こんにちは、りんさく(@sakurarin72)です。
これから暑い夏がやってきますね。
去年(2019年)は、全国で3万人以上の方が、熱中症で救急搬送されています。
今年も暑くなりそうなので、熱中症対策を怠らないようにしましょうね。
水分不足で、病気になるのは人間だけじゃないのです。猫だって病気になるのです。
いつも一緒にいる愛猫は大丈夫ですか?
猫は家の中に居るから大丈夫!と思っていませんか?
家にいても脱水症状になるのですよ。
猫の先祖は、砂漠で生活していた為、少量の水分でも生きていけると言われていますが、決して水分が不必要な事はありません。
愛猫は水を飲んでいますか?
猫の先祖(リビアヤマネコ)は、砂漠の乾燥地帯で生活していたので、水と触れ合う機会が少なかったそうです。(猫の水嫌いは、ここからきているのでしょうね)
そのため、猫は1日や2日ぐらい水を飲まなくても大丈夫だと言われています。
逆に、水を大量に飲んでいるなら、「病気を疑え」というぐらいですから、猫は少量の水でも生きていけるのです。
ですが、猫の体は60~80%を水分が占めているので、水分が少なすぎるのも、病気になる原因なのです。
水の役目は、体内の毒素を薄めたり、尿として毒素を体外に排出する役目があります。
水不足の危険性
猫の1日に必要な水分量は、1日のエネルギー量とほぼ同じだと言われています。
1日のエネルギー要求量は、
1.2×70×体重の0.75乗で算出できます。
これに基づいて計算すると、体重4㎏の猫=約240ml、体重5㎏の猫=約280mlの水分要求量となり、そこから代謝水(10%)をかけた数値が1日の摂取量になります。
- 12×70×体重の0.75乗=水分要求量
- 水分要求量×10%(代謝水)=1日の摂取量 となります。
はっきり言って計算するのがめんどくさいです。
なので、体重×50mlと考えてもらうと、1日の摂取量がある程度求められます。
公式に当てはめた数値とさほど変わりませんが、あくまでも目安として見てください。
水以外からとは、どういうことかと言いますと、ウェットフードやドライフードにも、水分が含まれているということです。
与える量によって異なりますので、あくまでも目安として見てください。
水を飲まなかったためにかかりやすい病気は、
- 尿石症
- 膀胱炎
- 慢性腎不全
などが代表的な病気です。
尿石症
普通は、水を飲んで尿を薄めて排出するのですが、水を飲まないので、濃い尿が出てしまい膀胱内に尿石が出来る病気です。
トイレをする時に血尿や痛がる仕草をしたら、尿石症の疑いがあります。
膀胱炎
尿石症をほっておくと、膀胱が炎症を起こして、膀胱炎となってしまうのです。
尿石症同様に、血尿やトイレの時に痛がりながら排泄します。ひどくなると、お腹を触っただけでも痛がります。
ほっておくと、尿道閉塞(尿道が詰まって尿が出ない病気)になり、死に至る可能性があります。
慢性腎不全
高齢な猫が、かかりやすい病気の1位が慢性腎不全です。
腎臓は尿を作る働きをしています。年齢と共に弱ってきた腎臓に体内の毒素が入り込み腎臓病となります。
詳しい原因はわかっていませんが、水を飲まないので歯肉口内炎などが影響しているのでは、と言われています。
症状は、水をたくさん飲んだり、排泄の量が増えたり、ひどくなると嘔吐や下痢や脱水症状を引き起こします。最悪の場合は死に至るケースもあります。
これ以外にも、脱水症状、尿道系、腎臓病などの病気になりやすくなります。特にオス猫は、かかる可能性が高いと言われていますので、十分な水分補給を心掛けてあげて下さい。
上手に水を飲ませる方法
「うちの子は、あまり水を飲まないのですよ」という声をよく聞きます。
猫の体は、水分不足でも機能するようにできているので、脱水症状になっていても、水を飲まない猫もいると言いますが、決してそのまま放置しておかずに、水分を補給してあげて下さい。
猫が好む水
猫はわがままなもので、きれいな新鮮な水を好みます。
器もきれいじゃないと飲まない猫もいます。多頭飼いなどで、自分以外の猫が口にした水は「いやだ」と言って、飲まない猫もいるぐらいきれいな水がいいのです。
- ミネラルウォーター(軟水)
- 地下深層水
- カルキ臭を飛ばした水
