こんにちは、りんさく(@sakurarin72)です。
最近、うちのチビ猫が「あごのせ」という可愛い仕草を習得しました。
SNSなどで目にする事があって、「いいなぁ」と羨ましく思ってていたのですが、ようやくうちの猫もあごのせをしてくれるようになったのです。
愛猫が腕や足などに、あごを乗せてくれると、温もりが感じられて、嬉しくなりますよね。
飼い主としては嬉しく思えるですが、いったい猫はどのような想いで、あごをのせてくるのでしょうか?
今回は、猫のあごのせについてのお話です。
なぜ猫はあごのせをするの?
猫の可愛い仕草の一つでもある「あごのせ」に、癒されている方も多いのではないでしょうか。
愛猫が、腕や足にあごを乗せてくると、可愛さと嬉しさで動きたくても我慢しちゃいますよね。
でも逆に、
- 喉が苦しそうで可哀想
- 痛そう
- もっとくつろげる場所へ移動させてあげなきゃ
という意見も、少なくはないようです。
では、実際に猫はどのような想いで、あごを乗せているのでしょうか?
マーキング
猫は縄張り意識が強いため、自分の所有物には強い主張をする動物です。
人間は、自分の所有物には名前を書いたり、何かしらの目印を付けたりして、自分の物だと主張をしますが、猫にはそれができません。
しかし猫は、自分の所有物に強い愛着を持っています。
「これは僕のものだ!」という主張が、人一倍強い猫は、自分の所有物にフェロモン(自分の匂い)を付けて、他人にアピールをしているのです。
猫のあごの下には、臭腺(しゅうせん)と呼ばれる、匂いを分泌する器官が備わっています。
そのため、何かにあごを乗せることで、臭腺から匂いと共にフェロモンが分泌されて、自分の匂いを付けることができるのです。
猫の身体には、あごの下以外にもフェロモンを分泌する箇所が、いくつも付いています。
しかし、そのフェロモンを人間の鼻で認識することは、難しいそうです。
猫同士の情報交換や情報収集で使われている事が、ほとんどだと言われています。
つまり、猫はあごの下を何かに擦り付ける事でマーキングをして、他の猫へ「これは僕の所有物だ!」とアピールをしているのです。
安心するから
猫は自分の匂いがすると、強い安心感と安堵感が得られるそうです。
そのため、自分の行動範囲の至る所に匂いを付けます。
そうする事で、安心して行動ができるからです。
愛猫のベッドやおもちゃを洗濯したり、掃除した後にあごを乗せてくつろいでいたら、自分の匂いが消えたために付け直しているのかもしれません。
猫は、ただ単にあごを乗せているわけではないようですね。
飼い主へのあごのせ
あごのせは、「猫が飼い主さんにしか見せない仕草」とも言われています。
愛猫の温もりが伝わり、安らぎを感じられる時間ですね。
では、愛猫が飼い主さんへあごのせをしている時は、何を想っているのでしょうか?
ただのマーキングなのでしょうか?
甘えている
野生の子猫は、母猫や兄弟猫の身体にあごを乗せたり、身体を密着させて、温もりを感じながら眠る事が、ほとんどだそうです。
生後3ヵ月ぐらいまでは、母猫や兄弟猫に甘えながら生きていますが、生後3ヵ月を過ぎた頃から、母猫は子猫に独り立ちの準備をさせ始めます。
そして、生後6ヵ月もすると1人で生きていかなければならないのが、野生の猫の生き方です。
しかし飼い猫の場合は、飼い主さんが母猫となるために、ずっとお世話をして一緒に暮らします。
そのため飼い猫は、野生の猫のように自立をするという感覚が薄いそうです。
いつまで経っても子猫気分が抜けない、甘えん坊猫がほとんどだと言われています。
愛猫があごのせをしてきたら、飼い主さんの事を母猫だと思って、甘えている証拠です。
優しく撫でて、甘えさせてあげて下さいね。
信頼している
猫にとってあごは、急所の一つです。
負傷してしまえば命にかかわる大切な部位なため、そう簡単にあごをさらけ出す事はしません。
そんな大切なあごを、容易に乗せてくるという事は、信頼をしている証拠だと言えます。
「絶対に攻撃をされる事はない!」という、安心感と信頼感を抱いているからです。
「愛猫に信頼されてる」
飼い主としては、すごく嬉しい事ですね。
リラックスをしている
先程も言いましたが、猫にとってあごは、お腹に匹敵するぐらいに大切な身体の一部です。
そんな大切なあごを、無造作に乗せてくるのは、その場所が猫にとって安心ができる場所、あるいはリラックスができる場所なのでしょう。
飼い主さんの身体に、あごを乗せて眠っているのなら、母猫のように安心ができるからなのかもしれませんね。
マーキング
最初にも言いましたが、猫のあごには臭腺と呼ばれる、フェロモンを出す器官があります。
猫は、自分の所有物には必ず匂いをつけているはずです。
ベッド、キャットタワー、おもちゃ、自分の物以外にも、タンス、柱、棚など自分が行き来する場所へは、必ずと言っていいほど匂いを付けています。
もちろん、飼い主さん自身、飼い主さんの服、布団などへも、匂いを付けているはずです。
しかし、洗濯やお風呂へ入ると、せっかく付けた匂いが消えてしまう事があります。
そうすると猫は、「僕のものなのに、飼い主さんから僕の匂いがしないぞ」と感じて、また匂いを付けるのです。
身体を摺り寄せて匂いを付けてくる事もあれば、あごを乗せて匂いをつける事もあります。
何とも健気な行動ですね。
「飼い主さんは僕のものだ!」と想われている証拠なので、気が済むまであごを乗せさせてあげましょうね。
頭が重いから
人間は、背骨、首があって、頭が一番上にある構造をしていますが、猫は横に頭が付いている構造です。
そのため、背骨で頭を支えているために、首や肩への負担が人間よりも大きいと言われています。
そんな猫が、身体への負担を軽減するために考え出したのが、あごのせだそうです。
つまり、猫にとってあごのせは、ラクでリラックスができる体勢なのでしょうね。
温もりを感じる
愛猫があごのせをしてくると、愛猫からの温もりが伝わり「ホッ」としませんか?
猫も同じで、飼い主さんの体温を感じて、リラックスをしているのです。
猫は寒さが苦手なため、丸くなって体温の低下を防いだり、母猫や兄弟猫に寄り添って寒さを防いでいます。
あごのせもそれと同じで、飼い主さんの体温の暖かさを感じているのです。
その温もりが大好きな飼い主さんとなれば、自然と目がふさいでしまうのも、わかる気がしますね。
腕にあごを乗せて、気持ちよく眠っている愛猫を見ると、手がしびれたり、トイレがしたくなっても、なぜか我慢しちゃいますよね。
愛猫からのあごのせは、飼い主泣かせだよ。
さいごに
猫のあごのせには、様々な理由が込められていたのです。
愛猫からのあごのせは、「信頼しているよ、慕っているよ」という、メッセージなのかもしれません。
飼い主にとっては、嬉しい事ですね。
僕たちは、愛猫の仕草や行動を見て、癒されたり、疲れが吹き飛んだりする事があると思います。
しかし、そう感じるのは猫も同じなのかもしれません。
猫も、飼い主さんが居ると癒されると、感じているのではないでしょうか。
幸せな時間を共有できるような関係で、いつまでも居たいものですね。
おしまい
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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