下痢、皮膚炎、口内の痒みなどを引き起こす可能性があります。
アイビーは、垂れ下がったツルが特徴の観葉植物です。
猫は、ツルが気になって嚙じったり、食べてしまう事が少なくはありません。
猫の手が届かない所へ、置くようにして下さいね。
ベンジャミン
ベンジャミンは、インドやネパールで「聖木」と呼ばれ、多くの方に愛されている植物です。
日本では「信頼」「友情」「永遠の愛」「結婚」などの花言葉があります。
そのため、「幸福をもたらす木」と呼ばれ、結婚祝いなどに送る方が多いようです。
しかし猫には、幸福はもたらしません。
クワ科イチジク属のベンジャミンは、枝や茎の中に白い樹液を持っています。
白い樹液には、フィカインと呼ばれるタンパク質分解酵素やソラレンという物質が含まれています。
これらの成分が、猫の細胞のDNAを傷つけて、中毒症状を引き起こすのです。
ベンジャミンに限らずイチジク科の植物は、白い樹液を持っているため、猫が触れないように注意をしてあげて下さいね。
モンステラ
モンステラは、「観葉植物の定番」と言われるほど、大人気の観葉植物です。
見た目が南国風でオシャレなために、インテリアとして飾られる方も多くいます。
モンステラの葉は、ハワイで「希望の光を導く」と言われているため、「嬉しい便り」「壮大な計画」などと言った花言葉があるようです。
素敵な花言葉を持つモンステラですが、猫には「嬉しい便り」ではありません。
モンステラは、ポトス同様に葉と茎の部分にシュウ酸カルシウムが含まれています。
猫が口にしてしまうと、中毒症状を起こしたり、口内に炎症を起こしたり、それによって嘔吐してしまうことも少なくはありません。
葉が大きいため、猫が食べることは少ないと言われていますが、もしもの事を考えると近づけない方がいいでしょう。
モンステラを飾る時は、猫の手が届かない所へ置くようようにして下さい。
ユリ科
「猫には絶対にダメ!」と言われているのが「ユリ科」の植物です。
ユリ科植物のどの成分が危険なのかは、未だにわかってはいませんが、花びら、葉、茎など、全てにおいて中毒症状を起こす危険性があります。
最悪の場合は、命を落とす事がある危険な植物です。
ユリ科植物
- ヤマユリ
- オニユリ
- テッポウユリ
- カノコユリ
- ユリ
- チューリップ
- ヒヤシンス
- カサブランカ
- スズラン
などは要注意です。
ユリ科の植物がさしてある花瓶の水を飲んでも、中毒症状を引き起こす可能性があります。
十分に注意して下さい。
さいごに
猫にとって危険な植物は、約700種類。
人間にとっては素晴らしい観葉植物でも、猫にとっては危険な事がたくさんあります。
もし、観葉植物を飾る時には、愛猫の事も考えてあげて下さいね。
人間と愛猫が癒される、お部屋作りをしましょう。
おしまい
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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