こんにちは、りんさく(@sakurarin72)です。
毎日毎日暑いですね。
年々、暑さが増しているように感じるのは、僕だけでしょうか。
毎年、全国で約3万人以上の方が熱中症で救急搬送されているそうです。
「自分は大丈夫!」と思わずに、熱中症対策は怠らないようにして下さいね。
人間は体内の水分が不足すると、病気になったり、最悪の場合は命を落とす危険性があります。
これは、人間だけでなく動物全般に言えることです。
もちろん、家の中で一緒に暮らしている犬や猫にも同じことが言えます。
愛猫は、水を飲んでいますか?
「猫は家の涼しい所に居るから大丈夫!」だと、思っていませんか。
実は、家の中にいても水分不足や脱水症にはなるのです。
大昔、猫の先祖は砂漠で生活をしていました。
そのため、猫は少量の水分でも生きていけると言われていますが、決して水分が不必要な事はありません。
今回は、「猫に水は必要」というお話です。
猫に水は必要‼
猫の先祖(リビアヤマネコ)は、砂漠の乾燥地帯で生活していました。
そのため、水と触れ合う機会があまりなかったそうです。
(猫の水嫌いは、ここからきているのだとか)
その名残で、猫は1日や2日ぐらいなら水を飲まなくても大丈夫だと言われています。
逆に、猫が大量に水を飲んでいるなら、病気を疑え!というぐらいなので、猫は少量の水でも生きていけるのです。
しかし、猫の体は60~80%を水分が占めているため、水分が少なすぎるのも病気になる原因です。
水の役目は、体内の毒素を薄めたり、尿として毒素を体外へ排出する役目があります。
水不足の危険性
猫が1日に必要とする水分量は、1日のエネルギー量とほぼ同じです。
1日のエネルギー要求量は、
1.2×70×体重の0.75乗
水分要求量とエネルギー要求量はほぼ同じなため、これに基づいて計算をすると、体重4㎏の猫=約240ml、体重5㎏の猫=約280mlの水分要求量となります。
そこから代謝水(10%)をかけた数値が、1日の水分摂取量になります。
(代謝水とは、摂取した食べ物が体内で分解された時に発生する水のこと)
- 1.2×70×体重の0.75乗=水分要求量
- 水分要求量×10%(代謝水)=1日の水分摂取量
はっきり言って、計算するのがめんどくさいです。
なので、体重×55mlで計算をして下さい。
それで、1日の摂取量がある程度求められます。
正確な数値とまではいきませんが、計算式に当てはめた数値とさほど変わりません。
ただ、上記の計算式には飲み水以外からの水分量も含まれています。
飲み水以外からとは、ウェットフードやドライフードにも水分は含まれているので、それらなどから得た水分という事です。
そのため、水分摂取量の公式にあてはめて計算をしても、エサの与える量によっては、多少の誤差はでてきます。
あくまでも目安として、覚えておいて下さいね。
水を飲まないとかかりやすい病気
体内にある水の役目の1つに、「体内の毒素を体外へ尿として排出する」という働きがあります。
この働きは、人間も猫も同じです。
体内に水分が少ないと、毒素を体外へ排出することができません。
そうすると、排出されない毒素が体内に溜まり、それが悪さをして病気を引き起こすのです。
- 尿石症
- 膀胱炎
- 慢性腎不全
などが代表的な病気です。
・尿石症
普通は、水を飲んでその水分で尿を薄めてから、オシッコとして排出をします。
しかし、水を飲まないと尿を薄めることができないため、尿は濃いまま排出されるのです。
そうすると、膀胱内に尿石が溜まり尿石症になってしまいます。
愛猫が、トイレをする時に血尿や痛がる仕草をしたら、尿石症の可能性が高いかもしれません。
・膀胱炎
尿石症を放置しておくと、膀胱が炎症を起こして膀胱炎になります。
尿石症同様に、血尿やトイレの時に痛がりながら排泄をする事が多いです。
ひどくなると、お腹を触っただけでも痛がります。
放置しておくと、尿道閉塞(尿道が詰まって尿が出ない病気)になり、死に至る可能性があるため要注意です。
・慢性腎不全
高齢の猫が、かかりやすい病気の1位が慢性腎不全です。
腎臓には、尿を作る働きがあります。
そのため、年齢と共に弱ってきた腎臓に毒素が入り込むと、腎臓病の原因になってしまうのです。
詳しい原因はわかっていませんが、水を飲まないために歯肉口内炎となり、それが影響しているのではないか、と言われています。
症状は、水をたくさん飲んだり、排泄の量が増えたり、ひどくなると嘔吐や下痢や脱水症状を引き起こします。
最悪の場合は、死に至るケースもあるために十分な注意が必要です。
これ以外にも、脱水症状、尿道系、腎臓病などの病気になりやすくなります。
特にオス猫は、病気になる確率が高いと言われているため、十分な水分補給を心掛けてあげて下さい。
上手に水を飲ませる方法
「うちの子は、あまり水を飲まない」という声をよく聞きます。
