こんにちは、りんさく(@sakurarin72)です。
せっかくの休日なのに、遊び相手が誰もいない…
「本屋へ立ち読みにでも行くか」と思ってはみたものの、寒くてこたつから出れない。
「よし、今日は映画でも見よう!」とテレビをつけると、おでんのCMが目に飛び込んできた。
それを見た瞬間、無性におでんが食べたくなり、スーパーマーケットへGO💨💨
さっきまでのやる気のなさがウソのように、頭の中はおでんの事でいっぱいだ。
家へ帰ると愛猫たちを横目に、電子レンジへダッシュ!
なぜか愛猫たちも、電子レンジの前へ集合してきた。
「チン。出来上がった‼」
熱いのが苦手な僕は、すぐに食べる事ができないために、少し冷めるまでテーブルの前で待機。
それを見た愛猫が、
「食べにゃいのかよ。じゃあオレが食ってあげるよ」
と言わんばかりに、ちくわをガブリ
「マジか⁉てか、なんでお前が先に食うねん!」
ところで、猫ってちくわを食べても大丈夫なのか?
ちくわに限らず魚の加工食品を、猫が食べても身体に影響はないのでしょうか?
ということで、今回は「猫に魚の加工食品を与えても大丈夫なの?」というお話です。
魚の加工食品を与えても大丈夫?
「猫が好きな食べ物といえば…魚!」と誰もが言うほどに、猫は魚が大好きですね。
愛猫に「おかずの魚を食べられた~」という方も、多いのではないでしょうか。
魚には、人間の身体に欠かす事ができないタンパク質、ビタミン、カルシウム、タウリンなどの栄養素が、たくさん含まれています。
もちろん、猫の身体にも必要な栄養素です。
しかし、加工食品には様々な食材や添加物が、使用されています。
その食材や添加物が、猫の身体に悪影響を及ぼしているのではないかと、言われているのです。
ちくわ
おでんの具にちくわは外せないですよね。
ちくわには、おでん以外に煮物、炒め物、揚げ物、サラダなど、いろんな調理方法があります。
もちろん、そのまま食べても美味しいちくわですが、猫には大丈夫なのでしょうか?
答えは、猫にちくわは与えない方がいいです。
ちくわの主原料は、白身魚なので与えても大丈夫な気がしますよね。
ちくわの成分表を見ても、
- エネルギー
- 水分
- タンパク質
- 脂質
- ビタミン
- 炭水化物
- ナトリウム
- カリウム
- カルシウム
- マグネシウム
- リン
- 食塩
など、猫に有害なものは含まれていないようです。
しかし、ちくわにはナトリウムが多く含まれています。
つまり、塩分が多く含まれているという事です。
ちくわ1本(約30g)に含まれる塩分相当量は約0.6g、猫が1日で必要な塩分量は、約2~3gだと言われています。
猫がちくわを1本食べてしまうと、1日に必要な塩分量の半分近くを摂ってしまう事になるのです。
ちなみに、キャットフードに含まれる塩分量は約0.3~0.5%程度に対して、ちくわ1本あたりの塩分量は、約2.0%になります。
ちくわは、人間が美味しく食べられるように作られているため、安全性や味付けなどは、人間の身体の事を考えて作られています。
ちくわの製造過程で、猫が食べる事などを意識して作られてはいません。
そのために、人間よりもかなり身体の小さい猫がちくわを食べると、塩分を過剰に摂取してしまう事になるのです。
猫が塩分を過剰に摂取したからと言って、すぐにどうこうなるものではありません。
身体に必要以外の塩分は、尿として体外に排出される仕組みになっているからです。
しかし、過剰摂取が何日も続くと、尿毒症などの病気を引き起こす可能性が出てきます。
あと、愛猫が腎臓や心臓を患っている場合は、症状を悪化させる可能性が高まるため、塩分の過剰摂取には十分に注意してあげなければいけません。
それと、アレルギーにも注意が必要です。
ちくわには、大豆、卵白などのアレルギーを引き起こす成分が含まれています。
猫によっては、食材だけでなく添加物でもアレルギー症状が出るそうです。
猫にちくわを与える必要はないと思いますが、もし愛猫のちょうだい攻撃に負けてしまった時は、小さく切ったものを少しだけ与えるようにして下さい。
カマボコ
カマボコの主原料は魚のすり身です。
そのため、「原料は魚だし、少しぐらいなら与えても大丈夫だろう」と、感じている飼い主さんも多いのではないでしょうか。
たしかに、主原料は魚なので問題はありませんが、カマボコもちくわ同様に、猫には与えない方がいいです。
カマボコの成分は、
- エネルギー
- 水分
- タンパク質
- 脂質
- 炭水化物
- カリウム
- マグネシウム
- カルシウム
- リン