- ぬるま湯
- 魚や鶏肉などのゆで汁
などを飲ましてあげるといいでしょう。
日本の水道水は、塩素量が多いと言われていますが、日本の水道水はきれいと世界的に有名です。
その塩素が、猫の体に悪影響を及ぼすかどうかは今のところは不明ですが、「高齢の猫には与えない方がいいのではないか」という意見もあります。
基本的に水道水でも問題はないと思いますが、カルキ臭を嫌う猫がけっこういます。
水道水を与えても飲まない場合は、一度沸騰させてカルキ臭を飛ばしてから与えてあげると、飲む場合があります。(沸騰させたお湯では無く、少し冷ましてからあげましょう)
ミネラルウォーターを与える場合は、硬度の低い軟水を与えましょう。
日本の水道水は、硬度の低い軟水なので問題はないのですが、もしミネラルウォーターを与える場合は、硬度の高い「硬水」よりも、硬度の低い「軟水」をあげて下さい。
硬度の高い硬水には、マグネシウム、ナトリウム、カルシウムと言ったミネラルがたくさん含まれています。
人間にとっては良いものですが、猫にとっては結石、下痢、急性腎不全などの原因になりますので、与えないで下さい。
ゆで汁を与える場合は、塩分が含まれていないものを与えましょう。
動物病院から食事規制や食事療法をしている猫は、ゆで汁だけでも与えてはダメです。
猫は、動きのある水を好むと言われています。よく台所の蛇口の水を飲んでいませんか?お風呂場で残った溜まり水を飲んでいませんか?
猫は与えられた水より、好きな場所で飲む水を好むそうです。
「自分で手に入れたぞ」と優越感に浸りながら飲みたいらしいのです...相変わらずわがままな子ですね。
どうしても水を飲まない時は、蛇口からポタポタと水を垂らしてあげるのもいいかもしれませんね。
器を工夫してあげる
先ほどから言っていますが、猫とはわがままなもので、水を飲んでいる時、ご飯を食べている時にヒゲが器に当たると、飲んだり食べたりする事を、やめてしまう猫がほとんどです。
そして、一度気に入らないと思ったら、その器には口を付けなくなる猫もいます。
ヒゲが器に当たらない様に、口の広い器を使用するのが良いかと思います。
あと水を置く場所にも、気を付けてあげましょう。
きれい好きな猫ですので、汚れた場所やトイレの近くはやめておきましょう。
嗅覚の良い猫は、嫌な匂いがするところには近寄りませんので、猫がいつも行き来する場所や気に入っている場所に、置いてあげるのがおすすめです。
活性炭でいつでもきれいな水を飲めます。音も静かで一日中つけっぱなしでも気にならないです。動く水、溜め水共に作れますので、わがままな猫でも飲んでくれること間違いなしです。
ごはんで与える
どうしても水を飲まない時は、ウェットフードやドライフードで水分を取らせましょう。
ウェットフードは70~80%水分で、できていますので水を飲まない猫には、ドライフードよりもウェットフードを与えてあげましょう。
ドライフードにも10%程度水分が含まれていますので、少し水をかけてふやかして与えてあげると、いいのではないでしょうか。
ただし、ふやかし過ぎると食べなくなりますので、注意して下さい。
ウェットフードで水分補給をしてあげましょう。
さいごに
猫の体は、水分を15%失うと脱水症状となり死亡してしまいます。
水分が足りているかどうかを見抜くのは、なかなか難しいと思いますが、いつも見ている愛猫なので、少しでも変わったことがあれば、気付いてあげられると思います。
愛猫の健康管理は、飼い主さんの務めです。
いつまでも元気で一緒にいられるように、気を付けてあげましょうね。
おしまい
猫壱さんの水飲み容器です。目盛もついていて、飲み口も広く、ヒゲが当たる心配がないので、非常に便利な容器です。
活性炭で水道水のカルキ臭を消してきれいな軟水を循環してくれる優れものです。1日中つけっぱなしでも1ヶ月58円の低消費電力なのです。
みんなが大好きな「ちゅ~る」でも水分補給ができるんですよ。与え過ぎには注意してくださいね。
最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。
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