猫の体は、水分不足でも機能するようにできているため、脱水症状になっていても、水を飲まない猫もいるのです。
だからといって、そのまま放置は絶対にダメです。
必ず、水分補給をさせてあげて下さいね。
猫が好む水
猫は、綺麗で新鮮な水が大好きです。
器も綺麗じゃないと、飲まない猫もいます。
多頭飼いなどで、自分以外の猫が口にした水は「イヤだ」と言って、飲まない猫もいるぐらいなので、水は綺麗で新鮮なものを与えましょう。
- ミネラルウォーター(軟水)
- 地下深層水
- カルキ臭を飛ばした水
- ぬるま湯
- 魚や鶏肉などのゆで汁
などを、飲ましてあげると喜びます。
日本の水道水は、塩素量が多いと言われています。
しかし、日本の水道水は「綺麗」だと、世界的にも有名なのです。
塩素が、猫の体に悪影響を及ぼすかどうかは今のところは不明ですが、「高齢の猫には与えない方がいいのではないか」という意見もあります。
基本的に水道水でも問題はないと思いますが、カルキ臭を嫌う猫が多いようです。
水道水を与えても飲まない場合は、一度沸騰させてカルキ臭を飛ばしてから与えてあげると、飲む場合があります。(沸騰させたお湯を与えるのではなく、少し冷ましてぬるくなってから与えましょう)
また、ミネラルウォーターを与える場合は、硬度の低い軟水を与えましょう。
日本の水道水は、硬度の低い軟水なため問題はありませんが、もしミネラルウォーターを与える場合は、硬度の高い「硬水」よりも、硬度の低い「軟水」をあげて下さい。
硬度の高い硬水には、マグネシウム、ナトリウム、カルシウムと言ったミネラルがたくさん含まれています。
人間にとっては良いものですが、猫にとっては結石、下痢、急性腎不全などの原因になる可能性があるため、与えないで下さい。
また、ゆで汁を与える場合は、塩分が含まれていないものを与えましょう。
ただし、動物病院から食事規制や食事療法をしている猫は、ゆで汁を与えてはいけません。
他にも、猫は動きのある水を好むと言われています。
よく台所の蛇口の水を飲んでいたり、お風呂場で残った溜まり水を飲んでいる時がありませんか?
猫は与えられた水より、好きな場所で飲む水が大好きなのです。
「美味しい水を手に入れたぞ!」と、優越感に浸りながら飲むのがいいのだとか...
どうしても水を飲まない時は、蛇口からポタポタと水を垂らしてあげるといいかもしれませんね。
容器を工夫してあげる
猫とはわがままなもので、水を飲んでいる時やご飯を食べている時にヒゲが容器に当たると、飲んだり食べたりするのをやめてしまう事があります。
そして、一度気に入らないと思うと、その容器には口を付けなくなる猫もいます。
ヒゲが容器に当たらない様に、口の広い容器を使用してあげると、喜んで飲んでくれるかもしれません。
あと、水を置く場所にも気をつけてあげましょう。
猫は綺麗好きなので、汚れた場所やトイレの近くで、水を飲む事を嫌がる猫が多いようです。
猫は嗅覚が良いために、嫌な匂いがするところへは近寄りません。
愛猫が、いつも通る場所や気に入っている場所へ水を置いてあげると、喜んで飲んでくれます。
活性炭でいつでも綺麗な水を飲めます。音も静かで一日中つけっぱなしでも気にならないです。動く水、溜め水共に作れますので、わがままな猫でも飲んでくれること間違いなしです。
ごはんで与える
どうしても水を飲まない時は、ウェットフードやドライフードで水分を取らせましょう。
ウェットフードは、70~80%が水分で出来ているため、水を飲まない猫にはドライフードよりもウェットフードを与えてあげましょう。
ドライフードにも10%程度の水分は含まれているので、ドライフードに水を少しかけて与えてあげるのも、水分を取らせる良い方法かと思います。
ただし、ふやかし過ぎると食べなくなるため、ほどほどにしてあげて下さい。
ウェットフードで水分補給をしてあげましょう。
さいごに
猫の体は、水分を15%失うと脱水症状となり死亡してしまいます。
水分が足りているかどうかを見抜く事は、なかなか難しい事です。
しかし、飼い主さんなら愛猫の様子がいつもと違っていれば、気づいてあげられるはずです。
愛猫の健康管理は、飼い主の務めです。
いつまでも元気で一緒にいられるように、健康には気をつけてあげましょうね。
おしまい
猫壱さんの水飲み容器です。目盛もついていて、飲み口も広く、ヒゲが当たる心配がないので、非常に便利な容器です。
活性炭で水道水のカルキ臭を消してきれいな軟水を循環してくれる優れものです。1日中つけっぱなしでも1ヶ月58円の低消費電力なのです。
みんなが大好きな「ちゅ~る」でも水分補給ができるんですよ。与え過ぎには注意してくださいね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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