など、猫に有害な成分は含まれていないようです。
では、何がダメなのでしょうか。
カマボコは、弾力性をよくするために塩を入れます。
そのため、カマボコはちくわ以上に塩分が多く含まれているのです。
カマボコの種類にもよりますが、カマボコの塩分相当量は1本(約130g)あたり約3gになります。
猫がカマボコを1本食べると、1日に必要な塩分量(約2~3g)を、カマボコだけで摂取してしまう事になるのです。
カマボコ1本(約130g)あたりに含まれる塩分相当量は、約3%になります。
塩分を過剰に摂取してしまうと、水をよく飲むために尿毒症への危険性や、血圧の乱れが原因で心臓病へのリスクが高まるそうです。
あとは、ちくわ同様に添加物へのアレルギーも、注意してあげなければいけません。
カマボコも、猫には与えない方がいいです。
もし、愛猫のちょうだい攻撃に負けてしまった時は、細かく刻んだものを少しだけ与えるようにして下さいね。
魚肉ソーセージ
魚肉ソーセージは、高タンパク低カロリーでカルシウムも豊富なため、健康食品の1つとも言われています。
「健康食品だし、魚肉ソーセージの主原料は魚のすり身だから」という事で、愛猫に与える飼い主さんも多いのではないでしょうか。
実は、健康食品と言われる魚肉ソーセージにも、猫の健康に悪影響を及ぼす成分が含まれているのです。
1つ目は、ちくわやカマボコ同様に、塩分量が高いという事です。
魚肉ソーセージ1本(約70g)の塩分相当量は、約1.4gあります。
猫が1日に必要な塩分量は約2~3gなために、1日の塩分を魚肉ソーセージだけで摂ってしまう事になるのです。
2つ目は、香辛料です。
魚肉ソーセージは、生臭さを消したり、香りや味付けをするために、ショウガ、オールスパイス、コショウ、シナモンなどの香辛料が含まれています。
猫には、香辛料で味付けをしたり匂いを消すという習慣がありません。
そのため、猫が香辛料を口にすると、刺激が強すぎて胃腸に大きな負担がかかってしまいます。
それが原因で、肝臓や腎臓へ悪影響を及ぼしたり、最悪の場合は中毒症状を引き起こす可能性があるため、猫に香辛料は要注意です。
3つ目は、タマネギです。
魚肉ソーセージの主原料は魚のすり身ですが、種類によってはタマネギを使用している魚肉ソーセージがあります。
タマネギには「アリルプロピルジスルフィド」という成分が含まれています。
その成分を猫が口にすると、「溶血性貧血」という赤血球が破壊される病気を引き起こす可能性があるのです。
猫は、体重1㎏あたり5gのタマネギを摂取すると、中毒症状が出ると言われています。
猫にタマネギは絶対に食べさせないようにして下さい。
4つ目は、添加物です。
魚肉ソーセージに限らず、練り物にはたくさんの添加物が入っています。
- 色付けをする「着色料」
- 黒ずみを抑える「亜硝酸ナトリウム」
- 弾力のある食感にする「リン酸カルシウム」
などが使用されています。
- 着色料:肝機能低下、赤血球の減少、発がん性
- 亜硝酸ナトリウム:発がん性
- リン酸ナトリウム:骨粗しょう症、尿路結石
人間には問題のない添加物でも、身体の小さい猫にとっては、命にかかわる事にもなりかねません。
魚肉ソーセージは、猫には与えないようにしましょうね。
これ以外にも、魚を加工した食べ物はたくさんあります。
カニカマ
塩分、カルシウム量が多いため要注意。アレルギー物質が含まれているため要注意。
はんぺん
やまいもが含まれているため要注意。
さつま揚げ
ネギ類が使用されている場合があるため要注意。
つみれ
ネギ類、ショウガ、カカオなどが使用されている場合があるため要注意。
さいごに
魚の加工食品を食べていると、食べたそうに見てくる猫は多いと思います。
しかし、主原料が魚だからと言って、人間の食べ物を与えるのはどうでしょうか。
人間には何の問題もない食べ物でも、人間よりもはるか小さい猫にとっては、少量でも命にかかわる事があるのです。
「少しぐらいなら・・・」という軽い気持ちで与えたものが、愛猫の命を奪ってしまったという話を、聞きた事があります。
愛猫に見つめられるとあげたくもなりますが、愛猫の事を大切に想うのなら、人間の食べ物は与えずに、猫用のカマボコ、カニカマなどを与えるようにしましょう。
愛猫には、いつまでも健康で長生きしてほしいですよね。
おしまい
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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